白い羊と黒鉄の探偵 ~狂人達が暗躍し掲げる不可能犯罪に白い羊と黒鉄の探偵が挑む~

藤田作磨

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第四章 『罪深い水瓶の底から』 大木槌を持った異形の殺人鬼が封鎖されたデパート内で勘太郎達に迫る。狂人・悪魔の水瓶との推理対決です!

4-12.暗闇から忍び寄る見えない狂気

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「あの緑川とかいうお嬢さんがいねえ、一体どこに行きやがったんだ?」

「西条社長もだ。まさかあの水瓶人間に連れて行かれたんじゃないだろうな」

 一階の社員専用の裏階段から三階に上がってきた羊野と長瀬警備員の二人は直ぐに緑川章子が閉じ込められている在庫保管用の荷物部屋を訪れるが、そこに緑川の姿はなかった。

 見た感じでは緑川章子が閉じ込められていた部屋のドアは見事に穴が開き破壊され、その破壊されたドアの木材の破片だけが外の廊下にと散らばる。その無残な光景から推測するにあの水瓶人間の襲撃を受けたようにも感じられた。

 この短い時間に倉庫内に閉じ込められていたはずの緑川は一体何処に消えたのか、羊野と長瀬警備員が考えていると、遅れて二人に合流した関根孝が息を切らしながらあることを告げる。休憩コーナーにいるはずだったあの西条社長もまた何処かに消えてしまったとのことだった。
 三階フロアーから何処かに消えた梅塚幸子の死体と共にその姿が消えた緑川章子と西条貴文社長の二人にも、長瀬警備員と関根孝は訳が分からず難色を示していたが、羊野は何かを決断したかのように両手をパンと合わせながら不安がる二人を見つめる。
 その羊のマスク越しに見つめる羊野の本当の心境は足手まといのお荷物は正直置いていきたいという気持ちのようだが、取りあえずは彼らの意思を聞くことにしたようだ。

「このままここにいてもらちがあきませんので私はこのまま黒鉄さんの後を追いますがあなた方二人はどうしますか? このままここに残るなり、地下一階に行くなり好きにしていいのですが」

「勿論俺も行きますよ。いなくなった西条社長の事が気になりますので」

 そう直ぐに言葉を返したのは何かを覚悟したかのように答える関根孝である。

「なら俺も行きますよ。ここで逃げたんじゃ、今、上にいる木戸警備員や他の人達にも何を言われるか分かりませんからね」

 何やら仕方が無いといった感じで答えたのは溜息交じりに言う長瀬警備員である。

「いいのですね、それで。最初にお断りしておきますが私はあなた方の命は助けませんよ。自分の命は自分で守ってください」

「ああ、それも何となく知っているよ。あんたはあの水瓶人間とどうやら同じタイプの人間のようだからな」

「あらあら、人聞きが悪いですわね。あんなのと一緒にされては困りますわ。それに……あの水瓶人間は何かが違うような気がします」

 その羊野の意味ありげな言葉に関根孝が反応する。

「違うって、一体どういう事だよ?」

「ん……上手くは言えないのですが、歯ごたえが無いと言うか……殺意が無いと言うか……おびえの方が強いというか。何だかいやいや、仕方なくやっていると言う感じが凄く出ていましたわ。そんな輩があの円卓の星座の狂人だとはどうしても思えないと言う事です」

「あんたが言うその円卓の何チャラと言うのが一体何なのかは知らないが、つまりだ……あんたはあの水瓶人間はこの犯行をいやいややっているかも知れないと言いたいのか。あれだけの殺しを平然とやっておいてか。そんな馬鹿な! 元々あんたの方が強いと言うだけの事じゃないのか」

「それにここにいた緑川さんの事も気になります。一体緑川さんは何処に行ったのでしょうか」

 その羊野の言葉に今度は長瀬警備員が答える。

「あの水瓶人間に連れて行かれたんじゃないのか。今からこの三階フロアー全体を探しては見るが、もしも梅塚幸子さんの死体がこの三階フロアーに無かったとしたらあの緑川さんと西条社長を使ってこの上の四階に一緒に運んだと思うんだ」

「死体を運んだ……ですか。一体何のためにですか」

「さあな、そんなのは知らないよ。だが、もしもこの三階に梅塚幸子さんの死体がなかったら、つまりはそういう事になるだろう。いくらあの水瓶人間だって、あの大きな水瓶や重そうなリュックを背負いながら、その上、梅塚幸子さんの死体を担いで階段を上ったとはどうしても思えないからな。それにあの水瓶人間ならエスカレーターから四階に通ずる金網式のシャッターの鍵も当然持っているだろうから、梅塚幸子さんの死体をあの二人に運ばせたのだろうぜ」

