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第68話 空飛ぶ屋形!
ああそうだ。筋肉の誓いの人達は闇ギルドのことを知っているのだろうか。ライミスさんたちに聞いたら関わるな、の一言で一蹴されたんだよねぇ。
「そういえばこないだダンジョンに潜ったんですよ。そしたら闇ギルドの人がいたんですよね」
「ほう、まだダンジョン内にいたのか。あいつらの中にはダンジョンで冒険者を襲ったりする奴もいる。ダンジョンに入るために2人ほど冒険者ギルドに登録し、後から人数を増やす手口が多かったな。今は対策されて人数も申請時に必要になったがな」
「うむ、そうだな。だからもういないものと思っていたんだがな。どうやって入ったのやら」
そうか、今は対策されてて簡単に中には入れないのか。ああ、そうかだから魅了が必要で持ってたのか。
「多分ですけど、魅了の魔法だと思います。持っていましたからね」
「魅了……? なるほど、闇ギルドなら持っている可能性はあるな」
「うむ、そして奴らは筋肉を穢した罪深き悪党の集団でもある!」
アニキータさんとノーキンさんが筋肉を盛り上げるポーズを取りながら話す。この人たち、何か話す度にポーズ取るんだけど、これも筋肉愛というやつなのだろうか?
「筋肉を……穢したんですか?」
「そうだ。薬物による筋肉の増強剤など筋肉に対する冒涜! 筋肉とは弛まぬトレーニングと熱き信念によって育み、己の肉体を愛し、信頼する尊き宝石!」
おおう、フロントバイセップスだっけ?
大胸筋が眩しいです。そして白い歯もキラリ。
「安易に薬に頼ることは己の肉体を穢し、信頼を裏切る信念なき侮蔑すべき行為なのだよ」
おおっ、筋肉に対する愛が凄い!
かっこいいです筋肉の誓い!
しかし僕も薬じゃないけど、魔法で資質を上げたのが原因なのか、おかげで資質が異様に上がったから少し耳が痛いかも。
「よーし、集まってるな。今回の討伐隊のリーダーを務める神撃のアレクだ。今回の敵はオーガだが、オーガロードやオーガメイジなど厄介な敵も多い。全員命を大事にして決して無理はするな。それと森の中での戦いとなるから火の魔法など地形を大きく変える魔法は極力控えるようにな?」
広域殲滅魔法は使いにくいのか。リーネの死滅陣なら木々などの物質には干渉しないからいけるかな。
「それと近隣の村に向かっているオーガも出てきているはずだからな。着く頃には既に襲われてい可能性もある。俺たちの役目は増援が来るまで村を守ることだ」
人里を襲うためにすでに動き出しているのか。あいつら肉食だし人間がご馳走らしいから、村が襲われたらひとたまりも無い。
「サルヴァン、ここは緊急事態だし、あれの出番じゃない? あれなら今日中に着くよ」
「あれか。よし、アレクさんに聞いてみるよ」
あれ、とは闇の手による飛行のことだ。その廉価版として6人乗りの馬車の屋形を持ち上げて運ぶ方法を開発したのだ。これだと軽いので闇の手3本で安定して運べる。これが4つあるので21人なら行けるはずだ。
少ししてサルヴァンが戻ってきた。
「急を要するし使うってさ。闇の手を使えるのがリーネしかいないけど、リーネ大丈夫か? きついなら筋肉の誓いと先に行ってくるのもありらしいぞ」
「大丈夫だよ。ここから1番近い人里までは野宿無しで行ける距離だもん。そこまでは特に森林や山もないからね」
複数操る都合上細かい制動が効かない。そのため障害物があると使いにくいんだよね。確認のためリーネは屋形の外に出て周りを確認しながらの運用になるので直接手に乗っかるし。
「わかった。よし、龍炎光牙はアレクさんのところに集合だ」
「「「おー!」」」
サルヴァンの号令で僕たちはアレクさんの元に集合する。そして馬車の屋形を3つ出した。一応車輪は残してある。一応サスペンションが付いてるけど、着地は結構揺れるのが難点か。
「よし、各パーティはこの屋形に乗り込め。パーティごとに固まってな」
「え、これに?」
「車輪は付いてるけど馬は?」
訝しげな表情で乗り込んでいく人もいた。初めてだろうからそう思うよね。
でもぶつぶつ言いながら乗り込むパーティは1つだけだった。神撃は同じクランのメンバーだし筋肉の誓いは僕らが絡んでると見て楽しそうに笑っている。
「はっはっはっ! なにか面白いことをするのかな? ん?」
「前回は驚かされたからな! 楽しみだ!」
「そうですね、楽しいかもしれませんよ」
アレサとサルヴァンはアレクさんたちに同乗。僕とリーネは腕1つに軽く握られて一緒に飛ぶ。なにかあると困るので、万が一のときは僕がリーネを守らないといけない。
「よし、いいぞ。出してくれ」
「いきます! 闇の手!」
アレクさんの合図でリーネが闇の手を発動。12本の大きな黒い腕が出現し、各屋形に3本ずつ付く。そして僕とリーネを1本の腕が軽く握った。余った腕は護衛用だ。
やがて屋形が持ち上がると、ゆっくりと運び始める。次第にその速度はゆっくりと上がり、終には人が走るよりかなり速くなっていく。
「けっこう速いな!」
「はっはっはっ! これはなかなか!」
「う、浮いてるのか!?」
感想が耳に入る。驚く人から楽しむ人まで様々だね。かくいう僕も風が気持ちよくて爽快だよ。リーネとちょっと近いけどリーネは嫌がる様子もない。内心照れるけど悟られないようにしよう。
そして30分もかからずに人里が見えてきた。
「そういえばこないだダンジョンに潜ったんですよ。そしたら闇ギルドの人がいたんですよね」
「ほう、まだダンジョン内にいたのか。あいつらの中にはダンジョンで冒険者を襲ったりする奴もいる。ダンジョンに入るために2人ほど冒険者ギルドに登録し、後から人数を増やす手口が多かったな。今は対策されて人数も申請時に必要になったがな」
「うむ、そうだな。だからもういないものと思っていたんだがな。どうやって入ったのやら」
そうか、今は対策されてて簡単に中には入れないのか。ああ、そうかだから魅了が必要で持ってたのか。
「多分ですけど、魅了の魔法だと思います。持っていましたからね」
「魅了……? なるほど、闇ギルドなら持っている可能性はあるな」
「うむ、そして奴らは筋肉を穢した罪深き悪党の集団でもある!」
アニキータさんとノーキンさんが筋肉を盛り上げるポーズを取りながら話す。この人たち、何か話す度にポーズ取るんだけど、これも筋肉愛というやつなのだろうか?
