白い羊と黒鉄の探偵 ~狂人達が暗躍し掲げる不可能犯罪に白い羊と黒鉄の探偵が挑む~

藤田作磨

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第一章 『大蛇神の蛇使い』 民間に古くから伝わる大蛇神伝説を利用したトリック使い、狂人・大蛇神の蛇使いとの推理対決です!

16.隠しカメラに映る容疑者達

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「なんだ、この映像は。まさかこの人達の中に犯人がいるのか。でもこれじゃ更に謎が深まってしまったぞ?」

 勘太郎と羊野は赤城文子刑事の計らいで、麓にある駐車場入り口付近に仕掛けたとされる隠しカメラの録画映像を見せて貰ったが、その映し出された映像に二人は驚きの顔を向ける。何故ならそこには容疑者となり得る物達の車の映像がハッキリと映されていたからだ。

 だが車で駐車場を訪れた容疑者達の時刻と殺された大沢杉一郎との死亡推定時刻が合わず、その事で更に新たな謎が生まれてしまう。
 そもそもなぜこの容疑者達は皆こんな夜更けに(それぞれ訪れた時間は違えど)駐車場に来たのか。それが不思議でならない。まあ、これから彼らの元へ行って事情を聞けばいいだけの話なのだが。
 当初この録画映像の証拠を見せる事に山田刑事はかなり渋っていたが、「いいじゃない。いいから見せなさいよ!」と言う赤城刑事の説得と、「仕方ないな。貸してやれよ、山田」と言う川口警部の指示で、勘太郎と羊野は何とかその証拠映像を見せて貰う事が出来た。
 その隠しカメラに映っていたとされる記録映像の内容はこうだ。

 昨夜の十二月四日。午後の十七時頃。

 蛇神神社の麓にある駐車場の入り口付近に隠しカメラを仕掛けた川口警部と山田刑事は、この辺りに出没する大蛇の行動を調べる為、今夜はこの場所で様子を見る。
 本当はもっと隠しカメラの数を増やして蛇神神社周辺にも仕掛けたかったのだが、何分持ってきた隠しカメラは一つしか無かったので仕方なく駐車場入り口付近に仕掛ける事にしたとの事だ。

 明日はカメラを仕掛ける場所を変えて大沢早苗が亡くなった神社内の庭辺りにでも仕掛けるつもりでいたとの話だが、まさかその神社内でまた大蛇による死亡事件が起きてしまうとは夢にも思っていなかった事だろう。
 そんな明日起こる未来など当然知るよしもない川口警部と山田刑事は、隠しカメラを仕掛けた事に満足すると直ぐに車に乗り駐車場を後にする。

 その刑事達が去ってから十五分後。蛇神神社の駐車場入り口に続く道を一台の車が通り過ぎる映像が映し出される。その一瞬見えた車種の特徴からその車は白のセダンである事が直ぐに分かった。
 勘太郎はカメラの映像を直ぐに巻き戻し、つい先程通り過ぎた車の映像の所で一時停止ボタンを押す。

 フロントガラスに映る右側の運転席に座る人物の顔を確認して見ると、そこに映し出されている人物の姿は恐らく大沢家の長男・大沢杉一郎だと、勘太郎はそのおぼろげに見える輪郭りんかくで判断をする。
 何故その人物が大沢杉一郎本人だとイマイチ確信できないでいるのかと言うと。車のフロントの窓ガラス部分に中がハッキリと見えないようにスモークフィルムが貼られていたからだ。そのせいで外からはぼんやりとしか人の存在を確認する事が出来ない。
 だがその車のナンバープレートや車種から、その車は紛れもなく本人の使用しているセダン車であると確信が持てた為、その車を運転している人物は紛れもなく大沢杉一郎本人であると、皆が断定した用だ。