「そうですわね。金網式のシャッターの鍵を使えば、一階から社員専用裏階段を使って来た私達とも会う事無く上へと行けますからね。恐らくはそうしたのでしょう。でも緑川さんがあの水瓶人間に連行されたと言うのは少し違うみたいですわね。どうやら彼女は自力でこの倉庫内から脱出したみたいですからね」

「な、なんだって!」

 羊野の指摘に倉庫部屋の壊されたドアを見てみると、蹴破られているドアの穴の木片の破片は外側からでは無く、内側から外へと蹴破られているようだ。つまり緑川章子は自らの意思で内側からドアを蹴破り、鍵を開けて廊下に出たと言う事になる。
 そのいなくなった緑川章子は一体何処に消えてしまったのだろうか。

 そんな疑問を感じながら関根孝は、羊野に緑川章子についてその素性を遠慮がちに聞く。

「ひ、羊野さん、一つ……つまらないことをお聞きしますがよろしいでしょうか」

「つまらないこと……一体どのようなお話でしょうか?」

 羊野はその不気味な白い羊のマスクから光る無機質な赤い眼光を関根孝に向ける。そのなんとも言えない底の見えない威圧感に怯えながらも関根孝は緑川章子に関する気になることを聞く。

「あんた、あの緑川章子とは同じ探偵仲間らしいが……知り合ってからは結構長いのか」

「いいえ、私が黒鉄探偵事務所にご厄介になったのは二年前からですから、それ以来の中ですわね。まあ、仕事上の知り合いといった感じでしょうか」

「二年前か……ならあいつが偽物か本物かは知りようがないか」

「偽物か本物か……ですか。それは一体どういう事ですか?」

「あいつは本当に緑川章子かと言う事だ!」

 興奮気味に叫んだ関根孝に代わって全てを聞いていた長瀬警備員が代わりに、五年前に起きた川での堤防氾濫事故の話し合いの時に見せた緑川章子の意外な反応について説明する。その話を全部聞いた羊野はしばらく考え込んでいたが、直ぐに何事も無かったかのように二人から視線を逸らすと明るい声で話だす。

「ホホホホホー、大体のお話は分かりました。まあ、そんなに難しく考える事でもないと思いますよ。あの天然ぼけの緑川さんの事です、案外本当にただ忘れていただけかも知れませんよ。確かに五年前にそんな痛ましい事故が起きて仲のいい近所の子を亡くしたかも知れませんが、別に貴方一人だけのせいではありませんし、もっと正確に言えばその事業を決断したその会社のトッブの責任ですから、貴方のことなど最初から覚えていなかったのかも知れませんよ。先ほどの長瀬警備員から聞いた話では、あなたと緑川さんはその川辺で堤防決壊の時にただの一度だけ会った切りという話ではないですか。なら貴方のことを全く覚えて無くても仕方が無いですよね。いや、むしろ覚えていないのが当然と言った所でしょうか。罪の意識を未だに深く感じていたあなたは緑川さんの事をよ~く覚えていたのかも知れませんが、当の彼女の方は貴方のことや事件の事も当に忘れて強く生きているみたいですから、もう過去を振り向いて生きてはいないと言う事です」

「ば、馬鹿な、例えそうだとしても、あの緑川章子は五年前に自らが経験した苦い思い出となる事件その物の事を全く覚えてはいなかったんだぞ。俺は鎌を掛けて彼女の記憶を試して見たから先ず間違いはないはずだ。それはどう説明してくれるんだ?」

「それはあなたがカマを掛けているのを知っていてわざと貴方の話に乗って見せただけの事じゃないでしょうか。そうすることによって貴方にもその罪にいつまでも苦しまずに強く生きていって欲しいという彼女なりのさり気ないメッセージだったのかもしれません。『自分ももうあなた一人だけを責める気は毛頭無いですから、そんなに自分を責めないで下さい。その不幸な事故で亡くなった子供達のような犠牲をもう二度と起こさないようにするためにも、その事をいつまでも忘れないようにして下さい……』と言う感じに思っていたのかも。でなければ本当にただ忘れていただけのどちらかです」

「あんな事故を起こした俺達を彼女が許すだとう……いや、そんな馬鹿な!」

「なら貴方の言う用にあの五年前にあなたと会った緑川さんと今の緑川さんが全くの別人だとでも言うのですか。もしそうなら当時高校の先輩でもある黒鉄さんが彼女の異変に気付かないはずがないですよね。いくら変装や整形をしたってその彼女の性格や癖までは直ぐには真似なんて出来ないのですから」

