【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第79話 魔法の剣を作ってみよう

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「とまぁ、今日は激動の一日だったよ」

 クランハウスの一室で僕はサルヴァンに今日起こったことを話していた。魔導士協会でギルドマスターに追求されたり、筋肉の誓いの人達に駆り出されて闇ギルドを潰しに行ったりと忙しい一日だった。加えて鍛冶屋でドラゴニウムの大剣からロングソードと手斧、余った分で柄に入るサイズの板の制作を依頼しにも行った。これは明日取りに行くことになっている。

「色々あったんだな。明日は明日でリオネッセさん達と共同墓地の方に行くんだろ?」
「あ、それ明後日になったって。念の為教会の方で対策チームを結成するらしいよ。その準備があるんだって」

 念には念を入れたいのはわかる。でも少数精鋭で行けばいいんじゃないかな、って僕は思うんだけど。

「そんな悠長で大丈夫か?    気づかれたら逃げるなりの動きを見せるんじゃないか?」
「うん、僕もそう思うんだけどね……。万が一リオネッセさんや僕に被害が及ぶと困るからって」
「過保護だな。リオネッセさんがいたら大丈夫な気もするぞ。心配ならライミスさんも連れて行けばいいだろ」
「だよねぇ……。まぁ、明日は研究に時間を使えるから、ありがたくはあるんだけど」

 ぶっちゃけ僕行く必要なくない?
 僕としては早くドレカヴァクに対抗できる武器を作りたいんだよね。明日1日で完成すればいいんだけどねぇ……。




 次の日、僕は鍛冶屋に赴いていた。ここの鍛冶屋はライミスさんの紹介だ。工房内は火を扱っているからとても暑い。今も奥の方でハンマーの叩く音が聞こえてくる。

「坊主、注文の品だ。しかし変わったもんを頼むなあんた。ドラゴニウム製の手斧とロングソードはわかるが、柄にこのドラゴニウムのプレートを入れられるようにしてくれ、だもんな」

 あれだけデカイ大剣だからロングソードと手斧の分には十分だったか。プレートも10枚あるなら色々作れそうだ。

「いえいえ、これでいいんです。手斧とロングソードの柄も注文通りですし、ありがとうございます」
「おう、しかしドラゴニウムのプレートなんて何に使うんだ?     同じサイズのミスリルのプレートもだけど」
「内緒です」

 さすがに魔法剣作ります、なんて言えるわけないので。ドラゴニウム自体希少金属なので量産は出来ないけど、劣化版ならミスリルで作れちゃうわけだからねぇ。ドラゴニウムの作り方もそのうち研究してみよう。

 僕はにこーっと笑って誤魔化し、依頼した品を収納魔法でしまう。そして足早に工房を立ち去った。さ、研究研究!




 クランハウスで部屋を借り、机の上にミスリルのプレートとオーガの魔石を置く。先ずは実験だ。とりあえず光刃ライトエッジを書き込んでみることにした。

光刃ライトエッジ解読ディサイファ

 解読ディサイファは契約の際に作り替えに成功している。本来は普通に読めない文書を解読させるだけ。しかし改造した魔法の効果は別物だ。

 光刃ライトエッジに使うとその魔法の詠唱文言が虚空に浮かび上がる。そう、改造したこの魔法の効果は、対象の魔法の詠唱文言を浮かび上がらせるものなのだ。本来の使い方がしたければその都度拡大解釈すればいいだけだからね。

 そしてその浮かび上がった文言をミスリルのプレートに付与エンチャントしてしまうのだ。一見してプレートには何も書かれていないが、ちゃんと詠唱文言が封じられているはずだ。次にこいつに魔力を与える。必要魔力は契約に必要な魔力の5倍を魔力伝導率で割った数字となる。これが魔力容積を上回ってしまうと魔法を封じ込めることができなくなってしまうのだ。このサイズのミスリルプレートでも800あるから大丈夫だろう。

 40×5÷0.3=2000/3   

 なのでだいたい667か。僕の魔力より大きいからこのままだと足りない。そこで使うのがオーガの魔石だ。本来ここから魔力を取り出すには装置に組み込む必要がある。しかしこれも解読ディサイファ付与エンチャントの2つで解決できると思うんだ。

付与エンチャント解読ディサイファ

 これで効果が魔力の付与という、拡大解釈された付与エンチャントの詠唱文言が浮かび上がる。次にこの文言をオーガの魔石に付与エンチャントしてしまうのだ。

 これでこのオーガの魔石は魔力を供給する装置となる。余談だけどオーガの魔石に含まれる魔力は200~300と幅がある。これは個体差による魔力差なので一定じゃないのは仕方がない。パッと見ほとんど差がないので全部値段一緒だけどね。

 これを3つ用意し、ミスリルのプレートの魔力を満たしてやればいいのだ。これが成功すれば魔法剣の魔力が切れた際、魔力を供給する魔道具として流用可能となる。

「はい、供給供給!」

 3つのオーガの魔石を次々にミスリルのプレートに供給していく。そして全て注ぎ込んだら作ってもらった剣の柄に差し込むのだ。わざわざそれ用に作ってもらった柄とプレートなのでサイズもちょうどいい。入れたら蓋をする。

「よし、これで発動すれば成功だね」

 僕は出来上がった柄を構える。発動キーワードは「光」だ。

「光よ!」

 僕の声に反応し、剣の柄から光が伸びる。柄の先に光の刃が生まれ、ロングソードになった。実験は成功だ!

「光消」

 解除のキーワードで光が消え、ただの柄に戻った。うん、一発でてきた!
 よし、鑑定してみよう。

 光刃剣     内在魔力200/200    消費4/分
 供給効率0.5    全快に必要な時間   400分
 光刃ライトエッジの封じられた魔法剣。

 なんと、内在魔力は自然回復するのか。最大50分程戦えるならありかな?
 となると次はいよいよ本命だ。

 このドラゴニウムのロングソードを魔法剣にしたい。1つはやはり破壊ディストラクションによる魔力障壁の破壊だろう。あれは強い。プレートを3枚入れられるのでもう2つ欲しいとこだけど、僕の手持ちだと光刃ライトエッジくらいしかないからもうひとつか。

「そうだ、確かリーネが龍炎ドラゴンズノヴァを使えたな。それを封じさせてもらおう。そして剣の名前も龍炎光牙剣にしよう!」

 龍炎光牙剣か。僕らのパーティネームが入った剣なんて素晴らしいじゃないか。問題はバリアブレイク型の破壊ディストラクションを発動させると他の魔法剣が使えないことかな?

 さっそく龍炎光牙剣を完成させるべく、僕はリーネのところに行くことにした。
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