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第34話 破壊《ディストラクション》はエグかった
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対策は早いに越したことはない、ということで僕とリーネは新しい魔法を覚えることにした。はい、例のごとく魔導士協会です。
僕が覚えた魔法は解放と破壊だ。解放は精神汚染系の状態異常を治す魔法で破壊は直接触れたものを破壊のエネルギーでぶっ壊す攻撃魔法だ。腕を掴めば腕の骨を破壊して肉もズタズタにしてしまう恐ろしい魔法だけど、相手の魔力の3倍以上ないと抵抗されてしまうのが難点か。
リーネには精神汚染魔法の恐怖と色々便利そうな闇の手という黒い腕を生み出して操る魔法を覚えてもらった。他にもちょこちょこお願いした魔法があるけど、対人戦闘を考えるなら必要そうな魔法も覚えて貰った。
んで次の日の昼前にはいつもの森で色々試すことにした。初ダンジョンでもいいけど、先ずは新しく覚えた魔法を使いこなすことが大事だからね。
「ルウ、一体そっちいったぞ!」
サルヴァンが僕用に一体のゴブリンをわざと見逃し、接近を許す。対人の模擬戦になるかはわかんないけど、とりあえず人型だし、ということでまずはゴブリンだ。
「キィアアアア!」
雄叫びをあげてゴブリンが飛び上がって棍棒を振り上げる。その振り下ろした棍棒を身体を反転させて避け、ゴブリンの右腕を掴んだ。
「破壊」
「ギィヤアアアアッッ!!」
ゴブリンは絶叫をあげると身体を捻って僕を振り払う。そして掴まれた腕を左腕でかばって僕を睨みつけた。右腕を動かす様子は無い。見れば掴んだ辺りがどす黒く変色し、パンパンに腫れ上がっている。折れたとかそんな生易しいものじゃ無さそうだ。
「恐怖」
そこへリーネが覚えたての魔法をかける。するとゴブリンは腰が抜けたのかその場にぺたんと座り、一転怯えた表情で僕を見る。
僕は1歩前へ出た。
「アバババババ!」
何を言っているのかわからないが、首を横に振って身を縮め、涙と鼻水を流して僕の接近を拒んでいる。見たところ恐慌状態にあるみたいだ。気分は弱いものいじめの虐待であまり気分のいいものじゃないな……。ゴブリンなんて散々殺しまくってるけど、無抵抗になると気が削がれてしまう。それでも残しておくと後々面倒になるのでトドメは刺しておこう。
残酷なようだけど、僕は無抵抗のゴブリンに近づいて頭に手を乗せた。
「破壊……」
その瞬間ゴブリンの目から耳から鼻からと血が流れ出す。そして力無くゴブリンは横に倒れた。絶命したのだろう。
この魔法、本質は内部破壊の魔法なのかな?
拡大解釈で色々破壊できるといいけど。そう、たとえば相手のスキル効果とか……。
「……その魔法やばくないか?」
「僕もそう思う。死んでいなきゃ治せるから、なるべく身体の末端に使うようにするよ。相手に魔力があっても強化や弱化もあるし」
それにリーネの恐怖もやばい。対人でこれにかかればもう戦うどころじゃないだろう。リーネのスキル多重発動があれば一度に複数にかけることも簡単なので数で負けていても何とかなりそうだ。
「対人に慣れたいし、護衛依頼を受けてみるのはどうだろう」
「それはいいな。よし、クランに戻って空いてる人がいたら相談してみるか」
「さんせーい!」
アレサの提案にサルヴァンが乗っかる。僕もいい考えだと思うし、リーネも賛成のようだ。
僕たちは早速クランハウスに戻ることにした。
僕が覚えた魔法は解放と破壊だ。解放は精神汚染系の状態異常を治す魔法で破壊は直接触れたものを破壊のエネルギーでぶっ壊す攻撃魔法だ。腕を掴めば腕の骨を破壊して肉もズタズタにしてしまう恐ろしい魔法だけど、相手の魔力の3倍以上ないと抵抗されてしまうのが難点か。
リーネには精神汚染魔法の恐怖と色々便利そうな闇の手という黒い腕を生み出して操る魔法を覚えてもらった。他にもちょこちょこお願いした魔法があるけど、対人戦闘を考えるなら必要そうな魔法も覚えて貰った。
んで次の日の昼前にはいつもの森で色々試すことにした。初ダンジョンでもいいけど、先ずは新しく覚えた魔法を使いこなすことが大事だからね。
「ルウ、一体そっちいったぞ!」
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「キィアアアア!」
雄叫びをあげてゴブリンが飛び上がって棍棒を振り上げる。その振り下ろした棍棒を身体を反転させて避け、ゴブリンの右腕を掴んだ。
「破壊」
「ギィヤアアアアッッ!!」
ゴブリンは絶叫をあげると身体を捻って僕を振り払う。そして掴まれた腕を左腕でかばって僕を睨みつけた。右腕を動かす様子は無い。見れば掴んだ辺りがどす黒く変色し、パンパンに腫れ上がっている。折れたとかそんな生易しいものじゃ無さそうだ。
「恐怖」
そこへリーネが覚えたての魔法をかける。するとゴブリンは腰が抜けたのかその場にぺたんと座り、一転怯えた表情で僕を見る。
僕は1歩前へ出た。
「アバババババ!」
何を言っているのかわからないが、首を横に振って身を縮め、涙と鼻水を流して僕の接近を拒んでいる。見たところ恐慌状態にあるみたいだ。気分は弱いものいじめの虐待であまり気分のいいものじゃないな……。ゴブリンなんて散々殺しまくってるけど、無抵抗になると気が削がれてしまう。それでも残しておくと後々面倒になるのでトドメは刺しておこう。
残酷なようだけど、僕は無抵抗のゴブリンに近づいて頭に手を乗せた。
「破壊……」
その瞬間ゴブリンの目から耳から鼻からと血が流れ出す。そして力無くゴブリンは横に倒れた。絶命したのだろう。
この魔法、本質は内部破壊の魔法なのかな?
拡大解釈で色々破壊できるといいけど。そう、たとえば相手のスキル効果とか……。
「……その魔法やばくないか?」
「僕もそう思う。死んでいなきゃ治せるから、なるべく身体の末端に使うようにするよ。相手に魔力があっても強化や弱化もあるし」
それにリーネの恐怖もやばい。対人でこれにかかればもう戦うどころじゃないだろう。リーネのスキル多重発動があれば一度に複数にかけることも簡単なので数で負けていても何とかなりそうだ。
「対人に慣れたいし、護衛依頼を受けてみるのはどうだろう」
「それはいいな。よし、クランに戻って空いてる人がいたら相談してみるか」
「さんせーい!」
アレサの提案にサルヴァンが乗っかる。僕もいい考えだと思うし、リーネも賛成のようだ。
僕たちは早速クランハウスに戻ることにした。
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