【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第74話 ルード達

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 村で1泊した次の日の朝のことだった。現状としてはまだオーガの全滅は確定ではない。昨日の集団が全部である保証はどこにもないからだ。一応オーガロードはいたけど、困ったことにオーガロードより上位が存在するという。

 そんな訳で僕らは増援部隊が来るのを待って、増援部隊のリーダーと話し合うことになった。
 その増援部隊が到着したのは昼過ぎの2時頃。そこで各パーティのリーダーが話し合うことになったそうだ。





「でまぁ、俺たち先遣隊は先に帰ることになったわ。ギルドに現状を報告しないといけないしな。ただ不滅は残るらしい。説明役と、あまり役に立ててないから何かしたいんだと」
「大丈夫なのそれ?」

 戦力としてならアマラがいるから役には立つだろうけどさ。他は雑用だよね。

「アレクさんも最初は反対していたけど説得されて納得していたよ。滞在期間は7日で調査部隊も出すらしい。増援部隊にはBランクパーティも3つ在籍しているからな、任せてくれと」
「なるほど、不滅のいない間に情報を探れそうだね。納得したのはそこだよねきっと」

 恐らくアレクさんの最優先事項はドレカヴァクについて情報を集めることだ。ならその使徒であるアマラがいないうちに色々探りたいはずだ。

「多分な。アマラがいないとわかっている間にドレカヴァクを何とかできればベストか」
「僕らとしては戦えるよう準備を整える必要もあるよね。必要な魔法が出てきたし」
「そうだな。ヘタイロスたちに洗礼を受けさせたいしな」

 情報も大事だけど対抗手段も用意しないとね。踏み込みを間違えたら勝てないまでも逃げ延びる必要がある。まず金切り声や即死を防げる魔法を習得しないと。





 その後、僕たちはまたもリーネの力を借りて屋形を飛ばし、帰ってきた。ここからは時間との勝負になるかもしれない。

「とりあえずギルドに報告か。オーガの魔石の分配が面倒だな」
「あ、それならダンジョンに捨てればいいと思うな。そしたら魔石は残るし。上位種だけ解体場へ出して素材を取ればいいと思う」

 大量に持って帰るなんて僕らくらいだろう。だから実行する人は余りいないかな?

「はっはっはっ、ルウは賢いな!   ではギルドへ行った後にダンジョンへ行って素材回収する班と報告する班に別れるか」
「回収班は各1人でいいな。リオネッセ頼む」
「はいは~い、いいですよぉ」
「では筋肉の誓いからは私が行こう」

 班分けも済み、ギルドに到着。まず僕が上位種を解体場でリーネに収納してもらう。リーネと他5名が残り、お手伝いだ。各リーダーは報告で僕とリオネッセさんとノーキンさんがダンジョンへ向かった。

 ダンジョン1階層はだだっ広い草原だ。オーガを大量に出すにはうってつけだよね。

「よし、オーガ全部解放!」

 通常種のオーガを全て放出。その数実に170体ほどにも及んでいた。身体がデカイせいか飲み込まれるまで時間がかかるようだ。結局全てが飲み込まれるまで1時間ほどかかったような気がするけど、普通に解体するより大分早いよね。

 オーガの魔石をその場で4つに分ける。ひとつは不滅の分だ。一応アマラも頑張ったのであげない訳にはいかないのだ。他の冒険者は彼の危険性なんて知らないしね。

 んで戻ったら解体は既に終わっていた。なんでこんなに早い?     と思ったらそういえば解体用にアレサに光刃ライトエッジの剣を持たせていたんだった。頑張って魔力込めたから結構持ったそうだ。さすがにもうないけど。

「後は生ゴミだからダンジョンに捨てるね」
「おう、すまんなリーネちゃん。アレサちゃんも手伝ってくれてありがとな」

 要らないとこはダンジョンへ。ダンジョンへ捨てた後はどこへ消えているんだろうか?
 考えてみるとほんとナゾだな……。

「なに、かまわんさおやじ殿。それよりルウ、あの光の剣を常に使える方法はないか?    この斬れ味は素晴らしい」
「今魔道具を作る勉強しているから、もう少し待ってて。それまではミスリルソードで頼むよ」

