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【4日目】4/28-④
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午後からの予定は、白紙であった。
郁がエビフライの衝撃から立ち直るのに時間を要したこともあって、午後からの予定を話し合う時間がなかった。食後にゆっくりと話をすればよいと思っていたのだが、想像以上に混雑していた為、長居出来る雰囲気にない。待っている人達の視線が痛い。
別々に会計を終えて外に出ると、郁はちらりと佐藤に視線を向ける。どうしたいのかを聞かれるのが郁は得意ではないのだが、考えることが面倒だから避けて来ただけだとも言えた。
「佐藤君はこの後、何したい?」
どうしたいかを尋ねることは、相手を慮ることである。
考えることが面倒だからと相手に丸投げしていただけの郁とは違い、郁のやりたいことを知りたくて、やりたいようにさせてあげたいと思って尋ねてくれていたことは頭では分かっていたつもりだが、自身でそれを尋ねて初めて真の意味で漸くその心を理解した。実際に佐藤の好みを知りたいと思ってぽろりと口を突いた言葉に、皆がどういう気持ちで郁にこの言葉を投げかけていたのかを知る。じわじわと申し訳ない気持ちになった。
「女の子と一緒じゃないと出来ないことがしたい」
「……え、やらしいこと言われた?」
真顔で言う佐藤に胡乱な視線を向けたが、佐藤は可笑そうに噴き出した。
「違う違う。今の洋食店みたいに、女の子が一緒じゃないと入りにくい店とか、そういう所に行きたいって話。ここ以外にもあった気がするんだけどなー、ぱっと思いつかなくてさっきから考えてる。そっちは男が一緒じゃないと行きにくいなとか、そんな場所ないの?」
そういう視点でデート先を選んだことなどない。むしろ、何度もいうが郁がデートプランを練ったことはこれまでに一度もない。こうして頭を悩ませることがもう、初めてだ。
「あ、君はそんなに慌てて考える必要ないか。やっぱり俺の希望が優先だな」
「どうして考える必要がないの?」
「君は来週には新しい彼氏がいるんでしょ? 男としか行けない所を思いついても、来週には行けるじゃん? 俺は今行っとかないと暫く行けない。優先度高くない?」
それはそうだな、とは思ったが、それとこれとは話が別だとも思った。
「今の彼氏は佐藤君なんだから。先週は先週。来週は来週!」
「ごめんごめん。じゃあ、どこかある?」
そう言われると、ない。男性がいなければ入りにくい施設などそもそも浮かばないし、あったとしてもおそらく郁は興味がない場所だ。
「そういう佐藤君は、思いついたの?」
「思いついたけど、お金がかかるから嫌がられそう」
どこに行くにしてもお金はかかるよなと思いつつ、郁は問う。
「ちなみに?」
「スタバ」
郁は唖然として、思わず眉根を寄せた。
「一人でも行けるでしょ!?」
「いやぁ、実は行ったことなくて。カスタマイズとか難しそうじゃん? いつも混んでるしさ、もたもたしてたら迷惑かけそうだし、普通に初めて来んのかよ十八歳、って思われるのも恥ずかしい」
「行ったことないの!?」
更に驚愕の事実だ。今時行ったことない人いるんだと思いはしたが、佐藤は中卒だと言っていた。友人とお小遣いを握りしめてカフェに入るなど、中学生でしたかと問われれば記憶にない。郁とて最近になるまでは、叔父に連れて行って貰っていた。いつから入院しているのかは知らないが、佐藤が母親と行く機会がなかったとするなら、そういうこともあるのかもと思い直す。
「……まぁ、私も最近行ってないから、いいよ」
「予算オーバーでしょ。奢らせてくれるわけ?」
洋食店で千百円を消費した。スタバで四百円は、飲み物すら頼めない。
「行きたくないとこにお金は出せないけど、行きたいから出すよ。千五百円しか持ってきてない訳じゃないし」
「そ?」
佐藤はにっと笑って、近くの店舗を検索し始める。
「しかし、奢られたくない女の子っているんだね」
佐藤は指を動かしながら笑う。郁は横目に佐藤の携帯の画面を覗き込みながら、ぽつりと応じる。
「私、親がいないから」
一瞬、佐藤が言葉に詰まったように間があった。どう言って良いやら反応に困るのは通常の反応であり、気を遣われるのが嫌であまり言わないのだが、なんとなく、佐藤はどう言うのかなと思った。
「どうやって生活してんの?」
大概が「ごめん」と謝るが、謝られても困る。佐藤の率直な疑問に、郁は苦く笑う。
