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第1話 憧れ
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グラハ王国。かつて大戦で「鉄壁の不敗国」と恐れられた世界最強と名高い国の名前である
その理由は、様々な武器や武術、果ては魔術にも精通する人間がこの国には数多く居たためである
大戦がなくなった現代でもそういった達人たちは存在しており、今では16歳以上の様々な武器や武術の代表者が王都レオニアに集結して戦い、優勝した者はその1年「神王(しんおう)」と呼ばれる王国最強の称号を得ることが出来る武術祭「ゴッドファイト」が行われるようになった
今この国で1番強い男。もちろん神王である。名前は「ルミエール・マルコシアス」
彼はゴッドファイトが始まって以来の伝説である「5年連続神王」の記録保持者である
剣、銃、斧や槍などの武器だけでなく、炎や氷と言った属性魔法や傷を癒す回復魔法なども使えるぶっ壊れ性能の持ち主なのだ
噂では「人間じゃない」と言われているが、それもそうだ。あの人は多分とっくの昔に人間を辞めている。そうに違いない。会ったことはないし知らないけど
「良いよなぁゴッドファイト。1回で良いから俺も出てみたいよ」
俺こと「アル・アリシア」は、今日の号外を見ながら口を開く
「お前の場合、物珍しさで出場は出来そうだけどな」
俺の言葉を聞いて皮肉混じりな言葉を発するこの男は「キラ・アンダルシア」
俺の数少ない友人だ
「今どき居ねぇよ。武器も無しに格闘で出場しようとするなんて」
「世の中魔法だ武器だって便利にもなってきたけど、男はやっぱ己の手と足使って戦わねえと」
「こんな脳筋が王族って世の中分かんねえなぁ」
俺とキラは古くから交友関係にある「アリシア家」と「アンダルシア家」という王族の三男同士である
時には家族の愚痴、夢や目標についての話もするくらいお互い遠慮なく話せる関係だ
もちろん親同士が仲良いためこういう関係になったというのもあるが、俺たちはどっちが上とか下とかも関係ないと思っているため気にしたこともない
「そういえば今日ハル兄が悲しがってたぞ。お前が武器も魔法も習うつもりないって聞いた時「アルには色々と教えたかったんだがなぁ」って」
「ハル兄さんが?」
「昔から俺たちの面倒を1番見てくれた兄さんだし、俺らもうちょっとでゴッドファイトに参加出来る年齢じゃん」
「そうは言っても、俺は昔からプロレスに惚れ込んでるから今更他にも行けないしなぁ」
「意外と使えるものもあるんじゃないか?魔法だったら飛行魔法使ってのムーンサルトプレスとか、重力魔法でホールドするとか」
「お前…詳しいな!!」
「アホ。何年も技の名前聞かされたり見せられたら嫌でも覚えるわ」
「考えた事も無いわけじゃないが、やっぱり自分の力でどれだけ出来るかなんだよプロレスっつーのは」
「お前ってそういうとこは頑固だよなぁ」
そんな話をしていると、ドアのノックする音が聞こえた
「はーい」
「私だ。ハルだ。大丈夫かな?」
「大丈夫だよハル兄」
ガチャ
「失礼するよ」
「こんにちはハル兄。お邪魔してるよ」
「なんだアルも来てたのか。そんな時にすまないね」
「大丈夫だよ。お邪魔してるのは俺の方だし」
入ってきたのはさっきまで話してたハル兄こと「ハルネス・アンダルシア」兄さんだ
昔から優しく、どこか落ち着いていて、何よりモテる
頭脳明晰で成績優秀。オマケに銀髪で女性のようなぱっちりお目目。そして白い肌
これでモテないはずがないのだ
「それよりどうしたのハル兄。なんか用事?」
「そうだ。コーラル兄さんがキラを呼んでいたんだ」
「俺を?」
「稽古の時間って言えば分かるって言ってたけど」
「もうそんな時間!?すまないアル!!兄さんとの稽古の時間だ!」
「なんだお前。稽古なんてしてるのか」
「コーラル兄さんが俺がゴッドファイトに出れるように稽古をしてくれてるんだ。まあ実戦形式だから結構きついけど…」
「なんだそれ。俺も連れてけ」
「良いけど、コーラル兄さんがなんて言うか…」
コーラル兄こと「コーラル・アンダルシア」は「アンダルシア家」の長男であり、次期跡取り候補である
優しいハル兄とは真逆で、厳しい言動が目立つ。まさに王様のような人だ
幼い頃から何かと「王族のくせに」や「無礼者」と言われ続け、しまいには3年前に「プロレスなんて過去の産物に囚われた大馬鹿者」と言われたので、怒りに任せてアルゼンチン・バックブリーカー(肩の上に相手を仰向けに乗せ、顎と腿を掴んで自分の首を支点とし、相手の背中を反らせる技)とドロップキックを食らわせてしまったことがある為、唯一コーラル兄とは仲が悪い
「大丈夫だよ。コーラル兄さんには私が連れてきたって言うから」
「そういうことだ。よし!行こうぜ~」
「なんでお前がやる気なんだ…」
部屋を出てからしばらく歩くと、庭の真ん中に剣を持った1人の男がいた
黒いマッシュの髪型、身長は高く程よい筋肉がついた体型の目の前の男。これがコーラル兄だ
「遅い!!貴様この兄との稽古に遅れるとは偉くなったものだな」
「ごめんなさい兄さん…」
「ふん…んっ?」
コーラル兄がこちらに気づく
「誰かと思えば、そこに居るのは時代遅れの大馬鹿者ではないか。なぜ貴様がここに居る」
