転生貴族のスローライフ

マツユキ

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あれから、僕の発想や記憶からくる提案が、いかに自分たちの街の発展にとって素晴らしいかを3人に力説される事になった僕

当然のごとくヘトヘトになってしまった僕は、半ば諦め半分で僕の脳に詰まったありったけの記憶を振り絞りながら提案をする事になった

それで、その提案をみんなが帰って来る前に、出来るだけ完成させてビックリさせてやろうと言う事に

僕が出した提案は大きく分けて3つだ。細かくすると沢山あるから、大きく分けてるんだけど、これがまた大変だと思うんだよね

まず一つ目。それは水道設備や排水設備だ。それに便乗する形で電気設備の一緒にする事になった

この世界は魔法が発展したためなのか、文明のレベルが前世で言う所の中世レベルなのだ。だから、トイレ事情とかも含めて、衛生面を考えれば改善した方が良いのは間違いない

それから電気なんてものは存在せず、灯りはもっぱらロウソクやランタンなどだ。電気の事で言えば、魔法があるのだし前世よりも遥かに楽に確保できると思うんだけどな

でも、発展しなかった理由も魔法があったから、だからこればかりはしょうが無いよね

で、2つ目だ。電気を普及させる事に伴って、電気を使う事で稼働できる道具を作る。つまり、電化製品の生産だ

電化製品と言えば、色々と思い浮かぶんだけど、なんせ前世とこの世界では何もかもが違っているので、生産できる電化製品は限られてくると思うんだ。だから、この世界ならではの電化製品の考案も必要になって来るとは思ってる

そして3つ目は、生活用品の生産だ。僕の前世、日本で暮らしていた頃は、生活する上で不便さって言うのを、あまり感じずに生活出来ていた

それは大きな物から、小さな物まで様々な物が身の回りにあったからに他ならないと、僕はこの世界に来て改めて思うんだ

例えば体を洗う石鹸や、髪を洗うシャンプーやリンス。歯ブラシや歯磨き粉、衣服を洗う時に使う洗剤なんかもそうだね

そう、この世界にはそれらが無いも同然なんだよ

石鹸はある事はあるけれど、体も髪も衣服も、全て同じ石鹸で洗っている。つまり、髪に使えば髪はバサバサになるし、体に使えば皮膚はカサカサになる

歯ブラシや歯磨き粉なんかも無いから、木の根を噛んだりする事が、この世界での歯磨きなのだ。これらが発展しなかったのも、魔法があったからに他ならないんだけどね

まぁ、要するに魔法は便利だけど、魔法に頼りきりの生活を続けてしまえばそれ以上には発展しないって事だよね

で、これらを提案した僕が言うのもなんだけど、これ全部をするとなるとかなり大変だと思うんだ。だけど、何故か3人の顔はキラキラと輝いていて、とてもやる気に満ちていたんだよね

「かぁっー!目から鱗ってのはこう言う事だな!」

と、ダノバスは至極嬉しそうに言うし

「発明!しかも魔道具以外の発明となると…ふふっ」

コリンは不気味な笑い声を出しているし

「……」

カリナは無言でニコニコとしながら、何かをひたすら書いているし


色々と大丈夫だよね…と思ってしまうのは仕方ないと思うんだ
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