from破戒神官~愚なる豺狼に詠訣の花束を

イヌカミ

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一章「おお、牧場は緑」

アルトの嘆き

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        ☆★☆★☆★☆★☆★☆★

  アルトはそのとき、ぐでぇっとしていた。宿の一室にあった安楽椅子にぐでぇっと座って、とにかくぼーっとしていた。

  二十歳ほどの、肩までの金髪と、湖面の輝きに似た碧眼へきがんが印象深い女だ。いつものつり目は瞼が半分くらい閉じられていて、だいぶ眠そうである。整った顔立ちは美人のそれだが、どちらかと言えば少女の愛嬌あいきょうがあるように見えるのは、彼女の顔が感情を隠さないからだろう。白の神官服のスカート部分はめくれあがり、ちょっと危険な状況だったが、特に気にもせず天井をぬぼーっと眺めている。

  アルトをがらにしているのはほかでもない、すごく疲れたのである。

「あー……絶対向いてないよ、この仕事……」

  ウェルダニムス村には予定より一日遅れで到着し、メルティは依頼主のもとへ到着早々にひとりで向かった。遅れを取り戻すために効率よく仕事を分担しようということになり、アルトは聴きこみをしていたのだが、村のくせに人口が多いうえ、有益な情報はほとんど得られなかったのだ。

「なんも食べてないし、なんか夕食どきだし、お腹空いたよー」

  部屋のなかは夕陽で赤く染まっている。

  アルトひとりでふたり分の荷物を運んで宿を取り、すぐに聴きこみを開始したので昼食も食べていなかった。室内にはベッドがふたつと着替えを入れるクローゼットがひとつに、ティーテーブルと安楽椅子というちぐはぐなそなえである。なにか口に入れるものを探しても、なにもない。

  アルトはさらに脱力し、あごが胸にあたるくらいに腰をすべらせた。神官服の白い生地とメルティよりもスリーカップは大きい山を見て、ふわふわの白パンのことを考え始めたとき、部屋のドアがノックされた。アルトはずり落ちそうなまま顔だけを向けた。

  ガチャリとドアが開かれると、入室してきたのはもちろんメルティである。

「ただいまー……って、なんつー体勢よ」
「おかえりー。早くご飯いかないと死んじゃうからあたし」
「はいはい。宿のご主人に夕食は頼んできたから、したにおりましょう」

  アルトはメルティが言い終わるか終わらないかのうちに素早く立ちあがると、その勢いのままドアへと歩く。アルトはメルティよりも頭半分ほど背が高いので、自然と見おろす形になる。

「メルティいくぞ。疾風はやてごとく。あたしの空腹は世界の危機に匹敵ひってきする」

  メルティはどこか疲れた顔で、はいはいと生返事をした。

  ふたりで部屋から出ると廊下である。特に絨毯じゅうたんを敷いているわけでも、可愛い花が飾ってあるわけでもない。宿の二階であり、ふたりが借りた部屋とおなじ造りの部屋がみっつあるが、ほかに泊まり客がいるわけでもない。したへとおりる階段の目のまえの部屋を借りたのは、単に階段が近いからである。その階段をおりればすぐに食堂となっている。

「それで現場はどうだった?」
「面倒なことになったわ」

  きしむこともないしっかりとした階段をおり、一階に足をつくと宿と食堂兼用の受付がある。そこを通過すると、四人がけのテーブルがむっつ並ぶ食堂である。

  食堂は広々としていてテーブルは左右にみっつずつ置かれ、正面の突きあたりに玄関となるドアがあり、左側の奥が厨房ちゅうぼうとなっている。手前のふたつと入り口寄りのテーブルは、すでに客が陣取っていた。

「やばい、いい匂いがする。どこに座る?  なあっ」
「落ち着きなさいよもう。今は職務中なんだから行儀よくしてて」

  メルティは子供をさとすようなことを言ってから厨房に向かった。主人に声をかけているのだろう。

  ――と、アルトは視界の端に見えた客たちの様子に気づいてぎょっとした。

(まただよ……もう勘弁かんべんしてくれ)

  一番近い位置に座る老夫婦が、手を組み合わせている。確信をもって言えるが、その祈りは神官であるアルトたちを見ての行為である。じっさい恐る恐る食堂を見まわしてみると、老若男女を問わず、祈りのポーズをとっていた。

