幼女のようじょ

第一章 出会い

1日目 「幼女のようじょ？！」

　私は今日、幼女の養女になる。私は孤児だ。2歳の時両親に先立たれ、それから色々あって今は孤児院で暮らしている。

　そんなある日のこと......

　それは、突然の来訪だった。

　黒いリムジンから降りてきたのは金髪の幼女。その子は私をみてこう言った。

「あなた、気に入ったわ！　私の養女にならないかしら？」

　斯くして私は幼女の養女となった。最初こそ躊躇ったけど、どうやらお金の力やら権力やらで私は黙ってついていくしかないらしい。

（なんで私なの？！　というか幼女の養女ってどういうこと？　私もう13歳だし絶対あの子より年上......）

　そうはいっても当然抵抗できるはずもなく私は見たこともないような豪邸へと連れて行かれるのであった。

　車から降りるとその幼女は話しかけてきた。

「あなた、名前はなんていうの？　私はね、マリーって言うのよ！　これからよろしくね！」

「私は......みよ。三好珠代みよしみよ.......です。」

「みよちゃんね！　......むーっ！　なんか堅いよ！　もっとフランクに喋りなさい！　これは命令よ！」

　そう言って彼女はスキップしながら屋敷の中へと入っていった。

「これから私どうなるんだろ......」