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深夜2時の邂逅
しおりを挟む「こんな所で何してるの?」
少女はそう話しかけてきた。
微笑を浮かべてこちらを見る目は優しそうだ。
深夜2時。そろそろ定例会議の時間だからと公園に向かうと、少女がいた。
中学生だろうか、なんだかすすけた制服を着ている。
こんな時間に制服を着て公園にいるなんて不思議な少女だ。
更に彼女はこう続けた
「あなたも帰る所が無いの?」
心外だ。
自分はここらのヤツらの中でもかなり広い縄張りを持っているし、餌をくれるおばちゃんは3人もいる。
帰るところならある。
だが、この少女はいま、「あなたも」と言った。
少女は帰る所が無いのだろうか。
自分は頭がいいから知っている。
人間は基本、どんなに弱いヤツでも家という縄張りを持っている。
彼女には家が無いのだろうか。
少し興味が湧いた。
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