 その大沢杉一郎が何故十七時十五分にこの蛇神神社を訪れたのかはまだ謎だが、その後白いセダン車が駐車場から出た形跡は一切見当たらない。なぜなら駐車場入り口に仕掛けた隠しカメラの映像には、白のセダン車が通り過ぎた映像がどこにも無いからだ。
 もしかしたら別の道から車が出たとも考えたのだが、車が通れる道はこのカメラを仕掛けた駐車場入り口の道しか無いとの事なので、あの白いセダンは駐車場内から一歩も外に出てはいないと言う事になる。少なくとも十七時から~深夜二時までの十時間はバッテリーが継続し続いているので、車が通り過ぎるのを見逃す事は先ず絶対に無い事だろう。なので赤城刑事は次に映像に動きがあった所まで一気に早送りをする。

 早送りが進み、次に映像に動きがあったのは、辺りがすっかり暗くなった夜の十九時三十分の頃だった。

 堂々と駐車場入り口に入って来たのは、イエローカラーの日産のセレナ車を運転する大沢宗二郎その人である。
 宗二郎はしばらく駐車場内にいたみたいだったが、三十分後の二十時丁度には駐車場を後にしている。大沢杉一郎が死亡した時間帯からして現場に現れた大沢宗二郎が一番怪しいと言う事になるのだが、彼ら二人は兄弟なので宗二郎が杉一郎を殺す確たる理由が今の所は見当たらないと言った所だろうか。
 でも、もしかしたら兄弟間で金銭トラブルや私情のもつれなどがあるかも知れないので、そこの所はこれからゆっくりと調べて行きたいと思う所だ。

 続いて早送りが進み二十一時四十五分で止まる。録画映像には黒い革ジャンにジーンズを履いたフルフェイスのヘルメットを付けた男が、自動二輪のバイクに乗って駐車場の入り口を通過する。その通り過ぎた瞬間のカメラの映像から、そのバイクの持ち主が池ノ木当麻である可能性を臭わせる。何故なら彼が乗るバイクもまたホンダのCB1100 ロードスポーツブラックだからだ。それにこの辺りでは誰もそのバイクに乗っている人はいないみたいなので、それだけでもかなり分かりやすい証拠になると言った所だろうか。
 池ノ木当麻だと思われるバイクの男が何故その時間にざわざわ駐車場を訪れたのかは知らないが、その事を本人の口から聞く事が出来れば謎は一気に解消する事だろう。
 その後そのバイクの男は十五分ほど駐車場内にいたみたいだったが、二十二時丁度くらいにバイクが出て行くのをカメラの映像がしっかりと記録している。

 そして更に早送りが進み、最後の映像として映し出されていたのは、二十二時四十五分に駐車場の入り口を通過した小島晶介の運転する九人乗りの(ブラウンカラーの)小型のワゴン車だった。
 その小島晶介が何故この遅い時間に駐車場内に入って行ったのかは分からないが、何か事件めいた物を感じてならない。
 そんな小島もしばらくは(時間にして四十分程)駐車場内に留まっていたみたいだったが、その後二十三時二十五分に、かなり急いだ感じでその場を後にしている。何故小島はそんなに急いで駐車場を後にしたのかは知らないが、この後彼がいる蛇園に行ってそこの所を問いただして来るつもりでいる。
 そもそも人の殺害に大蛇が関わっていると言う時点で蛇園に同種のアミメニシキヘビを飼っている小島晶介が容疑者として浮上するのは必然であり、仕方の無い話なのだが。彼が無実である事を願うばかりだ。

 以上、この三人の謎の動きを最後にこの映像は終わっている。

 大沢宗二郎・池ノ木当麻・小島晶介の三人は一体どんな用事が会ってあの疑惑漂う駐車場を訪れたのかは知らないが、これから一人一人の家を訪問する事によってその真相が分かる事だろう。
 勿論この証拠を元に川口警部と山田刑事の二人は既に小島晶介と池ノ木当麻の家を訪れて事情聴取を実行しているはずなので、これから勘太郎と羊野が向かったとしても必然的にその情報は二番煎じと言う事になってしまうのだが。それでも質問の仕方によってはまだ彼らが話していない情報をもしかしたら聞き出せるかも知れないので、勘太郎と羊野は先ずは最初の予定通りに蛇好きが高じて自ら蛇園を作ったとされる小島晶介の元へと足を運ぶのだった。

