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【第一部】 夢へともがく者達:下
レフレの憧憬(2)
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「ルーチェフォリア様が――!」
ルーチェフォリア家の一人娘、セツナ・ルーチェフォリアが家出をした。衝撃的な報せは瞬く間に全部隊へと告げられ、騎士も魔導士も関係なく、貴族たちが総出で彼女を探す。
セツナ・ルーチェフォリアは何かしらの不満を持っている。彼は確信した。セツナ・ルーチェフォリアこそが王国を瓦解させる唯一無二の一手だと。
セツナが保護された。騎士団長に直接志願しセツナの部屋の警備を任された彼は、セツナへ発破をかけることにした。
見目はまだ幼さの抜けきれない少女。彼女が渇望するのは自由だ。その尊き血筋故に世界を何も知らない少女にとって、全てをかなぐり捨ててでも欲しいものが自由だった。
「この国が特殊な理由を知っているか?」
帝国にいたからこそ、フルカにはよく分かっていた。
「魔法を使えることでもない。エルフとヴァンパイアと人間が手を取り合っていること、なんてものではない。それはね、アンタの存在だ」
「セツナ・ルーチェフォリア。アンタはこの国で最も価値のある存在。最も守られるべき存在。そして、誰もが喉から手が出るほど欲しい存在」
「価値のある者は価値を主張しろ。一人巻き込んだのなら、全て巻き込め。それだけの存在を持つアンタなら、大丈夫、自由をもぎ取れる」
「理解していないのはアンタだけ。ユーディベイラ王も、アンタの価値は理解している。そこを付け込む。大丈夫。全てを手の平に乗せるだけの力をアンタは持っているよ」
自ら飛び込め、自ら沈め、自ら平和から遠ざかり、自ら自分の手へと落ちてしまえ。
彼の渦巻く感情など、少女には見えなかっただろう。少女はフルカの言葉に拒否の姿勢を示す。だが、全てを諦めかけていた少女にとって、彼の言葉は暗闇に差し込む光のように、強く、眩しいものだった。
彼の思惑通り、少女は自由を求め、権力を振りかざした。多大な人数を巻き込み、半年間の自由をもぎ取る。少女その自由の期間の間に旅に出るのだという。彼と帝国にとってはもう二度とやってこない好機だ。
帝国への報告書を送り、返事を待つ。待っている間に準備だけは整え、仲間の工作員に魔法陣を描いた板を何個も持たせた。旅立ちの日は目前に迫る。帝国の返事が来た。
《ルーチェフォリアの娘を生け捕りにしろ》
彼は短剣を胸に、必ず少女を手中に収めると誓った。
国を壊すには段階が必要。ユーディベイラ王国は小さくも堅牢な国、少しずつ準備をしていかねばらない。
少女の旅に同行することが出来た彼は、リコルト村で最初の一手を埋め込んだ。国の食料庫であるリコルト村の作物へ攻撃をすること。この成果は予想の半分以下だった。領主一家の妨害と、旅に同行した少年と傭兵の邪魔が入ったからだ。
この同行している平民の二人が厄介だった。彼らは少女の旅路において、最も命が軽い存在。騎士のような上下関係もなく真っ先に行動出来る者たちをに潰すべき。
傭兵の弟を誘拐したのはそんな意図があった。戦力を削ることができればそれでよかった。まんまとやってきた傭兵と少年をあと一歩のところで潰せたというのに、二人は彼の張った罠を突破した。
彼は考えた。そして、アティルナ村では少女に近付くことにした。少女の懐に入り、少女の弱み寄り添う。そうすれば自ずと少女は彼を意識し、彼の元へと来るかもしれない。それは一か八かの賭けのようなものだった。
彼は少女の欲しい物を考えた。少女は自身の特殊な立場から、普通というものを何一つ知らない。少女はこの旅の間に、自身が知らないことを知りたいと願っている。それならば、彼ができることは少女に普通の世界を教えることだった。
彼は帝国の人間。王国に馴染むために貴族の常識と平民の日常を調べに調べていた。ユーディベイラ人として違和感なく溶け込めるかが彼の命を左右する。
普通を武器に少女に近付き、少女との距離が縮めたアティルナ村での日々は、成功と言って良いだろう。
彼が違和感を覚えたのは、この頃だ。
最初は、花かんむりを少女に捧げた時。少女のはにかむ笑顔に、揺れ動くことのなかった感情が僅かに動く。彼はそれを気の所為と判断した。