  聴きこみのときもそうだった。声をかけるたびに十字を切られ、祈られるたびに祝福の言葉を口にしなければならなかったのだ。最初は仕事だからと割り切れたのだが、二十人以上になってくるともう、聴きこみしてるのか祝福してるのか分からない状態になっていた。今日のアルトの一番の疲労の原因はそれだったのだ。

「ここにおられる方々の働きにより、わたしくしたちも今日こんにちかてを得ることができます。感謝を捧げ、祝福があらんことを祈らせていただきます。聖女のご加護がき眠りのみちびきとならんことを」

  夜の祝福を口にしたのはメルティである。表情を穏やかなものに変えて、いつのまにか隣で手を組んでいた。

「では失礼いたします」

  メルティに腕を引っ張られて厨房へ向かうと、通路から見えない位置にドアがあった。ほかの建材とは違う頑丈さと、彫刻による意匠の施されたドアには『来賓らいひん』とプレートがはめられている。入ってみると高価そうな四人がけのテーブルが置かれ、高価そうな絨毯が敷かれた個室になっていた。壁紙が貼られていたり絵画や花瓶も置いてあるので、確かにビップルームとして使われているようである。

「ありがとう~……助かったよ~……」

  アルトが半べそをかきながら抱きつくと、メルティは大袈裟だと突き放してきた。

  なんにせよテーブルにつき、ほどなくして料理が運ばれてきた。これまた高そうなグラスやら皿やらがテーブルに並び、かなり分厚いステーキが焼きたてのジュウジュウという音色と、食欲を駆り立てる芳香を立ち昇らせていた。

「すご……」
「アルトのは大きいサイズにしておいたから。三キロ」
「やったぁ♪  いただきもふ」

  アルトはいてもたってもいられずに、フォークを刺してステーキにかぶりついた。丸一日を飲まず食わずで過ごしたお陰でその量でも物足りなさがあったが、都市では味わえない肉の旨味に酔いしれてしまい、大満足である。メルティはアルトとは違い、マナーがしっかりとした食べかたでナイフとフォークを動かしている。

「それで報告があるんだけど」

  空腹もだいぶ落ち着いて、アルトもナイフを使い始めたころ、メルティは手帳を取りだした。食事中にと思わなくもないが、あれだけ頑丈なドアならば声がもれることもないだろう。ようするに調査内容を外部に知られなくていいわけだ。

「それでこの部屋か」
「そ。とりあえず被害者の名前を言うわね。ギャロムっていう酪農家。体つきのわりには大人しい印象」
「メルティのタイプだ」
「全然違うし仕事中よ。今回は被害者が犯人でしたというケースではないってことよ。娘たちを殺害できるひとではないわ」
「む……娘たち?  殺人事件なのか!」

  アルトがさすがに驚いて大声を張りあげると、メルティはずいっと身を乗りだしてきた。

「あのねぇ、ここはノーシスト地方でしょう?  ここらで畜産業を営んでいるひとたちは牛でも家族のように扱うのを知ってるでしょ。民俗学はあなたの専門じゃない。ここらでは乳牛でなく食肉として屠殺とさつされてしまうこともある牛は、それまで幸福を与えられて育つ。せめてもの救いとしてね。まあそれが人道的かどうかとか、ただのエゴイズムかどうかはわたしたちの知るところじゃないけどね。なにせ食べなきゃ死んじゃうし、なにより美味しいもの」

  都市から見て北東にある地域では、そういう風習がある。聖女崇拝のうち自然派の傾向が強い地域では、聖女の御霊みたまや愛は自然物すべてに宿るとされている。そのなかで要点はひとつ、魂をうやまい重んじることだ。すなわちその考えが牛たちも家族という考えかたに直結しているのである。

