10日間の恋人

meguru

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【3日目】4/27-④

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 病院に寄り、郁も当然のように面会を申し出たが、はっきりと断られた。
 郁が涙を流したことが余程の衝撃だったようで、頼むからここで待っていてくれと懇願されては仕方がない。
 佐藤に連れられて病院に入った時よりも、外から眺める病院の方が郁の心を苛んだ。ひっそりと聳える病院は、煌々と電気がついているはずなのにうす気味悪く、喉を締め付けるような重い空気を纏う。
(昨日は、次こそって思えたのに)
 郁は自身の両腕を抱くように摩りながら、病院に背を向けるようにして入口側の壁に凭れる。

 あの日、待っていて戻ってきたのは死んだ両親だった。
 郁は、待つことも好きではなかった。
 約束の時間までは問題なく待てるが、遅れられると動悸がする。何かあったのではと、考えてしまうからだ。故に、郁の中で遅刻してくる人間は選考外である。
 郁はしゃがみ込み、膝を抱くようにして小さくなり、佐藤を待つ。
(直ぐって、どのくらいよ)
 郁は泣き出したいのを堪えつつ、膝に顔を埋める。佐藤は直ぐに戻ると言って面会に行った。直ぐ、が五分や十分を想像していた訳では決してなく、母親との貴重な時間を奪うように急かしたい訳でも決してない。むしろ、予定があるといっていた佐藤に無理やり会いに来たのは自分であって、一時間でも二時間でも、待つが道理であると頭では分かっている。分かってはいるが、じわりじわりと襲いくるトラウマは、理性では制御出来ない。
(ここが病院だと思うから、駄目なのよ)
 郁はすっくと立ち上がり、背にした病院を見ないようにして、辺りにある別の建物に目を向ける。ここでまた泣き出しでもしたら、佐藤を驚かせてしまう。いい年した高校生として、早々泣き顔など晒せない。
 近くには大きな神社があって、警察署があった。
 美しい景観を誇るであろう巨大な鳥居とその先にあるはずの参道は闇に沈み、むしろ怖い。警察署は側にあるとなんとなく安心するが、見ていて面白いものでもなかった。
(別の事を考えよう、別の事)
 郁は携帯を取り出し、特に用がある訳でもないのに現在は佐藤と連絡をとるためだけにあるアプリを起動する。結局仕事が終わったとの報告をメールで受けることはなかったので、「今何してる?」という郁のメールで終わっていた。
(とりあえず、ここを離れよう。そうしよう)
 何も病院の前で待っている必要はないと、郁はメールを打ち始める。病院の近くにもコンビニがある。来る時に通ったが、イートインコーナーもあったように見受けた。
「近くの、コンビニ、で、」
 打つ文字を直ぐ側で読み上げられて、郁はぎょっと携帯を抱えるようにして飛び退く。いつの間に出て来たのか、直ぐ斜め後方に佐藤が立っている。
「び、びっくりさせないで」
 郁がからがら言うと、佐藤は首元を掻きながら笑った。
「ごめんごめん、お待たせ」
 佐藤の笑顔に、郁はほっと胸を撫で下ろす。肩に入っていた力が、漸く抜けたような気がした。
「……もう、人のメールを覗き見るなんて。佐藤君宛じゃなかったらどうしたの」
「彼氏に見せられないメールなんてある?」
 にやりと笑った佐藤に面食らいながら、既にゲームは始まっているのかと郁ははっとする。
「プライバシーは大事にする派なの」
「それは失礼。もう見ない」
 佐藤はあっさりと彼氏ムーブを終え、降参とばかりに両手を胸の前に掲げつつ殊勝に謝る。
「コンビニが何? 寄りたいの?」
 問われて、郁は打ちかけのメールを削除しながら答える。
「コンビニで待ってるからって、打とうと思っただけ」