「た、確かにそうなんだが……だが……」

「あなたはただ彼女の想像だにしなかった思わぬ反応に面食らっているだけに過ぎません。恐らくあなたは心の底ではその許されない罪に緑川さんから罵声や非難を受けることで自分の罪悪感を再確認したいと思っていたのでしょうが、当てが外れたから不思議に思い腑に落ちないだけのことです。その子供達を殺してしまったという罰を自ら受けたいが為にあなたは敢えてたまたま出会った緑川さんにあの五年前に起きた水難事故の事を敢えて聞いてみたのでしょうが、その事で今も苦しんでいる事に気付いた緑川さんは敢えて気づかない振りをしていただけかも知れません。なのでその思いは察してあげて下さい。あなたを許すという言葉は言えなくても本人が忘れたと言うことにすればあなたの罪の意識ももしかしたら少しは和らぐとでも考えたのでしょう。でも子供を亡くした親御さんのことを考えたらこの譲歩が精いっぱいだったのかも知れませんね。本当に不器用な人です、あの子は」

「ほ、本当にそうなのか……? あいつは別人ではなく、あの時の堤防決壊の罪に苦しんでいる俺に少しだけ同情して知らない振りをしていただけの事なのか。そんな風には……全く見えなかったんだが」

 しばらく黙ってから関根孝は、ぽつりと自分の心情を語り出す。

「あいつがもしあの水瓶人間で……俺に……いや、西条ケミカル化学会社の幹部達に復讐をするつもりでこの事件を引き起こしたのだと言うのなら、俺が彼女に殺されて幕を閉じて貰おうと考えてもいたんだ。だから一週間前に水瓶人間が現れて、更にはこのデパート内に閉じ込められた時に直ぐにこの犯行は西条ケミカル化学会社の幹部達に向けた復讐であることが直ぐに分かったよ。そして都合良く俺の前にあの五年前に俺に『人殺し! あなたを絶対に許さない!』と睨みながら恨み言を言ったあの緑川章子に出会ってしまったのならもうこの事件は彼女が起こした事件だと考えるのが普通だろう。でも当の緑川章子はその事を忘れていて……俺を許すような言葉まで贈っている。だから分からなくなったんだ。もしもあの水瓶人間が緑川章子では無いと言うのなら、今まで俺達を襲ったあの水瓶人間は一体誰なんだ。そして消えた西条社長と緑川章子は一体何処に消えたんだ?」

 羊野の言葉にまだまだ納得がいかない関根孝は緑川章子の考えに正直考えあぐねていたが、そんな関根孝を見ながら羊野は腰につけたポシェットから取り出した茶色に変色したハンカチの臭いを嗅ぎながら自分の考えを述べる。

「まあ、いろいろと個々の考えはあるかも知れませんが、ここは早く上に登って黒鉄さんと合流したいと思いますわ。もしかしたらこのハンカチに突いた茶色い汚染水が犯人の正体を芋ずる式に暴く切っ掛けになるかもしれませんから」

「犯人の正体を暴く切っ掛けになるかも知れないだとう。そのハンカチに染みこんでいる茶色いシミは、まさかあの水瓶人間が噴射したあの汚染水の事か。だがあの汚染水が一体何だと言うんだ?」

「それは黒鉄さん達と合流してから全てをお話ししますわ」

 そう言うと羊野は長瀬警備員と関根孝と共に三階フロアーで梅塚幸子の死体を探して回るが、この三階フロアーに梅塚幸子の死体が無い事がわかると三階の隠し階段から四階へと急ぎ登るのだった。


            *


 時刻は十八時丁度。

 勘太郎・木戸警備員・甕島佳子・そして水谷里子の四人は、四階のフロアーにあると言う、ここの従業員しか入れないと言う社員専用の裏階段を使い、五階のフロアーの内部へと来ていた。
 全ての上へと通ずる通路やエスカレーター・エレベーター・非常階段・各階段の全てが封鎖されている今、この社員専用の裏階段だけが唯一上に行くための交通手段だと分かった勘太郎達は、この階段を利用しているのはあの悪魔の水瓶も同じだと知り回りに最新の注意を払う。
 そんな緊張感溢れる四人が入り込んだ場所は、あの水谷里子が隠れていたと言う大きなフロアースペースを構える沢山の紙の本が大きな棚と共に陳列した書店がその入り口を選挙し。昔から店を構える眼鏡屋さんや、小物を売る雑貨屋さんと言った細々とした店が各店舗ごとに転々と並ぶ。

 水谷里子の話では隠れている時はあの水瓶人間は五階フロアーの中をよく徘徊していたらしいので、勘太郎は回りにビクビクしながらも後ろにいる甕島佳子をさりげなくエスコートする。