「筋肉を……穢したんですか?」
「そうだ。薬物による筋肉の増強剤など筋肉に対する冒涜! 筋肉とは弛まぬトレーニングと熱き信念によって育み、己の肉体を愛し、信頼する尊き宝石!」
おおう、フロントバイセップスだっけ?
大胸筋が眩しいです。そして白い歯もキラリ。
「安易に薬に頼ることは己の肉体を穢し、信頼を裏切る信念なき侮蔑すべき行為なのだよ」
おおっ、筋肉に対する愛が凄い!
かっこいいです筋肉の誓い!
しかし僕も薬じゃないけど、魔法で資質を上げたのが原因なのか、おかげで資質が異様に上がったから少し耳が痛いかも。
「よーし、集まってるな。今回の討伐隊のリーダーを務める神撃のアレクだ。今回の敵はオーガだが、オーガロードやオーガメイジなど厄介な敵も多い。全員命を大事にして決して無理はするな。それと森の中での戦いとなるから火の魔法など地形を大きく変える魔法は極力控えるようにな?」
広域殲滅魔法は使いにくいのか。リーネの死滅陣なら木々などの物質には干渉しないからいけるかな。
「それと近隣の村に向かっているオーガも出てきているはずだからな。着く頃には既に襲われてい可能性もある。俺たちの役目は増援が来るまで村を守ることだ」
人里を襲うためにすでに動き出しているのか。あいつら肉食だし人間がご馳走らしいから、村が襲われたらひとたまりも無い。
「サルヴァン、ここは緊急事態だし、あれの出番じゃない? あれなら今日中に着くよ」
「あれか。よし、アレクさんに聞いてみるよ」
あれ、とは闇の手による飛行のことだ。その廉価版として6人乗りの馬車の屋形を持ち上げて運ぶ方法を開発したのだ。これだと軽いので闇の手3本で安定して運べる。これが4つあるので21人なら行けるはずだ。
少ししてサルヴァンが戻ってきた。
「急を要するし使うってさ。闇の手を使えるのがリーネしかいないけど、リーネ大丈夫か? きついなら筋肉の誓いと先に行ってくるのもありらしいぞ」
「大丈夫だよ。ここから1番近い人里までは野宿無しで行ける距離だもん。そこまでは特に森林や山もないからね」
複数操る都合上細かい制動が効かない。そのため障害物があると使いにくいんだよね。確認のためリーネは屋形の外に出て周りを確認しながらの運用になるので直接手に乗っかるし。
「わかった。よし、龍炎光牙はアレクさんのところに集合だ」
「「「おー!」」」
サルヴァンの号令で僕たちはアレクさんの元に集合する。そして馬車の屋形を3つ出した。一応車輪は残してある。一応サスペンションが付いてるけど、着地は結構揺れるのが難点か。
「よし、各パーティはこの屋形に乗り込め。パーティごとに固まってな」
「え、これに?」
「車輪は付いてるけど馬は?」
訝しげな表情で乗り込んでいく人もいた。初めてだろうからそう思うよね。
でもぶつぶつ言いながら乗り込むパーティは1つだけだった。神撃は同じクランのメンバーだし筋肉の誓いは僕らが絡んでると見て楽しそうに笑っている。
「はっはっはっ! なにか面白いことをするのかな? ん?」
「前回は驚かされたからな! 楽しみだ!」
「そうですね、楽しいかもしれませんよ」
アレサとサルヴァンはアレクさんたちに同乗。僕とリーネは腕1つに軽く握られて一緒に飛ぶ。なにかあると困るので、万が一のときは僕がリーネを守らないといけない。
「よし、いいぞ。出してくれ」
「いきます! 闇の手!」
アレクさんの合図でリーネが闇の手を発動。12本の大きな黒い腕が出現し、各屋形に3本ずつ付く。そして僕とリーネを1本の腕が軽く握った。余った腕は護衛用だ。
やがて屋形が持ち上がると、ゆっくりと運び始める。次第にその速度はゆっくりと上がり、終には人が走るよりかなり速くなっていく。
「けっこう速いな!」
「はっはっはっ! これはなかなか!」
「う、浮いてるのか!?」
感想が耳に入る。驚く人から楽しむ人まで様々だね。かくいう僕も風が気持ちよくて爽快だよ。リーネとちょっと近いけどリーネは嫌がる様子もない。内心照れるけど悟られないようにしよう。
そして30分もかからずに人里が見えてきた。
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