次に違和感を覚えたのは少女に香水を贈った時。異性へ香水を贈るという行為は、ユーディベイラ王国において特別な意味を持つ。自分はあなたに好意を持っている、自身の香りに染まって欲しいという直球のアプローチだ。
だが、婚約者のいる者に贈るのはご法度。彼は少女に婚約者がいることを分かっていながら香水を贈った。少女の心を土足で踏み荒らしていることなど、重々承知で。最初は拒否した少女も、彼が強引に押し付ければ受け取った。
「深く考えなくていいよ。俺が贈りたいから贈ってるだけだから。でもこの香りに包まれている時だけは、俺の香りに染まってくれるかな」
少女は顔を赤く染め駆け足でその場を離れた。愛らしい振る舞いをする少女に、彼の心が揺れ動く。彼が芽生えさせた感情を、これから育つ少女の恋心を、必ず自分が潰すのだ。突き刺されるような痛みは、気の迷いと判断した。
オーディエルダは旅の折返し地点だ。少女の旅は長くも短い、その間に確実に少女を手中に収めなければならなかった。彼の同僚は焦燥感に苛まれ、強引に行こうと彼に提案する。彼が了承する前に同僚は無能と評判の領主に犯行予告を出し、後には引けなくなった彼は同僚の作戦に乗ることにした。
予定通り爆発が市中で起きる。人の濁流に飲まれないよう、少女を守るという名目で少女を抱き上げた。小さく、軽い少女をこのまま旧ゼラニーム邸へ連れて行き、控えている仲間に引き渡せばそれで任務は遂行出来る。邪魔する者は誰もいない、この好機を逃してはいけない――少女が震えていることに気付かなければ、きっとそうしていただろう。彼は震える少女に優しく声をかけた。
「俺は騎士ですよ。大丈夫、姫のことは俺が守るから」
それでも怖いと言う少女に、彼は素直な気持ちを吐露した。
「俺はちょっと楽しい」
「それは、とても不謹慎では」
「そりゃそうだね。でも、アンタを抱きしめることなんて、もう二度と出来ないだろうから」
二度と無い。このまま少女が帝国の手に落ちれば、二度と会うこともない。小さな抵抗をする少女の背中を、彼は幼子をあやすように優しく撫でた。少女が観念して抵抗をやめ、長く息を吐いた。常にお淑やかな少女にしては珍しい行動だ。彼が横目で少女の様子を確認すると、少女は笑っていた。諦めたような笑顔だった。
「あなたのせいですよ。私、知りたいことはいっぱいありましたし、知らないことが嫌でした。何も知らないままで死んでいくのが怖かったのに」
少女が彼を強く抱きしめた。
「今は、あなたを知らずに、無知のまま死ねば良かったと――酷く後悔しています」
まるで、地獄に叩き落されたかのような衝撃だった。
彼は知らなかった。少女の前提が死であること。この旅は、少女にとっての手向けの花であり、もう二度と無い自由の時間なのだ。
彼の脳裏に血溜まりが過る。腕の中にいる少女が血溜まりの中横たわり、虚ろな瞳がこちらを見ていた。指先が冷えていき、腕の中の存在を確かめるかのように腕に力を込める。彼の足は、自然と領主の館へと向かっていた。
彼はもう二度と無い最大の好機を、自ら手放したのだ。
メイレガンドでは少女と一緒の時間を作ることが出来なかった。彼は同僚に散々詰められた。次の街が、旅で訪れる最後の街――追い詰められた同僚は、強硬手段に出た。
「吸血鬼の始祖血統なら、同種が犯した罪を放ってはおかないだろう」
スツェーニの街で同僚は作戦を実行に移す。だが彼は一切乗り気ではなかった。彼の氷のように冷えて固まっていた筈の感情は、とっくに溶けて時を刻み、見ないフリをしていた想いは手の施しようがない程に育っている。
気付くのが遅かった。最初から間違っていた。生まれる国も、育った環境も、何もかも違う彼と少女が交わる道など無い。
祖国へ帰り、家族の弔いをする。それだけが彼の支えであり目的だった。だが、その為に少女を犠牲にすることなど、もう彼には出来なかった。
全てが明るみになり、彼は追い詰められる。騎士に囲まれ、少女に見られ、往生際の悪い言い訳も通用しなかった。全てが終わり、あとはどれだけ命を長引かせられるかだけ。
彼はユーディベイラの地で授かった魔法の力で逃げる。そして、少女に呪いをかけた。額に口付けを落としたのは、未練がましい彼なりの呪いだった。
自分を知らなければ良かったと後悔するのなら、二度と忘れられないように少女の心に刻みつける。死に際ですら自分を思えばいいという、身勝手な呪いを。
彼と少女の旅は終わりを告げた。
少女の結婚式の日取りが決まったと風の噂で耳にする。同時に、彼が帝国へと戻る日が決まった。