 彼女の特質すべき強さの秘密は何となくは分かったが、それでも目が見えないことに変わりは無いので勘太郎は障害を持つ彼女に気を遣っているのだ。

 今一番疑惑を持たれている水谷里子の監視を木戸警備員に任せながら勘太郎は五階フロアーを丹念に探す。
 だが五階フロアーの中央に差し掛かった時、ちょっとした大広場になっているその場所で見た物は、あの悪魔の水瓶が持つ大木槌で体中を打ちのめされ、そして叩き殺された、六人くらいの無残な死体だった。

 その死体の損傷具合を間近で見てしまった木戸警備員と水谷里子は体を震わせながら言葉を失い。勘太郎は回りに注意を払いながらゆっくりとその殺された六人の死体に近づき、その損傷具合を自ら確認する。

 勘太郎が六体ある死体を一つ一つ確認すると、大木槌と思われる武器で頭は言うに及ばず腕や足、胸や背中と言った場所をまるで餅つきでもするかのように滅多打ちにされている事が分かった。まさに大胆且つ残忍な犯行である。

「この人達はみんな一般客のただの赤の他人なんだろう。なのに何の躊躇も無くこんな残酷な殺しが出来るだなんて……この悪魔の水瓶とかいう狂人は物凄く異常だぜ。こんな残酷な殺しが平然と出来るんだからな!」

 そう吐き捨てるようにして呟いた勘太郎はその亡くなった哀れな被害者達に向けて静かに手を合わせる。そんな勘太郎のやるせない声を聞いた甕島佳子は勘太郎の隣に立ちながらその見えないはずの視線を向ける。

「この辺り一帯から人の……死臭の……臭いがします。本当にここで人が沢山殺されているのですね。でも人数は全部で七名でしょうか」

「七名だって……いや、六名ですよ。佳子さんは目が見えないんで分からないかも知れませんがこの大広場には全部で六人の死体がありますよ」

「あら、おかしいですわね。私には先ほどから誰かの血の臭いとあの臭い汚染水の臭いを感じるのですが、気のせいでしょうか?」

「七人目だとう。どんなに探してもここには六人しか……」そう勘太郎が呟いた時、少し離れた所に人が一人入れるくらいの大きな段ボールが不自然にもその場所にひっそりと置かれている。その事に気付いてしまった勘太郎は生唾を飲みながらその大きな段ボールへとゆっくりと近づいて行く。

「くそ~、この大広場に転がっている数多くの死体に目が行ってしまって、この端にこれ見よがしに置いてあるこの段ボールには流石に気がつかなかったぜ。まあ、この場には来たばかりだし回りは薄暗かったから仕方がないけどな」

 独り言をいいながら勘太郎は大きな段ボールの前に立つと、ビビりながらも勢いよくその段ボールの中身を開ける。その段ボールの中には上を向きながら目を見開き絶命している一人の男の死体が入っていた。その大きく開けられた口の中に茶色く濁った水が入っているのが分かると、この男もまた、悪魔の水瓶の奇妙な水を操るトリックで溺死させられた事を直ぐに理解する。その掻き毟ったと思われる割れた爪の指から血が出ていた事が分かると、勘太郎は段ボールの中に入っていた死体をも言い当てた甕島佳子の嗅覚の良さに正直感服する。
 視覚以外は、触覚・嗅覚・聴覚の三つの感覚が桁外れに普通の人よりも優れているからだ。正にちょっとした超人の域である。まあ、味覚の方は分からないが、恐らくは味音痴ではないだろう。

 そんなことを考えながら勘太郎はその段ボールの中に入っている男の着ているスーツの上着の胸ポケットから名刺入れを取り出すとその名刺を徐に見る。
 取り出した名刺には『西条ケミカル化学会社・宣伝部長代理補佐・山田茂雄』と書かれていた。

「この溺死させられている奴、西条ケミカル化学会社の幹部の一人だったのか。だから他の人達と殺され方が違うんだな。つまりこの悪魔の水瓶に殺しを依頼している奴はこの汚染水の水に関わっている奴で、西条ケミカル化学会社の幹部達を恨んでいる奴だ。いや、もしかしたらこの犯行を行った悪魔の水瓶その者事態がもしかしたら西条ケミカル化学会社に深い恨みを持っている人物なのかも知れない。でなければ何の関係もない無関係の人達を巻き込んだこんな残酷な殺しは中々に出来ないからな。この悪魔の水瓶は異常すぎる」

「そうですね、何かしらの恨みを貰うことになった西条ケミカル化学会社の幹部達は先ずは置いといて、何の関係もない一般の人達をただ闇雲に無差別に殺して回るだなんてハッキリ言ってやり過ぎですわね。これじゃ本当にただの異常な殺人鬼と何ら変わりないじゃないですか!」

