鏡に映るは火と水と人

神無月 花

文字の大きさ
上 下
17 / 22

四ー④

しおりを挟む
 健太朗の回想 
健太朗は、昔鏡家に仕えていた頃の事を想い出していた。 
健太朗は、昔の楽しかった頃を想い出していた。 
今から1O年前。初めて鏡家に入ったあの日。 

健太朗「本日よりお世話になります。風堂 健太朗です。よろしくお願いします。」 
太朗「風堂?風堂とはあの風堂家か?」 
健太朗「はい。風堂家の 長男です。」 
太郎「そうか。がんばりなさい。」 
健太朗「はい。」 



美良の部屋の前。 
健太朗「失礼します。」 
美良「どうぞ。」 
健太朗「本日より美良様の護衛に任命されました 風堂 健太朗です。」 

美良「そう。よろしくね!」 
美良はとびっきりの笑顔で言った。 





太朗「懐かしいなぁ。」 

・・・あの頃は、毎日が楽しかった。美良様と戦わなくても良かったから。 それが今では、戦いたくないのに 美良様と戦っている。 嘆いても仕方ないとわかっているけど、それでも僕は美良様と戦わなければならない運命に嘆き哀しむ。




ーー僕は、変えられないと解ってはいるけどそれでも、この運命を変えたいと心から願っている。















しおりを挟む

処理中です...