「そ。この後どうする? もう話も終わったんでしょ? 帰る?」
 郁は視線をずらし、手にしたままの携帯の時刻を確認する。丁度十九時になる所で、門限を考えるとやはり、ゆっくりと二人きりの時間は取れない。
「送って貰ってもいい?」
「うん」
 歩き出しながら、佐藤は当然のように言う。
 佐藤に続きながらそっと振り返りがてら見上げた病院は相変わらず闇に溶けて姿形が揺らいで見えたが、ぽっと灯る部屋の光が儚い蛍を思わせ、眺める郁の気持ちを和ませる。のろりと顔を出した病院越しに見る月は美しく、「どうしたの」と振り返る佐藤の声がじんわりと耳に沁みた。
 次こそは、と郁は昨日と同じことを思う。
(佐藤君、……じゃなくても。誰かが一緒なら、耐えられるのかも)
 郁は一頻り月を見つめ、ちらりと病院に目を向けてから、佐藤を振り返る。一向に続かない郁を待つように三歩先に佇む佐藤に、「なんでもない」と微笑みながら郁は漸く歩き出した。
「今日はほんと、ごめんね。勝手に来て」
 勝手に押しかけた身としては申し訳なく思っていると、佐藤はそうだ、と思い出したように言った。
「全然構わないよ。そんなことよりも。昨日君の家の近くで、帰りに美味しそうなお店見つけた」
 そんなことより、と言ってもらえると大いに気が楽になる。
「何のお店?」
「洋食の。看板が垂涎ものだったんだけど、ちょっと入りにくかった。一回一緒にどう?」
 言われて、郁は目を丸くする。何を言われたのか一瞬分からなくて言葉に詰まった。
 まさかの、お誘いだ。珍しいと思うと同時に、彼氏ムーブの一環かと胸の中で一人、ぽんと手を叩いた。
「いいけど、どうして入りにくかったの?」
「小洒落てて。こんな薄汚れた格好の男一人では、ちょっと」
 ああ、と郁は笑う。
「そしたら、明日の待ち合わせ、そこにしない? 見る映画も決めなきゃだし。朝から開いてるかな」
「いやぁ、十一時からとかだった気がする。ランチかな。それに、それで予算不足になりそう」
 佐藤ではなく、おそらくは郁の千五百円を念頭においた予算を気にしてくれることに胸弾ませながら、郁は笑う。
「洋食は結構するもんね」
 郁は教えてもらった店のサイトを調べつつ、ちらりと斜め前を歩く佐藤の背中を眺め、駆け寄る。
「ん?」
 隣に並んだ郁に、佐藤はおっとりと笑う。横に並ぶと、その顔は当たり前ながら良く見えた。
「いや、彼女だから。並んで歩こうかなって」
「ああ。荷物、持ちましょうか? 彼女さん」
 佐藤が荷物をと言ってくれたことが、まさかの初めてであることに今更気が付いた。大した重さではないので持って欲しいとは思わないが、そういえば歴代彼氏達は必ずと言って良いほどそう言ってくれたことを思い出す。鞄一つ程度なら、預けたことはないが。
(佐藤君は、彼氏っぽいムーブを、して来ないんだな)
 郁は、はたと思う。
 夜道を送ってくれるは当然のようにしてくれるが、鞄を持とうとしてくれたり、道の車道側を歩こうとしてくれたり、そういう動きを佐藤は基本的にはしない。
「あー、いや、大丈夫です」
 郁はひやりとした気持ちを隠すように、苦く笑う。郁の鞄には、全くといって良いほど物が入っていない。教科書類は全て置いてきた。学校の帰りにそのまま来たと思っているであろう佐藤に、なんとなく、自宅でのんびりと休んでから来たとは知られたくなかった。会いたくて会いたくて駆けつけた彼女、くらいに思われた方が今は都合が良い。
 佐藤は郁が断ったことにしつこく言い寄るタイプではなく、そう、とあっさり手を引っ込める。
 一瞬しん、と沈黙が落ちただけで、郁ははらはらする。会話は相手が繋いでくれるものであったし、会話が続かず沈黙が降りたとしても気にしたことはないが、相手を落とそうというつもりで考えてみると、間を持たせられないのは失策では、と不安になる。
(落とすって、具体的に何をするもの?)