「そ、そうだな……」と答える勘太郎に対し、杖を突きながら勘太郎の前まで来た甕島佳子は短く何度も息を鼻で吸いながら更に話を続ける。

「一体誰なんでしょうね。こんな残酷な殺しをする水瓶人間の正体は?」

「さあな。だが西条ケミカル化学会社に関わりのある人達を率先して襲っている事からも分かるように、西条ケミカル化学会社の幹部達に酷い恨みを持っている人物である事だけは間違いないようだ。俺はしばらくこの死体を調べているから、木戸さんと水谷さんはいつ水瓶人間が現れてもいいように回りを見張っていて下さい!」

「ああ、了解したよ、探偵さん」

「私も……任せて下さい。きっとお役に立って見せますから!」

 そう言うと木戸警備員と水谷里子は大広場の回りから離れ、その外側の回りを丹念に見回る。それはただその大広場に転がる幾人かの死体を見ていたくはなかったからだろうか、それとも水瓶人間の奇襲に怯えての行動だろうか、それは分からないが、誰もいなくなった大広場で勘太郎と甕島佳子は二人でその死体が転がる場所に留まる。
 必死に証拠を見つけ出そうとする勘太郎は死体を調べ、その近くにいる甕島佳子は興味津々とばかりに勘太郎に話しかけるといった感じだ。

 甕島佳子は勘太郎に羊野瞑子の事を聞く。

「いつもあの羊のマスクを被った女性と一緒に行動をしているようですが、彼女は一体何者なのですか」

「何者と言われてもなあ~、あれは変わり者の俺の相棒だよ」

「ある筋の噂では円卓の星座の狂人と言う話もありますが、それは本当ですか」

「ああ、昔はその組織に所属していたらしいが今は訳あってこちら側の味方となって協力してくれているよ」

「そうですか……今は見方ですか。でもあの円卓の星座の狂人がそうおいそれと行き成り味方なんかになるでしょうか」

「それはどう言う意味だよ」

「彼女の本当の真意が分からない以上彼女のことを余り信用しない方がいいと言う事です。あなた方の信頼に余計な水を差すようで悪いのですが、あの羊野さんという女性からはあなたを襲ったあの悪魔の水瓶と同じような臭いがします。いや、臭いというか雰囲気でしょうか。つまりは善意であなたに従っている訳では無いと言う事です。何かそこにあなたが知り得ない大きな打算がもしあるのなら、いつかあなたの身に確実にその望まない答えが降り注ぐかも知れませんよ」

「なんで目の見えないあんたにそんな事が分かるんだよ。あんたは羊野とはまだ直接話もしたことがないだろうに」

「目が見えないからこそ知り得る情報もあると言う事です。遠巻きで聞いた彼女の声や些細な動きやその心の動きから察するに、彼女はとても信用できない人物だと思いますよ。その相手の狂気と不可思議な謎を楽しんでいる節があるみたいですからね。ハッキリ言って異常ですよ」

「確かに……それは否定は出来ないがな」

 そう言いながら苦笑する勘太郎に甕島佳子は微笑みながら更に言葉を付け加える。

「白い腹黒羊がなぜあなたに従っているのかは知りませんが、もしも本来の水瓶人間があなたと遭遇したら……彼女はあなたを確実に殺せるでしょうか。願わくばあなたと彼女が出会わない事を祈るばかりですわ。あなたはどうやらいい人のようですからね」

「それは一体どういう事だよ。佳子さん……」

 そう勘太郎が話した時、行き成り五階フロアー中の蛍光灯の電気が消え、辺りは真っ暗になる。

「うわああー、なんだ、行き成り停電か。脅かしやがって! 佳子さんは大丈夫ですか」

「はい、こちらは大丈夫です。どうやら五階フロアーの電気が全て消えたようですね。私の目にも光が突然消えた事くらいは分かります。勘太郎さん気をつけて下さい。もしかしたらあの水瓶人間が襲撃して来るかも知れませんよ」

「な、何だって、この状況を自ら作り出したのはあの悪魔の水瓶で、この機に応じて攻めてくるかも知れないと言う事か。だがあの水瓶人間だってこの暗闇ではこちらの位置は見えないはずだぞ」

「人から聞いた話では、円卓の星座の狂人達は皆自分達が被るマスクに、暗闇でも活動が出来るように暗視機能が内蔵されていると前に誰かに聞いた事があります。ならあの水瓶人間の被ってある、あの大きな水瓶を模したマスクにも、もしかしたら内蔵されているのではありませんか。暗闇でも見える暗視機能が」

「あ、そうだった。確か羊野の羊のマスクにも内蔵されている機能だったな。これはうっかりしてたぜ」

 そう言葉を発した勘太郎は急いでダークスーツの上着のポケットから柄系の携帯電話を取り出すと、携帯電話の明かりで自分の視界を確保する為に折りたたみ式の携帯電話の蓋を開ける。その瞬間勘太郎の手元は明るくなり真っ暗だった視界がか細い光で照らされる。その光を見ながら勘太郎が安堵の溜息をついたその時、後ろの方から甕島佳子の緊張した声が飛ぶ。勘太郎さん、危ない。後ろです!」

