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弌章

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    そして、4月。実技試験の成績はギリギリとはいえ、筆記試験はかなり余裕でクリアした陽菜は、真新しい制服に身を包み、陽陰学園の校門前に居た。...浮かない表情を浮かべながら。



  陽菜(うぅう...どうしよう、また私が家の顔に泥を塗るような事をしちゃったら....)



陽菜がこう思うのには、理由がある。それは....



陽菜(.....私も一応、安倍一族の人間なんだ。しっかり、しなきゃ。)




    陽菜の家は、実は先祖はあの安倍晴明という陰陽師の家系のなかではかなりの名家と云われる家系なのである。



そして、決心を固めた陽菜は、入学式の会場に向かう為、校門をくぐった。


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