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1章

*IIIー②

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翌日。リアは、ウォルマンとともに城下町に来ていた。


   リア「うわー!すごーい!なんか、前に来た時よりも賑やか!」


      ウォルマン「祭りの1週間前だからだろ。この時期は外国からの行商人が来るし、いつもの店も祭限定の品を売ったりもする。王皇貴族専用の店でも限定品の販売をおこなうしな。」


  リア「もうお祭りの時期なんだ!だからみんな楽しそうなんだね」

リア達の住む世界は、大きく分けて欧州風の国・中華風の国・日本風の国・砂漠の国・南国風の国の5つの国に分かれているのだが、そのすべての国は、春,夏,秋,冬の4つの季節の節目節目の時期に祭と大々的な神事を行う。

また、リアの住んでいる欧州風の国と日本の様な国は縦長の地形だ。
そして、どの国も北に行けば行く程寒く、逆に南に行けば行く程暑いが、すべての国において都は、春は暖かく夏は暑く秋は涼しく冬は寒い。という気候だ。


  ウォルマン「それよりリア、いつもより人が多い分、はぐれ易くなる。だから俺から離れるなよ。」


  リア「うん!」

そう言うと、ウォルマンはリアに自身の手を差し出した。リアはその手を握ると、満面の嬉しそうな笑みを浮かべてウォルマンとともに城下町を歩きはじめた。




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