転生貴族のスローライフ

マツユキ

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「お、おい。大丈夫か?」

『うむ…少々やりすぎたかもしれぬ』

目的地に着いた僕と白虎。あまりのスピードに、後半は失神しかけながらも、必死に白虎にしがみついていた僕は、着いた瞬間に地面に倒れ込むように着地した

突然現れた僕と白虎に、驚いただろうにその上、真っ青な顔をして倒れ込んだ僕を見て、ダノバスが心配してくれている

「うっ…だ、大丈夫だよ」

そうは言ったものの、暫く動けなかった僕。そんな僕が回復するまで、みんな待ってくれて回復してからハチの魔物がいる場所まで移動する事に


白虎が案内してくれた場所は、大きな木が幾つも生息している場所だった。幹の太さもさることながら、天辺が確認できない位に背の高い木だった

「ここにその魔物がいるの?」

『うむ。あ奴らの名は、キラービーと言ってな。この木のある場所にしか生息していないのだ』

「この木の場所だけ?なんでだ?」

『理由は単純だな。ここまで背の高い木が、この木しかないからだ』

「生息する条件が、背の高い木がある場所って事なのかな?」

『うむ、正解だコリン。キラービーの巣は巨大だ。それもあって高い場所でないと、巣を守る事が出来ないのだ』

「つまり、巣を狙う魔物がいるって事か」

『その通りだ、主。キラービーの巣からは、溢れてしまった蜜が巣から漏れ出す。その蜜を好物としている魔物がいるのだ。巣が下の方にあれば、巣を壊される危険性がある。だから、高い位置に巣を作り、木の幹に溢れた蜜を流しておけば、巣にたどり着く前に満足して去って行く寸法だ。虫型の魔物にしては、賢い奴だな』

と、感心している白虎。確かに賢いなと、僕も思う。蜜はどうしても溢れてしまう。なら、溢れてしまったその蜜を利用し、外敵から巣を守る

考えてと言うより、生存本能なのだろう

「でも、あんなに高い場所にあるなら、どうやっても登れないよ。どうやって従魔契約すればいいの?」

『なに、簡単だ。あ奴らは巣が危険にさらされると集団で襲ってくる。その習性をついてしまえば、おびき寄せる事は出来る。キラービー自体を使役したいのであれば、この方法で問題は無いが、主の目的は蜜だ。それならばこの方法は使えん』

「何故だ?」

『奴らは統率のとれた集団だ。兵隊を使役した所で、巣は手に入らん。巣を手に入れたいのであれば、使役するのは女王一体でいいのだ』

「あ、そうか。女王以外のキラービーは、みんな女王に従属してるって事か。だから、女王を使役すれば他のキラービーが襲って来る事は無いって事だ」

『その通り。しかし、女王が巣から出て来る事はない。だから、巣ごと眠らせてしまえばいい。巣は壊す事になるが女王を使役すれば、街の近くに巣を作ってもらえば良いだろう?』

「かなりの数のキラービーを使役する事になると思っていたから、かなり楽になるな。よし、やろう!」

こうして、ハチミツ確保の為に僕達は動き出したのだった
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