カースト最底辺からの成り上がり

けんもも

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第一章 アルンガルト王国編

野宿

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「随分と歩いてきたなぁ。そろそろ野宿の場所を決めるかな。」

「川沿いとか?」

「炊事とかするならそうなんだけど、今は寝た後の魔物とかからの襲撃の危険性がない場所を見つけた方がいいよ。今夜の食事は露天で買い込んでいたいたもので済ませよう。」

候補としては木の上か、洞窟とかだけど、そうそう都合のい場所はなさそうだ。と、前方に大きな岩がごろごろしている場所があった。近くに行ってみると一番大きな岩は小さな家一軒分ぐらいの大きさがある。川の側だし大昔に川の氾濫でもあったんだろうか。

「彩、今夜はこの場所で野宿をしよう。」

「でもここって危ないんじゃないの?」

「ちょっとやってみる。折角魔法があるんだしね。」

そう言って一番大きな岩の前に立って、ピラミッドの石室をイメージして、岩の中をくり抜く感じで岩に手を当てた。魔力を100も使ったけど上手くいった。入り口はせまくしてるけど中は10畳ほどの広さがある。雷魔法でライトを作って四隅に浮かせてみた。十分な明りだ。明るすぎるぐらい。間接照明にするかと思って囲いを作ってみた。いい感じだ。ここにテントを出して寝袋を出せば十分眠れそうだ。入り口は寝る時に土魔法で塞げば大丈夫かな。念のため空気穴をあけとくか。

ここまで準備して、彩を呼びに行って中を見て貰った。

「凄ーい、拓哉って万能なんだねー。ちょっとした宿屋だね。ここなら夜も安心?」

「寝る前は入り口を魔法で塞ぐから大丈夫だと思う。念のためランタンを出しておけばライトの魔法が切れても大丈夫だと思う。」

「拓哉って、魔法を使いこなしてるよね。やっぱり凄いんだなー拓哉って。」

「食事も中でやろうか。テーブルがないな。ちょっと準備してくる。」

そう言って、外に出て、適当な大きさの岩の加工をやってみた。大理石のローテーブルが出来た。そのまま無限倉庫に収納して、ふと岩風呂とかもできそうだなーって思ってちょっと大きめの岩をくり抜いて岩風呂を作ってみた。この時点で魔力が切れた。テーブルの可能には魔力50だったから、岩風呂も魔力50でいけるかとおもったけど、石室と同じように100を消費した。あとで魔力が回復したらお湯を沸かしてみようかな。そう思いながら部屋に戻った。

「なんか、いいねーこの部屋。静かっていうか、安全って感じ。」

「ほら、テーブルはこんな感じでいいか。一応水平になってると思うし、頑丈に作ったつもりだけど。」

「うん、完璧だよ。拓哉って本当に凄いね。彩は完全にお荷物だなぁ。」

「何度も言ってるけどそんなことないよ。むしろ彩がいてくれて助かってるし、俺自身いろいろ張り合いもあるよ。」

「でもでも、拓哉一人ならもっと簡単に国を出れたでしょう?」

「まあ、俺一人なら他の方法をとったかもしれないけど、俺は彩といれてよかったと思ってるよ。本当にありがとうな、ついてきてくれて。取り敢えず食べようぜ。」

少し落ち込んでる感じだたけど、たくさん食べて今日あったことやこれからのことをおしゃべりしてたら、彩も随分と気分がほぐれてきたみたい。

「そう言えば、さっきついでに岩風呂を作ろうと思って湯船だけは作ったんだけど、彩お風呂入る?」

「お湯はあるの?」

「多分、魔法でいけそうな気がする。ダメだったら諦めて。」

「私もみてていい?」

「勿論。彩にも使える火魔法と水魔法を使うつもりだし、彩の参考になるかも。」

そう言って食事の後片付け(と言ってもそのまま無限収納に収納しただけだけど)をして岩風呂のところに二人で行った。

「じゃあ、やってみるね。イメージは水道から流れる水、よりも滝の水がいいか。大量にどっと降る感じ。」

ドッと音がして大量の水が湯船の中に貯まる。よし、後は手のひらにファイアーボールを作ってこうしてかき回せば、いい感じにお湯が出来た。

「上手くいったね。どう?彩は何か感じた?」

「全然ダメ。それより拓哉の魔法に圧倒されてちゃって。」

「まあ、彩の方はおいおいできるようになるだろうから焦らなくて大丈夫だよ。先に入る?」

「うーうん。拓哉が先に。拓哉が準備したんだし。」

「そお?じゃあ先に貰うね。あっ、彩の着替えのバッグ渡しとくね。それからっと、部屋からこっちまで裸足で歩けるように土を固めとこう。そのまま寝室にいけるしね。」

そう言って石室で分かれて俺だけ岩風呂に入った。超感覚でパッシブで周囲の警戒は常にかけてるけど、時々ピンを打つように全方位に索敵をかけてみた。問題なさそうだ。
温泉とまではいかないけど、結構いいお湯だ。お湯が柔らかい。魔法で作ってるから純水なんだろうか?そう言えば、このお風呂そのまま無限収納に入れとけば熱いままなのかな?あとでやってみようかな。でも中のお湯が汚くなるか?これって綺麗になる魔法とかないのかな?浄水とか洗浄とか、浄化とか。
なんと、聖魔法を習得してる。浄化がそうなのか?もしかしたら回復魔法とかも聖魔法なんだろうか?怪我してないしな。そっちはこんど試してみよう。ほーっ、こうして入浴してると魔力の回復量が増えるみたいだな。1分で2ずつ回復してる感じ。通常の倍の回復量だな。そんことを考えながらのんびり浸かっていると、

