カースト最底辺からの成り上がり

けんもも

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第五章 龍族編

合流

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そこから一旦ハウスに戻って彩達に詳細に報告した。

「結局、洋子ちゃんだけじゃくてもう一人も助けたってわけね、拓哉。」

「お兄ちゃんらしいね。」

「ミミが言ったとおりです。」

「リリー達、皆一緒の予想だったじゃない。絶対首輪をしてない2人とも助けてくるって。」

「リリー違いますよ、私たちの更に上でしたよ。誰も帝国兵士を助けて、さらには回復薬や武器まで持たせて助けるとか考えてなかったでしょう。タクヤさんは私たちの先を行ってますよ。」

「そうだよねー。お兄ちゃんらしいって言えばお兄ちゃんらしいけど。」

「ちょ、まて、ちゃんと話を聞いてた?まず召喚者の2人は助けてないぞ。考えるのに時間が必要みたいだったから隔離しただけだぞ。あいつらが、やっぱり運命を受け入れるっていうならまた牢に戻してくるからな。それに、帝国兵士は助けてないからな、あいつらが自力で逃げただけだ。牢からは出してやったけど、その先魔族と戦ったのは奴らだけだからな。それにあの森を無事抜けたかどうかは解らないからな。そこまで責任はもってないし。」

「いやーお兄ちゃん。一番安全な亜空間領域にベッド付き、浄化までして避難させてあげて。兵士には特別な栄養剤を与えて、回復薬を持たせて、武器ってお兄ちゃんが作ったやつでしょう?そんなの貰って、入口の魔族とその後の哨戒網の情報を与えて、十分に助けてると思うよ。」

「「「「うん、うん。」」」」

「まあ、ともかくだ、今日は時間が中途半端に空いてしまった訳だが、どうする?」

「拓哉、誤魔化そうとしてない?」

「リリー狩りに行きたいかも。さっきの森でもう少し狩りをしたいかも。」

「だね、私もさっきの森がいいかなぁ。」

「そうなの?じゃあ、行ってみる?」

いそいそと準備を始めた俺の後ろで、彩達5人がニマニマしてたのには気付かなかった。
その後、森の中で哨戒していた魔族の小隊を撃破しまくった。俺の感知の端に森から離れる反応があったし、大丈夫だろう。あー数日後にあの洞窟に行ってみないとなー。もしかしたら、やいつらを餌にしていた魔族が全滅してそのまま放置されるかもしれないしな。


夕方戻って露天風呂に入っている時に桃子から念話が入った。俺が彩にそのことを告げると、彩には先に連絡があったみたいだ。風呂から上がって、俺だけで宿泊地に飛んだ。

「それで結論は出たのか?」

「はい。リュウザキ様に救われた命ですが、私たちは少なくともリュウザキ様の言葉信じ、力を受け入れた仲間を見捨てることはできません。この場所を去れと言われるならそうします。洞窟に捕まっている2人を救いに行かせてください。リュウザキ様が許せないとおっしゃるなら私達だけで行きます。あの場所まで運んで下さい。」

「それは全員の意見なの?」

「はい、私たちの一致した意見です。」

「ここの生活あんまり良くなかった?」

「とんでもありません。大学の宿舎より快適です。本当に恵まれた環境です。」

「私たちもです。全寮制でしたが、2人部屋でしたし、お風呂もなかったです。シャワーだけで。何もかも凄いところです。」

「それを捨てても誰だか解らないけど、仲間を助けに行くと?」

「「「「「はい。」」」」」

「うん、みんなの覚悟はわかった。でも助けられる方が助けて欲しくない。このまま死にたいって言ったらどうする?」

「リュウザキ様、洋子に会ったんですか?そんなこと言うのはクラスでは洋子ぐらいです。もしそんなこと言ってるなら引っ叩いても目を覚まさせます。」

「えー、あっちは自分のことはいいから、最初の場所に戻って桃子達残っているはずの人たちのこと助けて欲しいとか言ってたけどなー。」

「えっ、リュウザキ様、本当に洋子に会ったんですか?」

「会ったって言うか、ここにいるよ。」

ここに来る前に洋子と博美に会って話をしてたんだよね。さっきの兵士みたいにチャンスをくれって言ってたけど、じゃあちょっと待ってねって言って待たせてる。リビングの壁に亜空間の入り口を開けて、洋子と博美を呼び出した。

「桃ちゃん?えっ?ここどこ?えっ?始まりの平地に残ってた人たち?えっ?」

「洋子、あんた、なんばしよっとね。ばかじゃなか、本当にもう。」

桃子と洋子が抱き合ってる。百合百合じゃないよね?

「博美。あんたも無事やったんやね。他の皆はどうしたと?」

「光、晶、夏帆―。私、生きて皆に会えたんだー。」

絵面だけ見たら凄い状態だけど、まあいいか。

「まあ、後はもう一度自分達で今後のことを話し合ってね。メイに任せるね。」

「「「「「「「「リュウザキ様、ありがとうございます。」」」」」」」」

中国チームが土下座とかしてるけど、中国にも土下座とかあるの?

「まあ無事双方の意見が一致してよかった。じゃあ、明日はゆっくりしていいからね。」

それだけ言って、ハウスの入り口を開けて自分の部屋に戻った。何か疲れた。

「お帰り、何か疲れてるみたいだね。」

「あれ?彩達はこの結果解ってたの?」

「うーん、女の勘?」

「あーそうなの。なんかね、いろいろ疲れたよ。早く解放されたい。」

「拓哉、肩もんであげようか?」

「うーん、俺が彩のいろんなとこ揉んであげたい。」

「いろんなところ?じゃああっちに行く?一日ぐらい。」

「あーお姉ちゃんずるい。皆で迎えようって約束してたのに。お姉ちゃんが一人で迎えるっていうから任せたのに。もう危なかった。」

「なんだよ、危なかったって。アリスも行っとく?」

「お姉ちゃんの次ね。大丈夫アリスが見張ってるから。」

結局、ベッドに辿りつくまでに5日を要した。その後は5人で癒されて、みんなで満足して眠った。
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