            *

 草薙村の端にある川沿いの土手の先に、古臭い倉庫を備えた古民家がある。
 村人達の話によれば、五年前に大沢農園株式会社に入社した小島晶介が、この村で生活する為に格安で購入した古民家との事だ。
 家の外装は古いがその隣に建つ大きな倉庫も一緒に付いてくるとあって直ぐに購入を決めた小島は無類の蛇好きと言う事もあり、購入後直ぐにベットとして飼っていた数十匹もの様々な蛇をその古びた倉庫の中へと移動させたとの事だ。

 そんな蛇達の環境をもっと住み良くする為様々な箇所を少しずつ補修し続けたその倉庫はお世辞にも綺麗な場所とは言い難かったが、その蛇に対する情熱や愛情はどうやら本物の用だ。
 何でも小島は自分の家の近くに蛇園を作るのが夢だったらしく、その夢を叶える為更に新たな蛇達を購入し続けた結果、今現在ではその数は数十匹から~数百匹までに増えてしまっているとの事だ。

 勘太郎は人伝に聞いた蛇園が出来るまでの経緯を想像しながら、目の前に聳え立つ怪しげな建物をゆっくりと見上げる。
 倉庫の上に立て掛けられている古びた看板には、手書きの汚い文字でデカデカと『小島蛇園』と書かれた看板が見える。そうここが爬虫類全般や蛇達と好きなだけたわむれる事が出来る、自称蛇達の楽園?小島晶介が経営する小島蛇園である。

 そのキャッチコピーにもある用にこの小島蛇園は海外から集めた蛇達をガラスケース越しに観察し、場合によっては触れ合う事も出来るのが売りの小さなテーマパークなのだが……だが寂しい事に今日も蛇を見ようと訪れる見物人の姿は一人もいない。
 その代わりとばかりに肌を刺す様な乾いた寒風だけが壊れたトタンの板をガタガタと激しく叩く。

 そんな閑古鳥が鳴く廃れた光景に内心かなり不安を感じていた勘太郎だったが、このままでは流石に埒が明かないので、仕方なく覚悟を決め玄関のドアを叩く。

「すいません、黒鉄探偵事務所の者ですが、小島晶介さんは御在宅でしょうか?」

 緊張する勘太郎の声に直ぐさま出てきたのは、玄関のドアを勢いよく開けた小島晶介本人だった。

『黒鉄の探偵さん、聞いたよ。また例の大蛇が現れたんだって。それで見たのかいその大蛇を。色は・大きさは・太さは・鱗の模様は・その種類は……一体どんな動きをするんだい。なあ~勿体ぶらずに教えてくれよ~っ!』

 現在時刻は十五時三十分。仮にも自分の働いている会社の社長の息子があんな酷い殺され方をしたというのに特に何も気にしている様子も無い小島晶介は、興奮気味に顔を上気させながら蛇神神社内に現れたと去れる大蛇の事を質問する。その異常なまでのしつこい姿にかなりうんざりとした勘太郎と羊野だったが、目を輝かせながら万遍の笑みで話す小島晶介の蛇に対する情熱はどうやら本物の用だ。
 だが守秘義務上一般人の彼に情報を流す訳には行かないので、勘太郎は言葉を選びながら慎重に応える。

「ち、ちょっと待って下さい。そんな一変に話しかけられても困りますよ」

「そんな事言うなよ。じゃ蛇の種類だけでもいいから教えてくれよ。今までにあの蛇神神社周辺に現れた正体不明の大蛇は、その数々の証拠からアミメニシキヘビと言う結論に至ったが、やはり今回現れた大蛇もまた同じ奴なのかな?もし違う種類の大蛇なら、そいつはボア科のオオアナコンダかビルマニシキヘビなのかな。それともアフリカニシキヘビやインドニシキヘビと言う線も考えられるな。まあ、いずれにしてもその蛇は冬の寒さに適応した突然変異体のボア科の大蛇で先ず間違いないんだよね。哺乳類の用に体毛に守れている訳でも無いのに体温調整の出来る爬虫類がいるなんて、これは凄い発見だぞ!」

