すれ違いをしちゃう話

隣にいることが、ツラい。8

￣放課後

「成田ぁ！おまたせっ。行こ！」

「あぁ。お腹すいた。」

成田がいてくれてよかった。

やけ酒はできないけど、やけ食いして。

過去のことにしなくちゃなあ。

「成田？やっぱ、もんじゃといえば牛すじだよね？」

「お腹すいてるのに、そんな話してたら、着くときにはそれこそ腹ペコで、元気なくなるぞ？（笑）

まぁ。俺は、断然、桜エビ入ってるやつ。」

「そういいながら、成田ももんじゃの話してるじゃん！」

「いやそれは翔がその話するから…っておい？翔？」

どうして。

どうして、学校の門のとこに…。

あの美人さんがいるの。

だれかを待ってる…？

「どうして…？」

「あー、もしかして、その別れたっていう彼女？

ここまで来てくれたなら、少し話してったら？もんじゃはいつでも行けるし。な？」

「う、うん。」

なんか、頭真っ白だ。

気づいたら成田がいなかった。

そして、その美人さんに話かけられて。

二人で、喫茶店に来てしまった。