「叔父さんが面倒みてくれてて。母の、弟さん。未だ独身。多分私のせいで」
「ちゃんと君に向き合う叔父さんなんだね」
郁がその意図を視線で問うと、佐藤は携帯画面に目線を落としたまま笑う。
「子供と真剣に向き合ってると、自分の恋愛してる暇なんてないでしょ。叔父さんが独身だっていうなら、自分のプライベートの時間をフルで君の為に使って来たからってことでしょ」
「単純にもてない人なのかも?」
「だとしたら、多分私のせいで、なんて言葉は君の口から出ない」
そうかも、と郁は黙る。代わりに佐藤は、間を厭ってか話を続けてくれた。
「俺の母もそう。うちは離婚なんだけど、父親の顔は知らないし別に知りたくもない。母は働いているか俺の側にいるかだったから、今になって思うには新しい恋をする暇もなかったろうし、相手がないんだから当然の話、再婚も出来なかった」
郁がしんみりと話に聞き入っていると、佐藤は事もなげに携帯の画面を見せてくる。
「この店舗でいいと思う?」
一瞬何の話だったか忘れていたが、佐藤はスタバを探していたのだった。急に話を戻されて、郁は苦く笑う。普通、もっとしんみりとした空気になるところだ。
「あー、嫌かな。絶対混んでる。こっちこっち」
街中のスタバになんぞ行くものではない。折角バイクで向かうのであれば、中心地から離れている方が良い。佐藤は地図を開いて場所を確認し、おっけ、と小さく呟いた。
「じゃ、行こうか。それで、叔父さんに面倒みてもらってることと、奢られ嫌いは繋がりあんの?」
やはり急に話を戻してくる。そもそもその話が発端だったかと、郁の方が忘れかけていたくらいだ。
(空気を重くしないで、話をしてくれる人だな)
沈黙が落ちても気にする様子のない佐藤だが、間が気まずい時にはちゃんと会話を繋いでくれる。
なんでも何気なく、こちらがカードを切るまで深い詮索をしてこない。
(居心地いいのよね、そういうとこが)
バイクに向かって歩き出す佐藤を追わず、郁はじっと前を行く佐藤の背中を見つめる。
先を行くのは、三歩まで。
遠くに行きすぎることなく、佐藤は郁がちゃんと付いて来ているか振り返って確かめる。
(敢えて、距離をとってみたりして)
一歩、二歩、――三歩。
「ん?」
佐藤は付いて来ない郁を顔だけで振り返り、小首を傾げた。それに郁はふふと頬笑み返し、なんでもない、と嬉しくなって、その背を追った。
郁がエビフライの衝撃から立ち直るのに時間を要したこともあって、午後からの予定を話し合う時間がなかった。食後にゆっくりと話をすればよいと思っていたのだが、想像以上に混雑していた為、長居出来る雰囲気にない。待っている人達の視線が痛い。
別々に会計を終えて外に出ると、郁はちらりと佐藤に視線を向ける。どうしたいのかを聞かれるのが郁は得意ではないのだが、考えることが面倒だから避けて来ただけだとも言えた。
「佐藤君はこの後、何したい?」
どうしたいかを尋ねることは、相手を慮ることである。
考えることが面倒だからと相手に丸投げしていただけの郁とは違い、郁のやりたいことを知りたくて、やりたいようにさせてあげたいと思って尋ねてくれていたことは頭では分かっていたつもりだが、自身でそれを尋ねて初めて真の意味で漸くその心を理解した。実際に佐藤の好みを知りたいと思ってぽろりと口を突いた言葉に、皆がどういう気持ちで郁にこの言葉を投げかけていたのかを知る。じわじわと申し訳ない気持ちになった。
「女の子と一緒じゃないと出来ないことがしたい」
「……え、やらしいこと言われた?」
真顔で言う佐藤に胡乱な視線を向けたが、佐藤は可笑そうに噴き出した。
「違う違う。今の洋食店みたいに、女の子が一緒じゃないと入りにくい店とか、そういう所に行きたいって話。ここ以外にもあった気がするんだけどなー、ぱっと思いつかなくてさっきから考えてる。そっちは男が一緒じゃないと行きにくいなとか、そんな場所ないの?」
そういう視点でデート先を選んだことなどない。むしろ、何度もいうが郁がデートプランを練ったことはこれまでに一度もない。こうして頭を悩ませることがもう、初めてだ。
「あ、君はそんなに慌てて考える必要ないか。やっぱり俺の希望が優先だな」
「どうして考える必要がないの?」
「君は来週には新しい彼氏がいるんでしょ? 男としか行けない所を思いついても、来週には行けるじゃん? 俺は今行っとかないと暫く行けない。優先度高くない?」
それはそうだな、とは思ったが、それとこれとは話が別だとも思った。