 またあの大沢宗二郎と同じ事を……と思いながら、勘太郎は小島の話を否定する。

「いや、まだそうと決まった訳ではありませんし。それに今回大蛇を見たと言う目撃者は一人だけですから、ただの見間違いと言う事も考えられます」

「いやいや、こんなに大蛇が出没していて、流石にそれは無いでしょう。誤魔化すなよ」

「まあ、そこの所は、今必死で大蛇の謎について調べている生物学者の宗二郎さんの意見と警察の結論を聞いてみないとなんとも言えませんね」

「でもあの蛇神神社付近の溜池の近くに、明らかにその大蛇に襲われたと思われる杉一郎さんの死体があったんだろう。なら杉一郎さんを殺した犯人はその大蛇以外にいないんじゃないのか」

 目を血走らせながら大袈裟に話す小島を勘太郎は何とか落ち着かせ用と懸命に話すが、小島の興奮は一向に収まる様子がない。流石にこれでは話が進まないので勘太郎は小島の目の前に軽く右手を上げながら少し強引に彼の言葉を遮る。

「ぼ、僕も小島さんと爬虫類について色々と語り合いたいのはやぶさかでは無いのですが、大蛇の話は後日改めてする事にしましょう。今は事件に関する聞き込みが最優先事項なので」

「ええ~今話そうよ。今回の大蛇の事でいろいろと話し合いたい事が山ほどあるのに」

「ははは、それは次に来た時の為に取って置くとしましょう。貴方の蛇に対する意見はとても参考になりますからね。色々と語り合うのが楽しみですよ。ハハハッ!」

「た、探偵さん……」

 勘太郎の心にも無いその場しのぎの台詞に小島は感激の眼差しを向けるが、そんな二人のやり取りをジト目で見詰める羊野の眼差しが何故か痛い。
 そんな人を騙す後ろめたさに罪悪感を感じながら、勘太郎は直ぐさま話の話題を切り換える。

「そ、そんな事よりです。今日は小島さんにいろいろとお聞きしたいたい事があってここへ来たのですが、よろしいでしょうか」

「俺に聞きたいことだって。そう言えば少し前にも二人の刑事さんがここに来て俺のアリバイを色々と聞いていったな。と言う事はあんたらもそうなのかな。まあ、俺としてもやましい事は何一つ無いから知ってる事は隠さず何でも話すつもりだが、流石にここは寒い。玄関で立ち話も何だからここは暖房が効いている蛇園の倉庫の中で話さないか。今丁度蛇達に餌をやろうと思っていた所だから丁度いいぜ。それにあんたらには俺の自慢の蛇達を見て行って貰いしな」

 そう言うと小島は傍に置いてある大きめのボックスの蓋を勢いよく開けると、立ち込める湯気と共にある物を取り出す。暖かな熱気を放つその正体は、小型犬程の大きさをした既に死体と化した子豚の亡骸だった。
 餌用のために買ったこの子豚は普段は腐らないように冷凍庫で保存されているらしいが、お湯で解凍する事によって大型種の蛇も安心して呑み込める立派な餌となる。
 まあ話には聞いてはいたが、実際聞くのと見るのとではその生々しさと衝撃は段違いだ。何故なら餌として丸々一匹の子豚を直に見るのはこれが初めてだったからだ。

「もしかして、そのボックスの中に入っている子豚が蛇の餌ですか」

「ええ、そうですよ。大型の蛇専用の餌です。あと中型の蛇や小型の蛇にはハツカネズミやウズラひななんかを与えますが、捕食するシーンは迫力があって中々の見物ですよ。まあ、蛇の生態を観察しながらじっくりと楽しんでいって下さい。それと今コーヒーも淹れますんで中で飲んで行って下さい!」

「ど、どうかお構いなく。それよりも今日は大沢農園でのお仕事は無いんですか?」

「ああ、大沢農園はシフト制だからな。今日は俺、非番なんだよ。そんな事よりも早く中に入って下さいよ。見せたい蛇が沢山いるんですよ。さあ、早く!」

 どうしても倉庫の中に誘いたい小島は蛇達のいる室内へと強引に誘う。だがいくら客がいないからとは言えここまで露骨に誘われると逆に不安になってしまう。
 勘太郎は小島に進められるがままに倉庫のドアを開けると、先を歩く羊野の後へと続く。

