【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
36 / 188

第35話 護衛依頼

しおりを挟む
 クランハウスに戻ると運良くライミスさんがいた。

「おや、昼前なのにもうあがりかい?」
「ライミスさん、こんにちは。今対人の練習をしていたんですけど、みんなで話し合って護衛依頼に挑戦してみないか、っていう話になったんです」
「ほう、護衛依頼か。そうだね、1人前になるには必ず通る道だね。それにガレス達のことも話に聞いているからね、やっておいたほうがいいかな」
「ええ、そうですよね」

 ガレス達に関してはあくまで可能性の話だけど、からまれたことがある以上は念頭におかないといけない。対人となると頭を使った戦いになるので経験の差が如実に出てしまうと思う。

「ただ君たちはまだDランクだから他のパーティと一緒に受けないといけないんだけど、Bランク以上の人が1人同行できれば受注可能だよ」
「そうなんですね、ありがとうございます。クランの中で誰か協力してくれる方いないでしょうか」

 さすがにライミスさん達にも都合あるしね。誰か協力してくれるとありがたいんだけど。とか考えていたら意外な人物から声がかかった。

「それなら私が同行してあげるわ」
「し、師匠!」
「アレーテさん、いいんですか!?」

 その声は他ならぬアレサの剣の師匠、剣聖アレーテさんだった。ライミスさんのパーティ勇猛に所属するSランクの剣聖。この国最高レベルの剣の使い手で、銀髪のポニーテールが眩しい大人の女性だ。クールな感じがあるけど優しい人で、もしかしたらアレサのクールぶった口調もアレーテさんに憧れて始めたのかもしれない。昔は普通に女の子っぽい喋り方だったもんな……。

「ええ、アレサに対人戦闘を教えるいい機会だものね」
「そうか、アレーテなら安心だね」
「ありがとうございます!!」

 アレーテさんの快諾に僕たちは一斉に頭を下げ、礼を述べた。ランク的には雲の上の人なのでまさか同行してもらえるなんて思ってもいなかったよ。

「なら早速依頼を探しに行こう」

 アレーテさんに促され、早速ギルドへと向かう。クランハウスからギルドはさほど離れていない。それこそ歩いて10分程なので非常に便利だ。

 ギルドの中に入るとアリシアさんがいた。お昼前なせいか人はまばらだ。依頼の貼り出しもそのそこ残っているみたい。

「アリシア、護衛依頼を探しているの。なるべく盗賊どものいそうなやつがいいわね」
「アレーテ様が受けるのですか?」
「受けるのはこの子たちよ。私が補佐に入るわ」
「でしたらちょうどいいのがありますね。盗賊も結構出る場所なので報酬も相場より高いですよ」

 そう言ってアリシアさんは貼り出しからではなく手元の方から依頼の受注書を出てきた。それをサルヴァンが受け取ると、内容を読み上げる。

「えーっと、護衛依頼。依頼主ベルナール商会代表マルタン。目的地と期間は……、ランディゴの街まで明後日から約2週間か。報酬は1人金貨5枚!   水創アクアクリエイト収納ストレージの魔法を持つ者を強く希望。その場合は上乗せあり」
「ルウがいるからちょうどいいね!   上乗せ期待できるよ!」

 確かにそうかも。水創《アクアクリエイト》も収納ストレージもあるもんね。しかも時間劣化無しの超特大容量持ちが2人だし。

「なら決まりね。5人で受けるわ。手続きをお願いするわね」
「はい、わかりました。助かります。収納魔法を持っていることが希望でしたのでそれなら、って取っておいたんです」
「なるほど、ライミスに相談するつもりだったわけね」
「ええまぁ。ルウ君を引っ張って来てもらおうかな、なんて考えていました」

 心なしか、アリシアさんが少し頬を染めているぽい。ライミスさん男前だもんなー。女の人にモテそうだ。受付嬢の中でも人気が高いのかも。いや、ワンチャン僕にデレた!
 ……なわけないか。

「ではこれで依頼の受注は完了です。一度ベルナール商会に寄って打ち合わせをお願いします」
「わかった。今から向かうわ。いいわね?」
「はい!」

 初の護衛依頼だ。いい評価をもらえれば指名依頼を貰えるかもしれない。何せ指名依頼を貰えるとなれば名実ともに一流の仲間入りってことだもんね!
しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

処理中です...