「今の彼氏は佐藤君なんだから。先週は先週。来週は来週!」
「ごめんごめん。じゃあ、どこかある?」
そう言われると、ない。男性がいなければ入りにくい施設などそもそも浮かばないし、あったとしてもおそらく郁は興味がない場所だ。
「そういう佐藤君は、思いついたの?」
「思いついたけど、お金がかかるから嫌がられそう」
どこに行くにしてもお金はかかるよなと思いつつ、郁は問う。
「ちなみに?」
「スタバ」
郁は唖然として、思わず眉根を寄せた。
「一人でも行けるでしょ!?」
「いやぁ、実は行ったことなくて。カスタマイズとか難しそうじゃん? いつも混んでるしさ、もたもたしてたら迷惑かけそうだし、普通に初めて来んのかよ十八歳、って思われるのも恥ずかしい」
「行ったことないの!?」
更に驚愕の事実だ。今時行ったことない人いるんだと思いはしたが、佐藤は中卒だと言っていた。友人とお小遣いを握りしめてカフェに入るなど、中学生でしたかと問われれば記憶にない。郁とて最近になるまでは、叔父に連れて行って貰っていた。いつから入院しているのかは知らないが、佐藤が母親と行く機会がなかったとするなら、そういうこともあるのかもと思い直す。
「……まぁ、私も最近行ってないから、いいよ」
「予算オーバーでしょ。奢らせてくれるわけ?」
洋食店で千百円を消費した。スタバで四百円は、飲み物すら頼めない。
「行きたくないとこにお金は出せないけど、行きたいから出すよ。千五百円しか持ってきてない訳じゃないし」
「そ?」
佐藤はにっと笑って、近くの店舗を検索し始める。
「しかし、奢られたくない女の子っているんだね」
佐藤は指を動かしながら笑う。郁は横目に佐藤の携帯の画面を覗き込みながら、ぽつりと応じる。
「私、親がいないから」
一瞬、佐藤が言葉に詰まったように間があった。どう言って良いやら反応に困るのは通常の反応であり、気を遣われるのが嫌であまり言わないのだが、なんとなく、佐藤はどう言うのかなと思った。
「どうやって生活してんの?」
大概が「ごめん」と謝るが、謝られても困る。佐藤の率直な疑問に、郁は苦く笑う。
「叔父さんが面倒みてくれてて。母の、弟さん。未だ独身。多分私のせいで」
「ちゃんと君に向き合う叔父さんなんだね」
郁がその意図を視線で問うと、佐藤は携帯画面に目線を落としたまま笑う。
「子供と真剣に向き合ってると、自分の恋愛してる暇なんてないでしょ。叔父さんが独身だっていうなら、自分のプライベートの時間をフルで君の為に使って来たからってことでしょ」
「単純にもてない人なのかも?」
「だとしたら、多分私のせいで、なんて言葉は君の口から出ない」
そうかも、と郁は黙る。代わりに佐藤は、間を厭ってか話を続けてくれた。
「俺の母もそう。うちは離婚なんだけど、父親の顔は知らないし別に知りたくもない。母は働いているか俺の側にいるかだったから、今になって思うには新しい恋をする暇もなかったろうし、相手がないんだから当然の話、再婚も出来なかった」
郁がしんみりと話に聞き入っていると、佐藤は事もなげに携帯の画面を見せてくる。
「この店舗でいいと思う?」
一瞬何の話だったか忘れていたが、佐藤はスタバを探していたのだった。急に話を戻されて、郁は苦く笑う。普通、もっとしんみりとした空気になるところだ。
「あー、嫌かな。絶対混んでる。こっちこっち」
街中のスタバになんぞ行くものではない。折角バイクで向かうのであれば、中心地から離れている方が良い。佐藤は地図を開いて場所を確認し、おっけ、と小さく呟いた。
「じゃ、行こうか。それで、叔父さんに面倒みてもらってることと、奢られ嫌いは繋がりあんの?」
やはり急に話を戻してくる。そもそもその話が発端だったかと、郁の方が忘れかけていたくらいだ。
(空気を重くしないで、話をしてくれる人だな)
沈黙が落ちても気にする様子のない佐藤だが、間が気まずい時にはちゃんと会話を繋いでくれる。
なんでも何気なく、こちらがカードを切るまで深い詮索をしてこない。
(居心地いいのよね、そういうとこが)
バイクに向かって歩き出す佐藤を追わず、郁はじっと前を行く佐藤の背中を見つめる。
先を行くのは、三歩まで。
遠くに行きすぎることなく、佐藤は郁がちゃんと付いて来ているか振り返って確かめる。
(敢えて、距離をとってみたりして)
一歩、二歩、――三歩。
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