 郁は困惑を極める。思い立ったのが今のさっきであるだけに、下調べも出来ていない。とっかかりすら掴めず、早々に途方に暮れる。
(――あ。手とか、繋ぐのか)
 擦り寄られて嫌な男がいるだろうかと一瞬思ったが、そもそも、お触り禁止令を発令したのは自分だった。いきなり手を繋ぎに行く勇気も、正直言ってない。
 郁を振り向かせようとしてくれた、歴代彼氏達のことを思い出す。会話を切らさないように話題を作って、自分のことをたくさん話して、郁のことも知りたがってくれたことを思い出す。自らがその立場になり、頑張ってくれていたんだなと、しみじみと感謝の気持ちが生まれる。この感謝を知れたこともまた、成長だ。
「こ、この辺りってさ」
「うん?」
 郁はなんとか話題を絞り出す。
「大きい神社とかあるのに、佐藤君はどうして平野公園で待ち合わせって言ったの? 工事してたお店からだと、ほら。いつものコンビニの方が近いわけで」
 あー、と佐藤は天を仰ぐようにして言う。
「初めて会う女の子探すのに、人が多いとこじゃ探せなくない? 公園に女子高生一人で来てくれたら浮くかなって。探しやすいでしょ。連絡先も知らなかったし」
 成程、と相槌を打つと、またしん、と沈黙が下りる。
「えーっと。次の仕事は、どの辺りで? 遠いってさっき言ってたけど」
「隣の県」
「県跨ぐの!?」
「普通だよ」
 流石に社会人はスケールが想像を超えてくる。
「それ、本当に来週会えないじゃない」
「嘘言ってどうするの」
 割と、ショックだ。勢い勇んで交渉を成立させたというのに、実質会えるのは、明日と明後日だけの可能性が出てきた。
「ちょ、ちょっと待って? 何時に帰って来るの? というかそもそも、佐藤君てどこに住んでるの?」
「家はそこまで遠くないよ。病院まで徒歩圏」
 もう少しあっちの方、と佐藤は通りの東側を指差す。
「帰宅は何時になるかまだ何とも言えないけど、君の門限には間に合わないかな」
 つまり、一分たりとも会えない、という訳だ。
「それは、……なんだか拍子抜け」
「ゲームにならない?」
「初めから結果は見えちゃったというか。因みに明後日は? 祝日」
「仕事」
「――もうっ!」
 郁は堪りかねて唇を尖らせる。
「本当に、ゲームが始まりもしないじゃない!」
「そう言われましても。生活かかってるんで。そっちだって、学校休んでまで関係は続けない、ようなこと言ってたじゃん」
「何よ。私が学校休んだら会えるんですけど、とでも言いたげね?」
「言ってますよ」
 さらりと言われて、郁は目を丸くする。
「……冗談よね?」
「だから、何で嘘を言う必要が? 土日祝に仕事入ること多いから、割と平日に代休があるんだよね」
「え。ちなみに、いつが休みなの?」
「水曜日」
 佐藤との約束が終わる日だ。郁は困惑を隠しもせず、苦い顔を貼り付けて佐藤を見る。そんな郁に目を落として、ぷっと佐藤は笑った。
「あはは、見事な不貞腐れ顔!」
「休めって!?」
「言ってない、言ってない。ただ、休みですよーって事実をお知らせしたまで。君が学校平日で休めないように、土日祝日仕事入ってたらそれは休めないものなんだよ。分かってくれない?」
 土日も働きに出る叔父がいる郁は、それはもう十分に理解はしている。学校を休むよりも遥かに休みにくいことも頭では分かっているが、あまりにもスケジュールが合わなさ過ぎてつい、不満が顔に出た。
「……それは、ごめん。分かってる、難しいことくらい」
 殊勝に謝ると、うん、と佐藤は子供を見つめる母親のような優しい目を郁に向ける。幼子のように思われているようで癪ではあったが、事実、子供じみたことを言ってしまった手前、文句も言えない。
「だから、水曜の放課後は会えるよ。最終日の何時までだっけ? 期限は」
「午後、七時だけど」
「学校終わるの四時くらいだっけ? 三時間くらいある」
 さもたっぷり時間はありますよとでも言いたげだが、果たしてカップルにとって、三時間はゆとりある時間だろうかと思わないではないが、とりあえず会えないままさらりと終了、という事態だけは免れそうであることを良しとするべきだろう。
「絶対空けておいてよ、水曜日!」
「うい」
 佐藤は軽く言って、信号で止まる。佐藤に気を取られていた郁は、佐藤が遮断機宜しく差し出して来た手にぶつかるようにして止まり、信号の存在に気が付いた。
「佐藤君を落とすにあたり、質問いい?」