 暖房の効いた倉庫の中は物で乱雑し。通路の両脇に置かれた数多くのガラスケースが嫌でも目に入ってしまう。何故ならその一つ一つのガラスケースの中には小島が趣味で集めたとされるいろんな種類の蛇達が堂々と入れられていたからだ。
 そんな蛇達に囲まれた通路の中を小島・羊野・勘太郎の三人はゆっくりと歩くのだが、蛇の入っているガラスケースの前を通り過ぎる度に小島が蛇の紹介をするので勘太郎と羊野は一向に前へと進めないでいる用だった。

 それから一時間後。

 ようやく小島の蛇談義から解放された勘太郎と羊野は、肉体的、そして精神的にもかなり疲れた事を遠回しに主張しながら、倉庫の央部分にあるとされる休憩室へと足を向ける。
 歩くこと一分。休憩室に着くと小島は重苦しい鉄のドアをゆっくりと開けながら、勘太郎と羊野に頭を下げる。

「なんか長々と蛇の話ばかりして悪かったね。まあ、適当にそこら辺にある椅子にでも腰掛けてくれよ。今コーヒーを淹れるからさ。と、所で……あの廊下の片隅に置いてあるガラスケース入っている色彩派手やかな蛇は何か知ってるかい。凄く綺麗な蛇だろう。あれはアマゾンに住む……」

 台所に立つと小島はまた懲りもせずに蛇の話を使用とするが、実のところ蛇の話に全く興味の無い勘太郎は愛想笑いを浮かべるのに必死だ。
 そんな勘太郎の前に(小島が淹れた)暖かなコーヒーが差し出される。
 コーヒーを一口飲むとその瞬間疲れていた体は活力を取り戻し、室内の暖房でカラカラになっていた喉の渇きはホロ苦い甘みと水分の潤いで一気に緩和されていく。そんなオアシスとも言える甘味な潤いに助けられたのは無論羊野も例外では無い用だった。
 羊野は頭に被っている(日中は滅多に外さない)羊のマスクを外すと、まるで優雅な貴婦人の用に手に持ったコーヒーを味わう。

 そんな二人の落ち着きに何やら達成感を感じた小島は、直ぐにでも事情聴取を受ける気満々の用だ。
 恐らくこの事情聴取を受けることで、自分にやましい事は何一つとして無い事を証明したいのだろう。そう感じた勘太郎は今が好機とばかりに話を切り出す。

「それでは小島さん、昨日の午後の十七時から~二十四時までの間、貴方は何処で何をしていましたか」

「早速アリバイですか。昨日の十七時は確か……豚の畜産場で掃除や餌やりをしていましたよ。疑うんでしたら同じ豚舎で働いている他の従業員にでも聞いてみて下さいよ。それに十九時二十分から~二十一時の時間は大沢草五郎社長の付き添いも兼ねて、貴方達が泊まっている竹田民宿にいましたよ。何でも東京から来た刑事さん達に話があるとか言って付き合わされましたからね。あ、それと俺達が民宿を後にした二十一時頃は確か……外で貴方達にも会っていますよね。と言う事はあの時点で俺のアリバイは既に確認済みと言う事になりますよね。何せさっき会った刑事さんの話だと、大沢杉一郎の死亡推定時刻は昨日の夜の十九時から~二十一時の間と言う事になりますから」

「た、確かに、そうなりますね。なら二十一時から二十四時までの時間は何をしていたんですか。教えて下さい」

 ここで勘太郎は本来聞きたかった事を笑顔で質問する。何故ならこの小島晶介は二十二時四十五分に、人が滅多に寄りつかないとされる蛇神神社前の駐車場に車を止めているからだ。その後小島晶介が運転するワゴン車が駐車場から出て来た時刻は二十三時三十分になる。その空白の時間帯に小島は一体どんな用事で現れ、そして何をしていたのかを勘太郎は是非とも知りたいのだ。
 とは言え、この質問は先に蛇園を訪れている川口警部らが既に聞いた質問だと思われるので、小島としても先に刑事達に答えたアリバイをそのまま勘太郎達にも言う事になる。
 同じ質問に対し、駐車場を訪れた事を話しているのなら恐らくは白だと思われるが、もしも駐車場には行っていないと白を切るのなら限りなく黒と言う事にもなる。はてさて小島は一体どんなアリバイを勘太郎達に話してくれるのだろうか。

