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1章
*II
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リア「お母さん、あのねー、」
夕食を食べ終えたリアは、再び母親に話し掛けた。
「なぁに、リア」
リア「わたし、魔法が使えるようになったんだよ!」
「....魔法?」
リア「うん!みてて!」
そう言うと、リアは先ほどの枝を取り出し、何かを念じ始めた。リアの視線の先には、水道の蛇口がある。
リアはしばらく蛇口を見ながら蛇口に念を送った。
すると....なんと!誰も蛇口をひねっていないのに、水道の水が流れはじめたのだ!
リア「ね、すごいでしょ!」
「....来ないで。」
リア「え?」
「こっちへ来ないでっ!!”化け物”」
リア「お、おかぁ、さん?どうしたの」
リアは母の言葉が信じられなくて、そして信じたくなくて母に歩み寄る。しかし.....
「だから、こっちへ来ないで!!そんな不気味な力をもつあなたなんかうちの娘じゃないわ!!!」
母親から返ってきたのは、明らかな拒絶で。その顔は恐怖に怯えている表情だった。
「はやく出ていって!!!」
リアの母親は、ヒステリックにそう叫ぶと、リアにそこらの物を投げ始めた。リアはそれを避けようと、だんだん扉の方に後ずさりをしている。そして、完全に扉の前に来たリアに、母親はリアの作ったシチューをかけた。
シチューはすっかり冷めていたので、リアは火傷はしなかった。だが、やはりシチューがベトベトして気持ち悪い。
だが、気持ち悪さよりもリアは悲しい気持ちが勝り、気づけば涙が溢れていた。
リア「....バイバイ」
そう言うと、リアはドアを開け、泣きながら走り去った。
夕食を食べ終えたリアは、再び母親に話し掛けた。
「なぁに、リア」
リア「わたし、魔法が使えるようになったんだよ!」
「....魔法?」
リア「うん!みてて!」
そう言うと、リアは先ほどの枝を取り出し、何かを念じ始めた。リアの視線の先には、水道の蛇口がある。
リアはしばらく蛇口を見ながら蛇口に念を送った。
すると....なんと!誰も蛇口をひねっていないのに、水道の水が流れはじめたのだ!
リア「ね、すごいでしょ!」
「....来ないで。」
リア「え?」
「こっちへ来ないでっ!!”化け物”」
リア「お、おかぁ、さん?どうしたの」
リアは母の言葉が信じられなくて、そして信じたくなくて母に歩み寄る。しかし.....
「だから、こっちへ来ないで!!そんな不気味な力をもつあなたなんかうちの娘じゃないわ!!!」
母親から返ってきたのは、明らかな拒絶で。その顔は恐怖に怯えている表情だった。
「はやく出ていって!!!」
リアの母親は、ヒステリックにそう叫ぶと、リアにそこらの物を投げ始めた。リアはそれを避けようと、だんだん扉の方に後ずさりをしている。そして、完全に扉の前に来たリアに、母親はリアの作ったシチューをかけた。
シチューはすっかり冷めていたので、リアは火傷はしなかった。だが、やはりシチューがベトベトして気持ち悪い。
だが、気持ち悪さよりもリアは悲しい気持ちが勝り、気づけば涙が溢れていた。
リア「....バイバイ」
そう言うと、リアはドアを開け、泣きながら走り去った。
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