何の成果も無く帝国へと戻れば、処分は免れない。王国で見つかっても死に、帝国へ戻っても死ぬ。
残りの短い人生を、どう過ごそうか。彼は王都を歩きながら、貴族門を眺めていた。
ルーチェフォリア家の一人娘、セツナ・ルーチェフォリアが家出をした。衝撃的な報せは瞬く間に全部隊へと告げられ、騎士も魔導士も関係なく、貴族たちが総出で彼女を探す。
セツナ・ルーチェフォリアは何かしらの不満を持っている。彼は確信した。セツナ・ルーチェフォリアこそが王国を瓦解させる唯一無二の一手だと。
セツナが保護された。騎士団長に直接志願しセツナの部屋の警備を任された彼は、セツナへ発破をかけることにした。
見目はまだ幼さの抜けきれない少女。彼女が渇望するのは自由だ。その尊き血筋故に世界を何も知らない少女にとって、全てをかなぐり捨ててでも欲しいものが自由だった。
「この国が特殊な理由を知っているか?」
帝国にいたからこそ、フルカにはよく分かっていた。
「魔法を使えることでもない。エルフとヴァンパイアと人間が手を取り合っていること、なんてものではない。それはね、アンタの存在だ」
「セツナ・ルーチェフォリア。アンタはこの国で最も価値のある存在。最も守られるべき存在。そして、誰もが喉から手が出るほど欲しい存在」
「価値のある者は価値を主張しろ。一人巻き込んだのなら、全て巻き込め。それだけの存在を持つアンタなら、大丈夫、自由をもぎ取れる」
「理解していないのはアンタだけ。ユーディベイラ王も、アンタの価値は理解している。そこを付け込む。大丈夫。全てを手の平に乗せるだけの力をアンタは持っているよ」
自ら飛び込め、自ら沈め、自ら平和から遠ざかり、自ら自分の手へと落ちてしまえ。
彼の渦巻く感情など、少女には見えなかっただろう。少女はフルカの言葉に拒否の姿勢を示す。だが、全てを諦めかけていた少女にとって、彼の言葉は暗闇に差し込む光のように、強く、眩しいものだった。
彼の思惑通り、少女は自由を求め、権力を振りかざした。多大な人数を巻き込み、半年間の自由をもぎ取る。少女その自由の期間の間に旅に出るのだという。彼と帝国にとってはもう二度とやってこない好機だ。
帝国への報告書を送り、返事を待つ。待っている間に準備だけは整え、仲間の工作員に魔法陣を描いた板を何個も持たせた。旅立ちの日は目前に迫る。帝国の返事が来た。
《ルーチェフォリアの娘を生け捕りにしろ》
彼は短剣を胸に、必ず少女を手中に収めると誓った。
国を壊すには段階が必要。ユーディベイラ王国は小さくも堅牢な国、少しずつ準備をしていかねばらない。
少女の旅に同行することが出来た彼は、リコルト村で最初の一手を埋め込んだ。国の食料庫であるリコルト村の作物へ攻撃をすること。この成果は予想の半分以下だった。領主一家の妨害と、旅に同行した少年と傭兵の邪魔が入ったからだ。
この同行している平民の二人が厄介だった。彼らは少女の旅路において、最も命が軽い存在。騎士のような上下関係もなく真っ先に行動出来る者たちをに潰すべき。
傭兵の弟を誘拐したのはそんな意図があった。戦力を削ることができればそれでよかった。まんまとやってきた傭兵と少年をあと一歩のところで潰せたというのに、二人は彼の張った罠を突破した。
彼は考えた。そして、アティルナ村では少女に近付くことにした。少女の懐に入り、少女の弱み寄り添う。そうすれば自ずと少女は彼を意識し、彼の元へと来るかもしれない。それは一か八かの賭けのようなものだった。
彼は少女の欲しい物を考えた。少女は自身の特殊な立場から、普通というものを何一つ知らない。少女はこの旅の間に、自身が知らないことを知りたいと願っている。それならば、彼ができることは少女に普通の世界を教えることだった。
彼は帝国の人間。王国に馴染むために貴族の常識と平民の日常を調べに調べていた。ユーディベイラ人として違和感なく溶け込めるかが彼の命を左右する。
普通を武器に少女に近付き、少女との距離が縮めたアティルナ村での日々は、成功と言って良いだろう。
彼が違和感を覚えたのは、この頃だ。
最初は、花かんむりを少女に捧げた時。少女のはにかむ笑顔に、揺れ動くことのなかった感情が僅かに動く。彼はそれを気の所為と判断した。
次に違和感を覚えたのは少女に香水を贈った時。異性へ香水を贈るという行為は、ユーディベイラ王国において特別な意味を持つ。自分はあなたに好意を持っている、自身の香りに染まって欲しいという直球のアプローチだ。
