異世界に転生したけど、捨て子スタートってどゆこと?

2章

中学生編・初仕事

   リアは、ウォルマンに連れられて王都の中央にあるギルドに来ていた。（城は王都の1番奥にあるため、リア達は城の前のバス停からバスに乗り、ギルドまで来た。）


ウォルマン「着いたぞ。」


   城より少し小さめで、王立の役所と同じくらい広い建物の前にリアとウォルマンはいた

  

  ギルドは役所のように公的機関ではなく、リアの前世の世界で言うところの会社のようなものである。


しかし、大きなギルドともなると、役所からの依頼を受けることもある。



ギルドの看板には、”レイピア総合ギルド”    ー王の翼ー


と書かれている。


ギルドには、地方にある町立や村立のギルドの他に、国のすべてのギルドを統べる総合ギルドがあるのだ。
 

＊


  中に入ると、外観と同じくらい広い空間が広がっていた。そして、その中にパソコンのような物や水晶のような物、書類がのせられた幾つもの机があり、各ブースの受付らしき人々や、受付の者の向かいに座る人々が見えた。


  ウォルマンはというと、”着いて来なさい。”という視線をリアに向けた。そして、リアがウォルマンに着いて行くと、ギルドの入り口付近にある総合受付らしき場所に行った。



受付嬢「いらっしゃいませ、本日はどのような依頼ですか？」


ウォルマン「この子は俺の弟子なんだが、先日13歳になったんだ。」


受付嬢「まあ、それはおめでとうございます。」


ウォルマン「それで、この子に中学生用の仕事を紹介してやってほしいんだが。」


受付嬢「わかりました。では、あちらの個別診断室にて診断をおこなって下さい。」