「……と、脱線したわね。その被害者の娘たちが三頭も殺害されたの。お金に換算したらわたしたちの給料一年じゃ済まされない額よ?」
「うーむ……それじゃあイタズラか嫌がらせの線?」
「どうやら違うみたいなのよね。遺体は持ち去られたのか、消えていたの」
「はあ?  てことは牛泥棒なんじゃないか?」
「わたしの考えではそれもないわ。肉っていうのは死んだ瞬間に腐敗が始まるの。販売目的だとして持ち去るのだとしたら、氷でもなければ腐らせてしまうだけよ。それに七百キロをみっつも担いで崖をくだれる?    現場のすぐそばは崖になっていたんだけど、現場周辺の牧草を確かめて、どこにも重量物を運びだした形跡はなかったわ。荷車なんかのわだちがあってもおかしくない重量でもあるのにね」
「ふ……む。崖から放り投げたとか」
「確かに牧場の柵は一部が破壊されていたけど、重量物という事実上それもないわ。それに投げたりなんかしたら大変なことになる。運ぶのには最適じゃない状態になってしまうわよ」
「おいおい、それじゃあまったく意味が分からないじゃんか。なんのために牛を三頭も殺害して遺体を盗んだんだよ。しかも無駄に柵まで壊してさ」

  アルトのその疑問を境に、メルティは食事を再開した。いきなり黙りこむのはメルティの思案中の癖である。どうやらまだ答えらしい答えは出ていないようだ。

  アルトはその手助けをしてやろうと思い、自分なりにいろいろと考えてみた。調査の段階でやることではないが、犯人の動機などを頭のなかに列記していく。そのあいだも手は止まることなく料理を口に運んでいる。なんなら皿に盛られたパンもひとつ食べる。するとそのパンを咀嚼そしゃくしているときに、なにかを閃いた。

「空から吊りあげたとかは?」
「脚下します」

  アルトはむぅとうめいてから食事を再開し、推理まがいのことを始める。さきほどのメルティの説明では、牛を運びだした形跡はないということだった。それを考慮すればやはり崖からということになるが、それはリスクが高い。

  だが例えば、そういうことができるとしたらどうだろう。腕力と不思議な体を持ち合わせたやつがいて、牛を掴んでは腕を伸ばし、崖したの地面にそっとおろす。

「こーなったら軟体アームストロングとかいう怪物の仕業だな」
「どーなるとそーなんのよ!  いい?  そもそも犯人は遺体を持ちだす手段などはなかったの。目的は運びだすことじゃなかった」
「……てことは、嫌がらせじゃないんだから殺害する意味はないよな」
「そうともかぎらないわよ。これを見て」

  メルティはどこからか牧草を束にしたものを取りだした。葉のさきのほうは黒く染まっており、それは乾いたインクのように見えた。

「これと似たものを最近見なかった?」
「まさか……!  ちょっと待ってさきに全部食べる!」

  アルトは残り三百グラムほどのステーキの塊にかぶりつき、一気に喉へと押しこんだ。喉にある違和感をワインで流しこむとさきを促す。

「そこまでする?」
「だって食欲なくすパターンだろ?  昨夜のガクガク野郎の話だ、絶対!」

  メルティは食べ終わった食器などをテーブルの隅に寄せてから、その牧草の束をナプキンのうえに置いた。

「そ。昨夜森で見かけたあの怪物。あれが移動した場所にはこんなような痕跡があったわ。おそらく生物として不安定なんだと思うのよね。だから未完成な部分から体液が流れだすの。それがこれ」

  アルトは昨夜の森でのことを思い出して身震いした。人狼の類いかとも考えたのだが、あの下半身がドロドロの形状を見ると確かに生物として完成していないようだった。なにせずっとガクガクしているのだ。そんな生物はあれ以外には存在しないだろう。

「うぅ……なんでガクガクするんだぁ……」
「じつはあの怪物について、わたしなりに見当がついてるの」
「ガクガクする理由が説明できるのか!」

  と、かなり真剣に聞いてみるのだが、メルティはふぅと吐息して、完全に無視してきた。

屍人しびとの類いじゃないかなって」
「それって……グールのことか?」
「ええ、そう。あの少年が襲われるまえに怪物はなにかを食べていたわよね。アルトが気味悪がっているあいだによく見てみたの。そしたら新しくない牡鹿の死体だった」
「てことはだ。あのガクガク野郎が犯人で、牛たちを襲って食べたから遺体が見つからなかったってことか。んで証拠がこの黒いやつ」