「ああ、先程三十分ほど前にここに来た刑事さん達にも言いましたが、昨日の夜は二十二時四十五分に蛇神神社の駐車場を訪れて、その後二十三時三十分くらいにその場を後にしましたよ。滞在時間は四十五分と言った所でしょうか」

「なるほど。そこで貴方は一体何をしていたのかを聞いてもよろしいでしょうか?」

「十七時四十五分頃に俺の携帯電話に一通のメールがあったんですよ。『融資と借金の事で話があるから二十三時に蛇神神社の駐車場で待つ』と言う内容のメールでした。差出人は杉一郎さんからです」

「そのメールの指示で貴方は蛇神神社前の駐車場に行ったと言うのですか」

「はい。会う場所や時間も決められていましたし、社長の目を盗んでの融資の話だと言っていたので俺もその言葉に従ったんですよ。大きな声じゃ言えないけど杉一郎さんは親でもある草五郎社長に内緒で会社の金をかなり着服していたとの噂です。俺はそのお金を使って融資してくれると思っていたから隠れて会う事にしたんですよ。何でも母親が経営しているサラ金会社が危ないからその補填ほてんに父親の会社のお金を使っているとのもっぱらの噂です。そんな噂があっての借金と融資の話だから、これは人には言えない話をするんだと覚悟を決めてあの場に言ったんですよ。駐車場には白のセダンが止まっていたので何処かにいるのだと思い待っていたのですが、結局いくら待っても杉一郎さんは駐車場には現れなかったのでそのまま帰りました」

「うぅ~ん、なるほど、借金と融資ですか?」

「実は俺、この蛇園を作る際に死んだ大沢早苗夫人から借金をしているんですよ。蛇園を維持するにも金が掛かりますからね。現在の借金総額は約三百万円くらいです。まあ何とか少しずつ借金は返しているんですけど、今回また久し振りに蛇園を更に拡張すると言ったら奥方の早苗夫人と杉一郎さんが何故か怒り出しましてね、どうした物かと困っていたんですよ。一体何をそんなに怒っているのか理解できないですけどね。ハハハッ」

 お前のその楽観的な考え方の方が理解できんわ!まあ、誰が見てもこの蛇園は赤字経営何だから杉一郎が怒るのも無理はないだろうな。て言うか、この上まだここを拡張使用なんて目論んでいるのかよ。借金してまで更に蛇に拘るとは……俺の想像を越えた蛇馬鹿と言った所か。

 そんな事を思いながら勘太郎は、小島の話に内心冷や汗を掻く。

「それで融資の話とは、具体的に一体どういう事ですか?」

「実は俺、杉一郎さんに今度は確実に儲かる『リニューアル蛇園プラン』の融資をず~と頼んでいたんですよ。今度は確実に儲かるプランを考えたからお金を貸してくれといってね。最初は親子二人に激高されてかなり罵られたんだけど……最近は俺の話を聞いても笑顔で応対してくれる用になったから、もしかしたら俺の情熱と誠意が伝わったんじゃないかと思ってかなり期待していたんだが。あれ以来投資の話をすると上手く話題を変えられちゃうんだよな?」

 いや、それは恐らく呆れて怒る気も失ったと言った所では無いだろうか。あの素行の悪いヤクザのような杉一郎に物怖じもせずにすり寄り、更には煙たがられるとは、この小島晶介と言う男はかなり図太い性格の人間と見た。これは流石の大沢早苗と大沢杉一郎もかなり手を焼いていたと言った所か。

「つまり貴方は、もしかしたら何かの心変わりで杉一郎さんが蛇園のリニューアル再建の資金を貸してくれるかも知れないと思って蛇神神社に行ったと言う事ですか」

「まあ、そう言う事だな。その融資を条件に一体何を要求されるかは分からんが、あの杉一郎さんのことだ……きっと人には言えない条件だと思ったんで、彼の指示のままに駐車場を訪れたと言う訳です。まあ~俺としては法に触れない程度の無茶な条件なら従うつもりでいたんだが……まさか伊藤松助から始まり、奥方の大沢早苗さん、そしてまさかの大沢杉一郎さんまで死んでしまうとは流石に思いませんでしたよ……ハハハッ!」