 その甕島佳子の声に思わず後ろを振り返った時、その背後にいたのは大木槌を振り上げながら勘太郎を今にも撲殺使用としている悪魔の水瓶の姿だった。
 その予想だにしなかった狂気に満ちた悪魔の水瓶の接近に勘太郎は動くことも出来ずにまるで金縛りのように硬直していたが、甕島佳子の「避けて下さい!」と言う声に、勘太郎は思わず体を右へと傾ける。その直後、悪魔の水瓶の背中に甕島佳子が投げつけた一人用の椅子が勢いよくぶつかり。大きくバランスを崩した悪魔の水瓶は振り下ろした大木槌を大いに外す。狙いが外れた大木槌は勘太郎の左腕をかすめ、床を叩いた際に響く大きな衝撃音が新たな戦慄となって五階フロアー全体に響き渡る。

 あ、あぶねえ……。もし今、佳子さんの呼び掛けがなかったら、俺はあの悪魔の水瓶の大木槌による攻撃を受けて死んでいたかも知れない。そう思った勘太郎の耳に今度は何かが走り寄る音と甕島佳子の小さな悲鳴が響き渡る。

「きゃあぁぁ!」

「佳子さん、一体どうしたんですか。佳子さん!」

 勘太郎は急いで携帯電話のか細い明かりを甕島佳子のいた方向に向けるが、そこにはもう甕島佳子の姿はなかった。

「佳子さん……佳子さん……嘘だろう。あの数秒の間に甕島佳子さんは一体どこに消えたんだ?」

 シンプルにそう思った勘太郎は、目の前で態勢を取り戻す悪魔の水瓶に向けて大きな声で叫ぶ。

「甕島佳子を一体どうしたんだ。まさか連れ去ったのか? と言う事はもう一人犯人がいるという事だな。まさかお前にこの殺しを依頼した依頼主がこのデパート内にいるのか。その人物に甕島佳子さんは何処かに連れて行かれた……と言う事か」

 そう確信した勘太郎は目の前にいる悪魔の水瓶を激しく睨みつける。勿論タダならぬ恐怖はあったが、今は突然目の前から消えた甕島佳子の事が心配なので、勘太郎は今にも崩壊しそうな理性と恐怖を天秤に掛けながら、体から湧き上がる勇気を奮い立たせる。

「狂人・悪魔の水瓶……甕島佳子さんはどこだ。どこにやった!」

 その問い掛けに悪魔の水瓶は当然応えなかったが、まるで威圧するかのように「ポポポポーッ、ポポポポーッ」と鳩のような奇声を上げながら勘太郎に大木槌の一撃を叩き込む為の間合いと態勢を取る。

 その闇にまみれた暗闇と化した周りでは様々な何かにぶつかる音や通路を走る音が聞こえ。その中には木戸警備員の「くそ、何も見えない。探偵さん、甕島さん、水谷さん、どこにいるんですか?」という声が暗闇から聞こえて来る。

 勘太郎は武器らしき物を持っていない事に正直しまった~と思ったが、今更武器になるような物を探す訳にはいかないので、手に持つ携帯電話の明かりで悪魔の水瓶の動向を探りながら相手の出方を見守る。
 そんな勘太郎に対し考える暇さえも与えないとばかりに最初に動いたのは悪魔の水瓶の方だった。

 悪魔の水瓶は頭上に振り上げた大木槌をダイナミックに振り回しながら勘太郎に目がけて振り下ろす。そんな勘太郎の足下に転がっていた(先ほど甕島佳子が悪魔の水瓶に向けて投げつけた)椅子を咄嗟に拾い上げると、その椅子で何とか悪魔の水瓶の一撃を回避する事が出来たが、その威力は凄まじく、防ぎきれなかった勘太郎は防いだ椅子と一緒に後ろへと吹き飛ばされる。

「ぐわぁぁぁーっ!」

 余りの衝撃に豪快に床にと倒れ、唯一の明かりだった携帯電話を何処かに無くした勘太郎は、何も見えない暗闇の中であたふたと手に持つ椅子で防御を試みるが、悪魔の水瓶が一体どこから襲ってくるのかが分からないので、極限の緊張の中で、耳を澄ませながら悪魔の水瓶が近づいてくる足音を必死に探る。

