天狐と或る巫女の物語

神無月 花

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10話

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 冥王 



結美「ここは…お城?」


結美の眼前に、東洋風の立派な城があった。


結美「わ!引っ張られるー!!」


結美は再び何かの力で引っ張られ、そのまま城の中へ入った。
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結美を引っ張る力は、とある部屋の前で止まった。 しかし再び引っ張られ部屋の中へ入る。 

結美「ほんと何なのよー!!」

・そして、結美の背後から威厳のある男の声が聞こえた。

「そなたが結びの巫女か。」


結美「あなたは……?」


「我は冥王。」


結美「冥王?!」 (冥王って確か結びの巫女が人間なのに反対してるうちの一人よね?)


結美「…………」


冥王「黙っていてもそなたが結びの巫女である事はわかっている。」


結美「………。」
(じゃあ何で聞いたのよ。)


冥王「そなたには天狐をおびき出す為人質になってもらう。」 





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