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愛されカノジョの憂鬱

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「素直に言えばいいのに。『イきたい』って」

見透かされてた…!
自分で自慰なんかじゃないって言ったのに。

往生際の悪い私は、俯いたまま首を振る。

そんなことをしても、カラダの疼きが消えるわけでもないのに。

「こっちのクチは相変わらず素直なのにな」

何のことか分からず、高嶺くんの方を盗み見るとー

「凄く物欲しそうにパクパクしてる」

しゃがんだまま私の脚の付け根をしげしげと観察していた。

「ーーーっ!!」

大急ぎで脚を閉じたら、バランスを崩して背中からバスタブに落ちそうになった。
間一髪のところで高嶺くんに背中を抱きとめられれば、硬くて熱い塊がニュルンッとお腹の辺りを滑った。

色んな意味でごくん、と唾を飲み込むと、追い討ちをかけるように高嶺くんが耳元で囁く。

「なあ、気付いてた?さっき指挿れてるとき自分で腰動かしてたの。あと、最後の方出て来てたの、俺のセーエキじゃなくてほとんど静花の愛液だったんだけど」

やめてやめて。
誘惑しないで。

何のためにこんな恥ずかしいことしたの?
全部意味なくなっちゃうのにー

「本当にイかなくて、大丈夫?」

問いかけられた後、舌が耳孔にぐちゅっと卑猥な音を立てながら捩じ込まれた。

もう、ダメだ。

「……ください」

「ん?何か言った?」

「…イかせて、ください」

羞恥心もなけなしのプライドも、全てを捨てて哀願すると、高嶺くんは私の髪をクシャっと撫でて、微笑んだ。

「よく出来ました」

背中を支えられた状態で膝裏を持ち上げられ、トロトロに出来上がった秘部を曝け出す格好にされる。

「まあ、頼まれなくてもイかせたけど」

ソコに高嶺くんが自分自身を擦り付け始めた。

「だってさっきの静花…、俺が想像してたのよりずっとエロかった」

さっき耳を責められた余韻も消えないうちに、ヌチュ…ヌチュ…と過剰に響く淫猥な音をBGMにそんなことを言われては、耳からも侵されていくようで。

「やだぁ…ぃ…わないで」

「めっちゃめちゃ興奮した。触ってもないのにこんなになってるし。ほら」

それまで表面を滑っていただけの熱の塊が、突如グリッと強く押し付けられた。
同時に陰核に甘く痺れるような刺激。

「ああぁ…っ!」

「あれ?…今まで一人でシたことないってことは、やっぱりこっち・・・は昨日が初めてだったんだよな?なのに、もうイった?」

分かりきっている癖に、高嶺くんは膨らんだ花芽への刺激を止めない。
強すぎる快感で我を見失いそう。

「んあっ、も…イ、イってる…っ」

「そっかそっか。じゃあ次はお待ちかねのナカでイこう、な?」

外で達したままの状態で、高嶺くんの陰茎が一気に奥まで突き立てられた。
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