 どこだ……一体悪魔の水瓶はどこから攻めて来るんだ! くそ~さっきの一撃で手が痺れて痛いぜ。

 数秒の静けさの中、暗闇で椅子を構える勘太郎の回りで、何かのぶつかり合うけたたましい音が聞こえたかと思うと、その音の主は六階に続くエスカレーターの階段の方へと走り去っていったようだ。

 その十秒後、行き成り天井の明かりが全て付き、勘太郎はその眩しい光に目を細める。そのまぶしく光るその先には両手に二双の打ち刃物の包丁を持った羊野が勘太郎を守るかのように仁王立ちで立っていた。
 羊野はその不気味な白い羊のマスクを勘太郎に向けながら、気遣う言葉を掛ける。

「黒鉄さん、無事ですか。どうやら間一髪のようでしたね」

「お前……来ていたのか」

「今来たばかりですよ。社員専用の裏階段から五階に入ったのですが、五階のフロアーはなぜか明かりが全て消えていて、辺りは真っ暗でした。でも五階フロアーからは人の気配がひしひしと感じられましたから。暗闇でも平気な私が先に先陣を切ってフロアーの中央部分まで来てみたら黒鉄さんが今正に間一髪だったので、直ぐさま悪魔の水瓶を撃退し、黒鉄さんを助けたと言う訳です。ほほほほ、どうですか、私に感謝して下さい。何せ私は黒鉄さんの命の恩人なのですからね」

「ああ、感謝しているよ。じゃ行こうか。まだいなくなった甕島佳子さんや木戸さんに水谷さんの安否が確認されていないからな」

「あ、全然感謝の言葉が足りないですよ。黒鉄さん、待って下さい!」

 助けた事を恩着せがましく言う羊野を無視しながら、勘太郎は消えた三人の姿を目で追う。そんな勘太郎の視界に最初に飛び込んで来たのは木戸警備員だった。
 木戸警備員は体を震わせながら勘太郎にすがるように近づく。

「探偵さんここにいたんですか。良かった、本当に良かったですよ。逃げ去る足音だけでその姿をハッキリと見たわけではありませんが、あの水瓶人間はどうやら最上階の六階に逃げた見たいですよ」

「六階か。して水谷里子さんの方は一体何処に消えたんだ?」

「私ならここにいますよ」

 そう言って通路の奥から現れたのは泣きそうな顔をしながら現れた水谷里子である。水谷里子は疲れ切った顔をしながら廊下に座り込む。

「行き成り五階フロアー全体が停電になったから、こんな時にあの殺人鬼に襲われたら一環の終わりだと思った私は、取りあえずは消えた電気を一早く復旧させなければならないと思い一人で五階フロアーの主電源を統括するブレーカーを確認しに行っていたんですよ。あの位置にブレーカーの電源がある事が分かるのは、この五階で働いている私だけかと思いましたからね。そして案の定誰かの手でブレーカーの電源が切られていましたので、再びブレーカーの電源を入れ直して来たと言う訳です。どうですお役に立ちましたか」

「ああ、十分だ。十分に役に立ったよ。水谷さん、よくやってくれた。なあ、木戸さん」

「ああ、そうだな。よくやってくれた。ありがとう水谷さん」

「そうですか……お役に立てて良かったです」

 そう言うと水谷里子は満足げに笑う。

「なら残るはあの盲目の姉ちゃんだけだけど。あの人は一体何処に消えたんだ?」

 そんな疑問の言葉が出た木戸警備員の思いに答えるかのように、ようやく勘太郎達を探しに来た関根孝と長瀬警備員が大きな声を上げながらエスカレーター前で勘太郎達を呼ぶ。

「探偵さん、木戸警備員、白い羊の姉ちゃん、あと一人は……一体誰だ? まあいい。あの盲目の姉ちゃんなら今正に六階に通ずる入り口の前で、あの水瓶人間と対峙しているぞ!」

「な、何だって!」

 その言葉を聞いた勘太郎は急ぎ五階のエスカレーターを登り、金網式のシャッター越しに向かい合う甕島佳子の横まで駆け上がる。その金網式のシャッターを隔てた六階フロアーの中には、悪魔の水瓶がある一人の男の首根っこを押さえながら勘太郎達を不気味に見つめていた。

 悪魔の水瓶は、口に猿ぐつわを噛まされ思うようにしゃべれなくなっている男の顔を勘太郎達に見せつける。両腕を後ろ手に縛られたその男は明らかに眼鏡を掛けたおじさんで、その年齢は五十代のように見えた。その男の泣きじゃくる顔を見た関根孝はこの男の名前を叫ぶ。

