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第29話 姉の秘密
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「まずはこちらを読んでください」
ラマナイトは袋の中から何冊もの本を取り出す。
それを見て驚いたのはパルマ。
「ちょ、ちょっと母様!」
「何だい?」
「どうして、それを持ってるのよ!」
「どうしてって、あなたの部屋の本棚の裏とか、机の奥とかから持ってきたのよ」
それらの本はパルマが秘密にしていた-はずの-本。
男女の恋愛、特に親密な体の関係にまで至る内容の小説だ。
「何で知ってるの!」
「あなたを育てて25年。母である私が気づいていないとでも思っていたの?」
「それは…」
言葉に詰まるパルマをよそにラマナイトは続ける。
「アラーナ様、これは物語、作った話ですので…」
【そうですよね】
「いくらかの誇張や演出もあるでしょうけど、いろいろ知っておいて損はありませんから」
【分かりました】
ラマナイトは1冊の本を取り上げる。
それを両手で軽く挟んで、そのままゆっくり手を離す。
本が中ほどで開いた。
「ふーん、この辺りがパルマの好みのようだねえ」
「母様!」
パルマがとめようとするのをさえぎって、ラマナイトはアラーナに読むよう勧めた。
読み始めたアラーナは、またしても顔を赤らめていく。
ラマナイトとパルマが自分を見ているのに気づくと、あわてて本を閉じた。
【後で読みます】
「はいはい、夜更かしには気を付けてくださいねえ」
ラマナイトが次に袋から取り出したのは紙束。
「ちょっーとおおおーーー!か!あ!さ!ま!」
「何だい、うるさいねえ」
飛び掛かるパルマを押しのけてラマナイトが紙束をアラーナに渡した。
「アラーナ様!いけません!お返しください!」
「まあまあ、構いませんから、お読みくださいな」
ラマナイトに勧められるがままに、アラーナが紙をめくる。
「パルマが書いたものなんですよ。いかがですか?」
パルマが「ああ…」と両手で顔を隠す。
読み進めたアラーナの顔がますます赤くなる。
先ほどの本と大差ない内容だった。
【本当にパルマが書いたのですか?】
「ええ、まあ」
パルマは渋々うなずく。
【パルマが嫌なのなら読みません】
「ああ…うーん…まあ、読んで…くだ…さい」
「部屋には、もーっとたくさんあるんですよねえ」
「母様!」
「積んでおいても仕方ないでしょう。アラーナ様に読んで頂ければ何よりですよ」
【読みたいです】
「うーん、分かりました。でも他の人には言わないでください」
【約束します】
「あら、言っちゃダメだった?」
「母様!まさか!」
「冗談よ。誰にも行っていないから」
「もう…」
「そんなこと言って、アラーナ様に読んでもらえるだけでも、うれしいんじゃないの?」
「母様!」
パルマは激しく足踏みした。
ラマナイトは袋の中から何冊もの本を取り出す。
それを見て驚いたのはパルマ。
「ちょ、ちょっと母様!」
「何だい?」
「どうして、それを持ってるのよ!」
「どうしてって、あなたの部屋の本棚の裏とか、机の奥とかから持ってきたのよ」
それらの本はパルマが秘密にしていた-はずの-本。
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「何で知ってるの!」
「あなたを育てて25年。母である私が気づいていないとでも思っていたの?」
「それは…」
言葉に詰まるパルマをよそにラマナイトは続ける。
「アラーナ様、これは物語、作った話ですので…」
【そうですよね】
「いくらかの誇張や演出もあるでしょうけど、いろいろ知っておいて損はありませんから」
【分かりました】
ラマナイトは1冊の本を取り上げる。
それを両手で軽く挟んで、そのままゆっくり手を離す。
本が中ほどで開いた。
「ふーん、この辺りがパルマの好みのようだねえ」
「母様!」
パルマがとめようとするのをさえぎって、ラマナイトはアラーナに読むよう勧めた。
読み始めたアラーナは、またしても顔を赤らめていく。
ラマナイトとパルマが自分を見ているのに気づくと、あわてて本を閉じた。
【後で読みます】
「はいはい、夜更かしには気を付けてくださいねえ」
ラマナイトが次に袋から取り出したのは紙束。
「ちょっーとおおおーーー!か!あ!さ!ま!」
「何だい、うるさいねえ」
飛び掛かるパルマを押しのけてラマナイトが紙束をアラーナに渡した。
「アラーナ様!いけません!お返しください!」
「まあまあ、構いませんから、お読みくださいな」
ラマナイトに勧められるがままに、アラーナが紙をめくる。
「パルマが書いたものなんですよ。いかがですか?」
パルマが「ああ…」と両手で顔を隠す。
読み進めたアラーナの顔がますます赤くなる。
先ほどの本と大差ない内容だった。
【本当にパルマが書いたのですか?】
「ええ、まあ」
パルマは渋々うなずく。
【パルマが嫌なのなら読みません】
「ああ…うーん…まあ、読んで…くだ…さい」
「部屋には、もーっとたくさんあるんですよねえ」
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「積んでおいても仕方ないでしょう。アラーナ様に読んで頂ければ何よりですよ」
【読みたいです】
「うーん、分かりました。でも他の人には言わないでください」
【約束します】
「あら、言っちゃダメだった?」
「母様!まさか!」
「冗談よ。誰にも行っていないから」
「もう…」
「そんなこと言って、アラーナ様に読んでもらえるだけでも、うれしいんじゃないの?」
「母様!」
パルマは激しく足踏みした。
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