 大きな笑い声を上げながら小島は頭を掻いていたが、しばらくすると静に勘太郎を睨みつける。

「探偵さん、ハッキリと言ったらどうだ。結局あんたも俺のことを疑っているんだろ。何せ大沢杉一郎はあの大蛇に殺されたんだからな。しかもその死体の傍から逃げ去る大蛇を見たと言う目撃証言も出ている。なら真っ先に疑われるのはこの蛇園で飼育されている大型の蛇達であり、それらの持ち主であるこの俺だと!」

「タダ単にこの蛇園から逃げ出した大蛇の犯行ならかなりわかりやすかったのですが、もしそうなら貴方も大蛇がいなくなったと言う届け出くらいは出しているでしょう。実際この蛇園からいなくなった大型の大蛇はいるのですか?」

「逃げ出した大蛇は一匹もいないぜ。ここで飼われている大蛇はみんな揃っているからな」

「そうですか……まあ~そうでしょうね。何せあの蛇神神社に現れている大蛇は普通じゃ無いですからね。この大蛇事件で一番に可笑しな問題はこの季節です。小島さんも知っての通りボア科の大蛇達は皆この外の寒さでは活動は出来ませんよね。て言うか命に関わるでしょう」

「確かに、この外の寒空で活動できるボア科の大蛇は流石にいないな。勿論俺の飼っている大型の蛇の中にもな。あの生物学者の大沢宗二郎さんの説では、あの蛇は突然変異を遂げた新種のボア科の大蛇だと息巻いていたけど、流石にそれは無いと俺は考えている。まあ、その真逆の説を称える宮下達也の神の大蛇神説に至ってはもう何も言う事も無いのだが……でもその大蛇が俺達には未だに分からない未知の何かであることだけは紛れもない事実の用だ。実際に現場に行ったあんたの意見を聞くことで何かを掴めると思ったんだが……流石にこれだけでは情報不足か」

「いいえ、もう一つの可能性がありますわ!」

 苦悩の顔を見せる小島に張りのある女性の声が飛ぶ。自ずと知れた羊野瞑子の声である。

「あの大蛇が真っ赤な偽物という線もありますよ。なんでここの村人達は皆この大蛇神騒ぎが真っ赤な偽物かも知れないと言う可能性を否定するのですか。理解に苦しみますわ。普通に考えたら、この大蛇は偽物かも知れないと気付きそうな物ですがね」

「かも知れないが、実際に大蛇の目撃例も出てるし、その大蛇に殺されたと思われる伊藤松助と大沢早苗の死体には大蛇が絞めたと思われる絞殺の後や蛇の抜け殻なんかも見つかっている事だしな、偽物とも言い切れんよ」

「なら見たんですか、その目撃者達は。その大蛇が被害者を絞め殺すその瞬間を」

「いいや、見ていないだろう。見たのは死体の傍から逃げ去る大蛇の姿だけのはずだ」

「つまり、いつものように下半身部分だけを目撃したと……そしてその下半身部分はお約束とばかりに下水道や洞穴の中へと消えて行ったのですよね。なんともタイミングのいい話だとは思いませんか」

「つまり何か、あの動く大蛇は目の錯覚か何かで、本当はただの作り物の大蛇だとでも言いたいのか。そんなばかな」

「でもそう考えた方がスッキリしますよね。作り物の大蛇なら、寒さとか気温とか関係ありませんし、その証拠を掴む事が出来たらそれだけでこの大蛇事件はほぼ解決ですわ」

 羊野が信じる偽大蛇説を唱える発言に、黙って聞いていた勘太郎は口を挟む。

「とは簡単に言うけど、お前の推理が正しいのなら、その肝心の大蛇の偽物は一体何処にいると言うんだよ。それにどうやって被害者の首を絞め付けているのかもまだ分からないんだぞ」