「んー? どうぞー」
「もてる?」
 単刀直入に聞く郁に、佐藤は高らかに笑った。
「君の足元にも及びませんけどー」
「歴代彼女は?」
「一人だけでーす」
 非常に微妙な感情が湧き起こった。一人だけかと一瞬喜んだ自分と、いたのか、とちくりと胸が痛む自分が混在する。自分をよくぞ棚に上げたものである。
「メール、いつも割と素っ気ないけど。嫌い?」
 自分で尋ねておいて何だが、絶妙に反応に困り郁は話題を変える。
 佐藤は信号が青でも、左右を確認してから歩き出すことに気が付いて、郁はまたしてもはた、と気付く。
(彼氏っぽいムーブはしないけど、なんか安心感があるんだよね、佐藤君て。こういうとこなのかな)
 話に夢中になる郁の注意力が散漫になっていることに気付いての行動なのか、佐藤は危険がないようにと、実にしれっと周囲を確認している。赤信号に突っ込まないように万が一の暴走車にぶつからないように、佐藤は郁と自然に会話を交わしながら、こちらに視線も向けつつ、しかしまこと細やかに周囲に気を配っている。
「時間による。だらだらとメールするくらいなら、ぱっと電話で済ませて寝たい」
「彼女相手でもそうだったの?」
「だから振られたんですかね」
 はは、と笑う佐藤はすっかり吹っ切れているのか軽く言う。振られたんだ、と郁は心のメモに書き留める。
「生産性ないもんね」
「あ、分かる? それそれ」
 郁の言に食いついてくる佐藤は、正に、と言わんばかりに力一杯振り返る。真っ直ぐに体を向けられて、郁の肩が驚きに跳ね上がった。
「おはよう、おやすみ、くらいは全然許せるんだけど、一時間おきに今何してるだとか、自分がしてる事の報告だとか? 夜まとめて話そうぜ、みたいな」
 言いながら前に向き直りまた歩き出したが、歩き出す時、さらりと郁と歩く場所を入れ替えた。
(……車道側、歩いてくれてる)
 気が付いてなかったんだ、と郁は自身に大いに驚いた。歴代の彼氏達がそうしてくれていたことには気が付いていたのに、佐藤がそうしてくれていることに、今の今まで気が付かなかった。思い返して思い出せるものではなかったが、もしかすると今までもこうしてさりげなく、立ち位置を変わっていてくれたのだろうか。
 佐藤の心底嫌そうな横顔を眺めながら、郁は微笑ましくてくすりと笑ってしまった。
「じゃあ、電話は嫌じゃないんだ?」
「声聞ける方が良くない?」
 問われて、郁はどきっとする。声が聞きたいと言われたような気がして、勝手な脳内変換に自分で自分に驚いた。
「あー、まあ、声が聞けるのもいいよね」
「逆に、メールの魅力って何?」
「……そう言われると、返答に困る」
 そんな事を言われても、本当の意味での恋愛経験に乏しい郁にも、その魅力は今のところ分かっていない。
「電話よりも気軽に送れて、時間とか気にせず連絡投げっぱなしが出来るところとか?」
「まあ、出られない場所にいるときもあるしね」
 その点では気楽か、と佐藤は一応納得してみせるが、真の意味で得心がいっていないことは、横顔を見ていれば分かった。
「夜、電話かけてもいい?」
 郁が問うと、佐藤は可笑しそうに言う。
「落としてくれるの?」
「ごめん。そこまでのテクニックはない」
 どちらかと言えば、対面の方が振り向かせられる可能性があると郁は思っていた。自分で言うのもなんだが、郁はやっぱり、顔が良い。そもそもの入口は容姿から、郁に好意を寄せてくれる人達もそうであったのだろうと思っている。
 佐藤を落とすにあたっても、この容姿を最大限に活かす他、今のところ気を引く方法は思いついていない。目下、郁の顔に然程興味を持っている様子はないが、美人だ、とは言ってくれたような記憶がある。
 佐藤は正直な郁の返答にやはり笑いながらも立ち止まる。いつも郁と別れる、駅前にいつの間にかご到着だ。
 それじゃあ、と手を振ることで暗に別れを示す佐藤に促されるようにして三歩程進み、郁は立ち止まる。時計は現在、十九時半過ぎ。
(もうちょっと)
 そう思った自分に驚いた郁は、立ち去らない佐藤に目を向ける。

 ぴりりりり、と、今まさに出発する電車の発車音を遠くに聞きながら、ふわりと舞った風に背を押されるようにして、郁は意を決する。
「……もうちょっとだけ、一緒にいてもいい?」
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