「拓哉、彩も一緒に入っていい?」

近くから彩の声が聞こえて、振り向くと彩が全裸で立っていた。

「えっ、なんで。長湯しちゃった?」

「うーうん。彩が一緒に入りたくて来ちゃった。ダメかな?」

「いや、ダメじゃないぞ。むしろ嬉しい。嬉しいけど、彩は大丈夫なのか?俺は男だぞ。」

「解ってるよ、拓哉が男の子だって。だから一緒に入りたかったんだし。あー、勿論他の人とお風呂に入るのは、小さい時にお母さんと入って以来初めてだよ。拓哉だから入りたいと言うか。」

「おう、じゃあ、こっちに入れば。」

「うん、ありがと、へへへ。ドキドキするね。」

「しかし、意外と大胆だな彩って。」

「えーt、拓哉だからだよ。こういう彩、嫌い?」

「いや、嫌いじゃないよ。むしろ嬉しい。」

「ほんとーよかった。彩魅力ないから拓哉何もしてくれないし。」

「何もって、昨日初めて話すようになった感じじゃんか。」

「えーでも中学校の時から知ってるよー。もう丸4年も一緒に過ごしてるんだよー。」

「俺も健全な男子だからな、こうして無防備によってこられたら抑える自信はないぞ。」

「うん、拓哉ならいいよ、何をされても。」

「はー、わかった、降参。で本当のところはどうしたんだ?」

「えー本当の所って。ただ拓哉の側にいたいって思ったんだよ。一人になると怖いし。それにこれから先どうなるか解らないし、言える時にちゃんと自分の気持ちを伝えておいた方がいいかなぁーって思って。」

「なんだよ、自分の気持ちって。」

「うん、彩ね、ずっと拓哉のこと好きなんだ。中学で初めてみた時からずっと。特待生で自分より頭のいい人がいるって解った時はちょっとショックだったけど、拓哉を見て納得したと言うか、目標にしたと言うか、惹かれたと言うか。とにかくずっと好きだったんだけど、だんだん言える雰囲気じゃなくなってきて。それがこの世界に飛ばされてきて拓哉と二人っきりで過ごせるチャンスを貰ったんだもん、嬉しかったんだよ。でも、この世界は日本みたいに安全でないし、明日生き残れるかどうかも解らない。特に彩は魔法もスキルも使えないしすぐに死んじゃうかもしれない。だから彩は生まれ変わることにしたんだよ。自分の気持ちをちゃんと伝える人になる。」

「そうか、ありがとうな。本当は男の俺の方から言うべきことだったと思う。俺はさ、基本人間を信じられないんだよな。あんな環境で育ってたら仕方ないって感じもするけどな。でもそんな中でも、彩のことは気になってたよ。他のやつとは違うし、淡々と勉強に打ち込んで結果を残してたしな。だから今回、彩が一緒に来てくれるって言った時に嬉しかったし、彩だから一緒に行くことを許せたと思う。この先、どうなるか解らないけど、俺の持てる力をつかって彩を守りたい。彩、俺と一緒にいてくれ。」

「うん、拓哉、ありがとう。」

その時初めて彩の身体を正面から見て、正直びっくりした。それは彩の身体に無数の虐待の跡が残っていたからだ。

「彩、その傷・・・」

「うん、お風呂に入るとちょっと目立っちゃうよね。服で隠れる場所にはないから誰にも気づかれてないんだけどね。」

「親からか?」

「うん、親って言うか家族からかな。醜いよね。ごめんね、こんな身体で。」

「彩、こっちに来てくれ。」

そう言ってお風呂の中で彩を側に寄せて、俺は回復のイメージ、元の瑞々しい綺麗な身体になるようにイメージしてそっと彩の身体に触れた。すると彩の身体が淡い光に包まれて、光が収まった後には傷一つない綺麗な身体になった彩がポカンと固まって自分の身体を見つめていた。残っていた魔力が全部消費されたけど聖魔法がLV3になっていた。かなり高度な魔法だったんだろうな。

「拓哉、これって、夢なの。」

やっと口を開いた彩はそれだけ言って俺を見つめている。

「早く気付いてやれなくてごめんな。彩の過去は消せないけど、これから先の人生は新しくやり直せるよ。一緒に生きて行こうな。」

「うん、うん、ありがと、拓哉。」

そう言って自然とお互いに口づけを交わしてそのまま抱き合った。俺も初めてだったけど、丁寧に彩をほぐしてあげて、軽く達したあと彩の同意をもらって深くつながった。一瞬痛かったみたいだけどすぐに回復魔法で傷を治して痛みをとってあげたらその後はスムーズに交合えた。2回戦までお風呂で済ませた後、寝室に戻って朝までたっぷりとお互いを味わった。勿論、湯船の収納と入り口の封鎖はきちんと処理したので他に気を取られることなくたっぷりと堪能できた。
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