「それは……これから見つけて見せますわ」

「それに、この草薙村にその大蛇神の蛇使いが本当にいるのかだってまだ分からないんだぜ!」

「いいえ、いますわ、絶対に。この私が必ずその正体を探り当てて見せますわ!」

 空を見上げながら意気込む羊野を見つめながら、小島は必死に弁解をする。

「俺はやってない……俺は杉一郎さんを殺してはいない。あの時間に俺は確かに駐車場に行ったが、結局は杉一郎さんには会えなかったんだ。杉一郎さんの死体がある山の頂上には上がらなかったから神社には言ってはいないよ。本当だぜ。大体好き好んであそこに行く用事もねえしな。俺が駐車場に行った時刻は二十二時四十五分だから、十九時から~二十一時の間に死亡した杉一郎さんとは死亡推定時刻が合わないだろう。ならどう考えても俺が犯人と言う線は流石に無いだろうがよ!」

「確かに、立派なアリバイがありますわね」と言いながら羊野は、小島が持っているスマホ携帯の中身を確認する。その杉一郎から送られて来たとされるメールの内容を確認する為だ。
 羊野が小島のスマホの中身を確認している間、勘太郎は申し訳なさそうに小島に言い訳をする。

「小島さん、俺達は何も貴方を疑っている訳じゃありません。ただ貴方のアリバイを一早く証明したいだけでして……」

「それを世間一般では疑っていると言うんだよ!そんなに疑うんだったら俺よりも宮下達也や蛇野川美弥子、それに池ノ木の方が断然に怪しいだろう!宮下達也はあの大蛇神信仰を信じる程の過激な大蛇神信者で、何故か大沢家の奥方・大沢早苗を物凄く嫌っていたし。その大蛇神を祀っていた蛇神神社の神主の娘でもある蛇野川美弥子もかなり怪しく、何やら疑惑ありげな人物だよ。何せ彼女の父親は大沢家の人達に借金苦で追い込まれて自殺した様な物だからな。それに彼女が大沢家に引き取られた後も大沢家の人間にはかなりいびられて生きて来たみたいだから、その積年の恨みはかなり大きいと俺は思っているよ。それに何でも彼女は怪しげな占いで人の死を見る事が出来るともっぱらの噂だ。なので、もしかしたらこの事件には彼女が大きく関わっているかも知れないな。そして最後に池ノ木当麻だが。もしそこにいる羊の姉ちゃんの推理が正しいのなら、この池ノ木当麻が一番怪しい人物と言う事になるぜ。何せ奴が積極的に活動している趣味は、いろんな等身大の動物を精巧に再現し模倣もほうするという模型作りにあるのだからな。所謂いわゆる、動物模型作りの芸術家と言う奴だ。それに俺と同じようにどうやら奴も大沢早苗に借金をしていたらしいからな」

「大沢家に借金がある……動物の模型芸術家か。羊野の言っている事が正しいのなら、池ノ木当麻は最も怪しい重要人物と言う事になるな。彼なら蛇神神社に現れたとされる大蛇の模型を精巧に作る事が出来るかも知れないからな。しかも借金があるという事は、金銭がらみのトラブルと言う事も考えられる」

「まあ、これから会って、彼のアリバイを聞いて見ないと分かりませんがね」

 一応話に一段落が付いた勘太郎と羊野に、小島は何かを思い出した用に大きな声を上げる。

「あ、そんな事よりだ。この後、この園内で一番大きな大蛇を見ていくんだろう。全長六メートルもあるアミメニシキヘビだ。この蛇園では一番でかい奴だ!その説明を今からしっかりとしてやるから楽しみにしててくれよ。恐らくはあの蛇神神社に現れた大蛇と同じ種類の蛇だから何かと参考になると思うんだ。だから最後まで話を聞いていってくれ!」

 興奮しながら語る小島の意気込みに付き合う事にした勘太郎は、仕方なく覚悟を決める。

 そんな勘太郎の諦めにも似た覚悟が伝わったのか羊野は直ぐさまその場を後にしようと静に動き出すが、勘太郎にガッシリと腕を掴まれてしまい逃げる事が出来ない。
 仕方なく勘太郎と羊野は小島に誘導されながら、倉庫の一番奥にいると言う(この蛇園で一番大きいとされる)自慢の大蛇の所へと足を向けるのだった。
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