  アルトが牧草の束を指さすと、メルティは大きく頷いた。

「当たらずとも遠からずだとわたしは思ってるわ。ギャロムが娘たちを発見するまえ、マーティンていう村長の息子が近隣の林が騒がしかったことに気づいてるのよ。おそらく怪物が林のなかをうろついていたんじゃないかしら。そして牛が殺されてしばらくつと死臭が漂い始めた……まあ人間には分からないようなものだと思うけどね。このときにギャロムが娘たちの遺体を発見して村長宅へ向かう。怪物は匂いに反応して柵を破壊し牧場に侵入。異常な食欲であっというまに二千キロ近くの生物をたいらげた……にわかには信じがたいけどね。そして林へと怪物が消えていく。そのあとギャロムが娘たちがいないことに気づき、教会に通報するにいたる」
「まあ筋は通るかね。でもいまの説明だとさ、殺害は別のやつってことになるぞ?」
「そうよ。その第三者だかなんだかの特定は急務だと思うの。わたしはグールについてはまったく知識がないんだけど、生物として安定させるために必要な方法がほかの生物を取りこむことだとしたらどう?  これからも無作為に生物を殺して食べさせる。標的が人間になるのはきっとすぐのはずよ」
「……そうかもしれないな。そんな事件とは知らずにあたしたちが来ちまった。神官が現れたことにより首謀者はグールの完成を急ぐかもしれない。ま、目的は不明だけどな」

  グールは死肉を食らう怪物である。一般的には墓地に埋められた死骸を漁るイカれた怪物だ。しかしなんとなくイメージにあるグールと、昨夜のガクガクはまったく別のものに感じる。

  そもそもグールは狼に似た姿ではなく、人間が腐敗したような不死人アンデッドの類いだったはずだ。しかもアルトたちのいる信教国家ソフィアの民ですら、グールは迷信だと笑い飛ばし想像上の怪物だと思っている。

「あのさメルティ……」
「なに?」

  アルトが確かめようとしたとき、来賓室のドアがノックされて主人が入ってきた。食事が終わった頃合いだと思ったようだ。適当な会話をして食器をさげてもらい、メルティと借りた部屋に戻ることになった。どうやら風呂の用意もしてあるらしい。

  アルトはふと浮かんだ疑問を頭を掻きながらしまいこんだかわりに、胸中で明確な言葉にして発した。

(メルティは捜査する気なんじゃないか?) 

  彼女たちが受けた命令は、あくまでも事前調査である。命令にそむくことをすればなにかしらの処分を受けることにもなりかねない。

  まあ、アルトもアルトで聴きこみに乗じて余計な情報収集もしてしまったのだが、それはまだ事前調査だと言い張ることが可能な範疇はんちゅうである。

  とにかくアルトは部屋に戻ったら確認してみようと考えていたのだが、このあと一日の汚れを綺麗さっぱり流したのと同時に、疑問すらもどこかに流してしまったのだという。

  そしてふたりには、予想だにしない結末が待っていた。

       ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

  ――その夜。ふたりの男は対峙していた。村長宅のほど近い場所にある林のなかである。夜陰に紛れるようにして、男たちは手近な木に体を預けていた。

  闇は濃く、その姿はまるで見えなかった。周囲からは虫の声が聞こえてくる。そのため男たちの声は無駄に広がらず、誰もそこに男たちがいることに気づかない。

「なんで神官が村に現れた」
「しかたがないだろ……隠し通せるような被害じゃないんだ」
「俺たちのためにならないことくらい分かってるんだよな?」
「ああ……当然だろ。だがおまえの弟が助けられたのも事実だ」
「おためごかしか?  おかげで弟は助かったかもしれないが、脅威きょういにしかならないんだぞ!」
「……声がでかい。気づかれたくないなら早くロワア神父を探しだせ。そうすれば余計な詮索だってしないだろ」
「言ってくれるな……くそっ!  あの占い師が村に来なければ……弟は焚きつけられたりしなかったんだ。森に入るなんてこともしなかったんだ」
「それを言うならロワア神父もだ。占い師が訪ねたりしなければ、まだ村は平穏だった」

  男たちはそこで押し黙る。悲痛な想いが夜の闇へと溶けて流れるような沈黙だった。

「俺たちが対処する……オオカミを狩る!」
「ああ、だが忘れるなよ。神官が来たことで可能性は増した……両刃の剣になりかねないがな」
「すくなくとも俺は、自分自身を賭けてもいい。オオカミを……人狼を……殺す……!」
「……そのときは俺もだ……一緒に終わらせるぞ」
「ああ、頼むぞ……」

  ふたりの男はそこで別れた。そしてそこには誰もいなくなった。
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