きしみおさむ部長……西条社長の前に捕まったとは聞いていましたが、まさかここで、こんな形で出会うだなんて思いもしませんでしたよ。おい、お前、軋おさむ部長を一体どうするつもりだ。まさかまた梅塚幸子さんのように汚染水で殺すんじゃないだろうな。もうやめろよそんな事は……どうしても復讐がしたいのなら俺を代わりに殺せばいい。俺はこの会社の専務だし、重要な決断をする位置にいた男だからその責任は全部俺にあると言ってもいいだろう。だからもし何かの復讐が望みなら先ずはこの俺を殺せ! だがもう他の社員達は許してやってはくれないだろうか。我が社の社員達はただ俺や西条社長の命令で、仕事としてただ当たり前に動いてただけだからだ。だから内の社員らには何の罪もない。だからもしも殺しがしたいのなら俺だけを殺せ!」

「な、なにを言い出すんだ関根孝さん。あなただって西条社長の命令には逆らえなかったと言っていたじゃないか」

 そう言って勘太郎は、自分を代わりに殺せという関根孝を必死で止めるが、そんな関根孝に今度は隣でその言葉を静かに聞いていた甕島佳子がその綺麗な顔を関根孝に向ける。

「あなたは他の人達とは違って、その罪の意識がまだあるのですね。うちの母から貴方のことはいろいろと聞いてはいましたが、卑怯にも自分の命と上司でもある西条社長の命を守って貰うためだけにうちの母を頼った訳では無いようですね。これはちょっと貴方のことを誤解していましたわ」

 なんだか意味ありげに言うと甕島佳子は目の前にいる悪魔の水瓶に向けて今思っている事を話す。

「あなた……つい先ほど……四階フロアーで私と戦った時とは違い……その雰囲気が急に変わりましたね。今の貴方からは酷い憎しみと狂わんばかりの狂気がその全身から滲み出ていますわ。これは一体どう言うことでしょうか?」

 そう疑問を投げかけた甕島佳子の前で悪魔の水瓶に捕まっている軋おさむ部長が行き成り苦しみ出すと、猿ぐつわを噛まされている口から大量の茶色く濁った汚染水が突然流れ出し、軋おさむ部長は激しく暴れながら口から滝のように水を吐き続ける。

「ゴボ、ゴゴゴボ、ゴボゴボ、ガホガホ……ゲホッゲホッゲホッォォ!」

 バッタン、ガッタン、ドカン、ガシャン! プッシャアアァァァァァァーァ!  

 掛けてある眼鏡は茶色く変色した水で曇り、水しぶきが顔を覆う。 

 しばらく暴れに暴れた軋おさむ部長だったが、ついには鼻穴からも汚染水が流れ始め、その事で意識を無くした軋おさむ部長は、白目をむきながら突然その体の態勢を大いに崩す。
 突然全ての力を無くしたかのように脱力する軋おさむ部長のその体を悪魔の水瓶が必死に持ち上げながら、その項垂れる男の開かれた口元から止めど無く流れる汚染水が溢れる姿を勘太郎達に見せつける。

 そんな哀れな被害者の姿を見て何かがひらめいたのか、勘太郎は悪魔の水瓶に向けて得意げに言い放つ。

「そうか分かったぞ。その大量の水を吐くトリックはその猿ぐつわに仕掛けがあると見たぜ。どうせその猿ぐつわの中には汚染水を流すチューブが繋がっていて、口を閉じられないその状態を生かして汚染水を勢いよく流し込んでいるんだろう。そんな仕掛けだろう。どうだ、当たっているだろう!」

 なんだか得意げに語る勘太郎に、その話を隣で聞いていた羊野が何やら申し訳なさそうに勘太郎に言って聞かせる。

「その猿ぐつわの事なのですが……どうやらあの猿ぐつわは違うみたいです。私も最初はそう思いましたが、その解答はどうやら間違いだったようです。まさか黒鉄さんも私と同じ所で間違いを起こすだなんて……何だかそれはそれでかなりショックですわ。黒鉄さんすらも考えつく事を、私は先に答えてしまった」

「おい、ちょっとまて、それは一体どういう意味だよ!」

「ポポポポポポポポポポポポーッ。ポポポポポポポポポポポポーッ!」

 そんな二人の会話を遮るように悪魔の水瓶は激しい奇声を上げると、まるで勘太郎に見せつけるかのように軋おさむ部長の口に付けられている猿ぐつわを取って見せる。下を向きながら汚染水を吐き続ける軋おさむ部長はもう意識がないのか体はすっかりと脱力し、もう生きているようには見えなかった。

「軋……おさむ部長は……溺死したのか……」

「くそぉぉぉぉ、よくも軋部長を。軋部長、軋部長ぉぉ! ちくしょう……ちくしょう!」

 その死にゆく軋おさむ部長の最後を勘太郎達に見せつけると、悪魔の水瓶はもう既に死体と化した軋おさむ部長の亡骸を引きずりながら、六階フロアーの奥へと消えていくのだった。
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