だが、婚約者のいる者に贈るのはご法度。彼は少女に婚約者がいることを分かっていながら香水を贈った。少女の心を土足で踏み荒らしていることなど、重々承知で。最初は拒否した少女も、彼が強引に押し付ければ受け取った。
「深く考えなくていいよ。俺が贈りたいから贈ってるだけだから。でもこの香りに包まれている時だけは、俺の香りに染まってくれるかな」
少女は顔を赤く染め駆け足でその場を離れた。愛らしい振る舞いをする少女に、彼の心が揺れ動く。彼が芽生えさせた感情を、これから育つ少女の恋心を、必ず自分が潰すのだ。突き刺されるような痛みは、気の迷いと判断した。
オーディエルダは旅の折返し地点だ。少女の旅は長くも短い、その間に確実に少女を手中に収めなければならなかった。彼の同僚は焦燥感に苛まれ、強引に行こうと彼に提案する。彼が了承する前に同僚は無能と評判の領主に犯行予告を出し、後には引けなくなった彼は同僚の作戦に乗ることにした。
予定通り爆発が市中で起きる。人の濁流に飲まれないよう、少女を守るという名目で少女を抱き上げた。小さく、軽い少女をこのまま旧ゼラニーム邸へ連れて行き、控えている仲間に引き渡せばそれで任務は遂行出来る。邪魔する者は誰もいない、この好機を逃してはいけない――少女が震えていることに気付かなければ、きっとそうしていただろう。彼は震える少女に優しく声をかけた。
「俺は騎士ですよ。大丈夫、姫のことは俺が守るから」
それでも怖いと言う少女に、彼は素直な気持ちを吐露した。
「俺はちょっと楽しい」
「それは、とても不謹慎では」
「そりゃそうだね。でも、アンタを抱きしめることなんて、もう二度と出来ないだろうから」
二度と無い。このまま少女が帝国の手に落ちれば、二度と会うこともない。小さな抵抗をする少女の背中を、彼は幼子をあやすように優しく撫でた。少女が観念して抵抗をやめ、長く息を吐いた。常にお淑やかな少女にしては珍しい行動だ。彼が横目で少女の様子を確認すると、少女は笑っていた。諦めたような笑顔だった。
「あなたのせいですよ。私、知りたいことはいっぱいありましたし、知らないことが嫌でした。何も知らないままで死んでいくのが怖かったのに」
少女が彼を強く抱きしめた。
「今は、あなたを知らずに、無知のまま死ねば良かったと――酷く後悔しています」
まるで、地獄に叩き落されたかのような衝撃だった。
彼は知らなかった。少女の前提が死であること。この旅は、少女にとっての手向けの花であり、もう二度と無い自由の時間なのだ。
彼の脳裏に血溜まりが過る。腕の中にいる少女が血溜まりの中横たわり、虚ろな瞳がこちらを見ていた。指先が冷えていき、腕の中の存在を確かめるかのように腕に力を込める。彼の足は、自然と領主の館へと向かっていた。
彼はもう二度と無い最大の好機を、自ら手放したのだ。
メイレガンドでは少女と一緒の時間を作ることが出来なかった。彼は同僚に散々詰められた。次の街が、旅で訪れる最後の街――追い詰められた同僚は、強硬手段に出た。
「吸血鬼の始祖血統なら、同種が犯した罪を放ってはおかないだろう」
スツェーニの街で同僚は作戦を実行に移す。だが彼は一切乗り気ではなかった。彼の氷のように冷えて固まっていた筈の感情は、とっくに溶けて時を刻み、見ないフリをしていた想いは手の施しようがない程に育っている。
気付くのが遅かった。最初から間違っていた。生まれる国も、育った環境も、何もかも違う彼と少女が交わる道など無い。
祖国へ帰り、家族の弔いをする。それだけが彼の支えであり目的だった。だが、その為に少女を犠牲にすることなど、もう彼には出来なかった。
全てが明るみになり、彼は追い詰められる。騎士に囲まれ、少女に見られ、往生際の悪い言い訳も通用しなかった。全てが終わり、あとはどれだけ命を長引かせられるかだけ。
彼はユーディベイラの地で授かった魔法の力で逃げる。そして、少女に呪いをかけた。額に口付けを落としたのは、未練がましい彼なりの呪いだった。
自分を知らなければ良かったと後悔するのなら、二度と忘れられないように少女の心に刻みつける。死に際ですら自分を思えばいいという、身勝手な呪いを。
彼と少女の旅は終わりを告げた。
少女の結婚式の日取りが決まったと風の噂で耳にする。同時に、彼が帝国へと戻る日が決まった。
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