 魔法剣てアホみたいに高いからねぇ。現存するものはダンジョンで見つけるものばかりだ。もしこれを作れたら凄いことになりそうだけど。

「ああ、楽しみにしているぞ」
「それ完成したら革命だと思うけど……」

 うん、僕もそう思う。でも何となく方法が見えてきたんだよね……。




 ギルドへの報告も済み、僕たちはまずヘタイロス達の所へ行った。目的は皆に洗礼を受けさせることだ。

「ヘタイロス、久しぶり。お、ルードたちもいるのか。ちょうど良かった」
「お、サルヴァンじゃねーか。噂は聞いてるぜ。頑張ってるみたいじゃんか」

 僕らが住処を覗くとヘタイロスの他にルード達もいた。全員揃っているなんて久しぶりだ。
 ルードは相変わらずボサボサの髪だけど眼光の鋭い青年だ。腕っ節も強くサルヴァンと互角に渡り合えたほどで、実質ここのナンバー2のポジションかもしれない。

「まぁな。ルウが恩恵ギフトを手に入れてからだな、俺たちの快進撃は」
「そうなのか。いいのが手に入ったんだな。俺たちはまだまだこれからだな。今は読み書きを覚えているところさ」

 そうか、今はその段階か。読み書きを覚えて魔法が使えるようになれば一気に変わるはずだ。ルード達も頑張っているなぁ。

「そうか。ところで今日はみんなに話がある。今からする話は決して口外するな。いいな?」
「よくわからんが約束する」
「ああ、サルヴァンがそこまで言うならいいぜ」

 皆はよく分からないけど、といった感じだが快く理解を示してくれた。
 そして僕たちはドレカヴァクのこと、アマラのことを伝えた。

「にわかには信じ難いけど、事実か?」
「事実だ。これは実際に相対した神撃ってパーティから話を聞き、ルウが鑑定で確認している」
「うん、そうだよな。嘘をつく意味は無いし、仲間内を騙さないのは俺たちのルールだ。その話信じるぜ。で、話したってことは何か協力して欲しいことがあるんじゃないか?」
「ある。まずは全員にアルテアの神殿で洗礼を受けて欲しい。ドレカヴァクは特に洗礼を受けていない子供を好むからな。これは狙われない為だと思ってくれ」

 サルヴァンがルードやヘタイロス達を説得する。当然お金の問題が発生するけど、これは僕たちが出すことで一致している。

「いいけど、そんなお金ないぞ」
「それは俺たちが出す。対価として情報を集めてもらいたい。なるべく早くだ」
「お前たちにとってその情報は金貨24枚に相当するのか?」

 ヘタイロスが確認する。さすがに金貨24枚となると援助の範囲を超えている。ただでさえヘタイロスにとっては僕らのして来た援助は多すぎると感じているだろう。ただ必要だったから甘んじて受けていたに過ぎないはずだ。

「いや、それ以上だ。生命の危険もある。深入りは絶対しないでくれ。とにかくアマラの所属するコミュニティの住処がわかれば、共同墓地も近くにあるだろうからな。そこの子たちに聞けばわかるだろうさ」

 だからこそ情報収集をお願いするしかなかったんだ。そうしないと彼らは絶対に洗礼を受けてなどくれない。そしてその情報は僕らにとってもそれだけ支払ってでも欲しい情報だった。

「……わかった。そこまで言うならこの取り引きに応じる」
「すまんな、頼んだぞ。くどいようだが共同墓地には絶対に近づくな」
「ああ、わかっている。明日この時間にまた来てくれ。それまでになんとかしよう」

 なんとか話はまとまったようだ。ルードやヘタイロスに任せれば明日にはわかるだろう。僕はホッと胸を撫で下ろした。

「ああ、だが洗礼が先だ。悪いがこれは譲れないんだ。わかってくれ」
「……わかった」

 そしてこの後みんなでアルテア神殿へと向かうのだった。
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