「挨拶もなしに第一声がそれかよ…客をもてなす言葉も言えずに王様気取りとは片腹痛ぇわ」
「貴様!!次期跡取りに何を申すか!!」
「まあまあコーラル兄さん。私が連れてきたんだ」
「ハルよ。こんな馬鹿の相手をしていると、貴様も格下の王族と見られてしまうぞ」
「私は別に…昔から家族同然で付き合ってきたし…」
「何が家族同然だ。こいつがただ腰巾着の如くキラにくっついているだけではないか」
「言ってろよ薄馬鹿下郎(ウスバカゲロウ)。悪いがてめぇよりハル兄の方が跡取りにはふさわしいぜ」
「言うではないか小僧…そこになおれ!!叩き斬ってやるわ!!」
「やめてよ兄さん!!アルも興奮しすぎだ!!」
「止めるなキラ!!前からこやつはここで斬っておかねばと思っていたのだ!!」
「嬉しいねぇ!!嫌ってるのはお互い様ってか!!」
「あはは…これはもう止められないね…」
「笑ってる場合じゃないよハル兄!!」
「もうよい…稽古は終わりだ…今からこいつを殺して、その首を家畜の餌にしてやる!!」
「そっちの稽古が終わったならこっからは俺の稽古に付き合ってもらうぜ…ちょうど試したい技がいっぱいあるんだ」
「ほざけ餓鬼が。剣と無手ではもはや勝敗など見えておるわ」
「今度は頭にパイルドライバー(前屈みになった相手の頭を両足で挟み、相手の胴体を両腕で抱えて持ち上げながら後ろに倒れ込み、相手の頭部を打ちつける技)叩き込んで、その王様気取りを出来ないようにしてやるよ!」
その理由は、様々な武器や武術、果ては魔術にも精通する人間がこの国には数多く居たためである
大戦がなくなった現代でもそういった達人たちは存在しており、今では16歳以上の様々な武器や武術の代表者が王都レオニアに集結して戦い、優勝した者はその1年「神王(しんおう)」と呼ばれる王国最強の称号を得ることが出来る武術祭「ゴッドファイト」が行われるようになった
今この国で1番強い男。もちろん神王である。名前は「ルミエール・マルコシアス」
彼はゴッドファイトが始まって以来の伝説である「5年連続神王」の記録保持者である
剣、銃、斧や槍などの武器だけでなく、炎や氷と言った属性魔法や傷を癒す回復魔法なども使えるぶっ壊れ性能の持ち主なのだ
噂では「人間じゃない」と言われているが、それもそうだ。あの人は多分とっくの昔に人間を辞めている。そうに違いない。会ったことはないし知らないけど
「良いよなぁゴッドファイト。1回で良いから俺も出てみたいよ」
俺こと「アル・アリシア」は、今日の号外を見ながら口を開く
「お前の場合、物珍しさで出場は出来そうだけどな」
俺の言葉を聞いて皮肉混じりな言葉を発するこの男は「キラ・アンダルシア」
俺の数少ない友人だ
「今どき居ねぇよ。武器も無しに格闘で出場しようとするなんて」
「世の中魔法だ武器だって便利にもなってきたけど、男はやっぱ己の手と足使って戦わねえと」
「こんな脳筋が王族って世の中分かんねえなぁ」
俺とキラは古くから交友関係にある「アリシア家」と「アンダルシア家」という王族の三男同士である
時には家族の愚痴、夢や目標についての話もするくらいお互い遠慮なく話せる関係だ
もちろん親同士が仲良いためこういう関係になったというのもあるが、俺たちはどっちが上とか下とかも関係ないと思っているため気にしたこともない
「そういえば今日ハル兄が悲しがってたぞ。お前が武器も魔法も習うつもりないって聞いた時「アルには色々と教えたかったんだがなぁ」って」
「ハル兄さんが?」
「昔から俺たちの面倒を1番見てくれた兄さんだし、俺らもうちょっとでゴッドファイトに参加出来る年齢じゃん」
「そうは言っても、俺は昔からプロレスに惚れ込んでるから今更他にも行けないしなぁ」
「意外と使えるものもあるんじゃないか?魔法だったら飛行魔法使ってのムーンサルトプレスとか、重力魔法でホールドするとか」
「お前…詳しいな!!」
「アホ。何年も技の名前聞かされたり見せられたら嫌でも覚えるわ」
「考えた事も無いわけじゃないが、やっぱり自分の力でどれだけ出来るかなんだよプロレスっつーのは」
「お前ってそういうとこは頑固だよなぁ」
そんな話をしていると、ドアのノックする音が聞こえた
「はーい」
「私だ。ハルだ。大丈夫かな?」
「大丈夫だよハル兄」
ガチャ
「失礼するよ」
「こんにちはハル兄。お邪魔してるよ」
「なんだアルも来てたのか。そんな時にすまないね」
「大丈夫だよ。お邪魔してるのは俺の方だし」
入ってきたのはさっきまで話してたハル兄こと「ハルネス・アンダルシア」兄さんだ
昔から優しく、どこか落ち着いていて、何よりモテる
頭脳明晰で成績優秀。オマケに銀髪で女性のようなぱっちりお目目。そして白い肌
これでモテないはずがないのだ
「それよりどうしたのハル兄。なんか用事?」
「そうだ。コーラル兄さんがキラを呼んでいたんだ」
「俺を?」
「稽古の時間って言えば分かるって言ってたけど」
「もうそんな時間!?すまないアル!!兄さんとの稽古の時間だ!」
「なんだお前。稽古なんてしてるのか」
「コーラル兄さんが俺がゴッドファイトに出れるように稽古をしてくれてるんだ。まあ実戦形式だから結構きついけど…」
「なんだそれ。俺も連れてけ」
「良いけど、コーラル兄さんがなんて言うか…」
コーラル兄こと「コーラル・アンダルシア」は「アンダルシア家」の長男であり、次期跡取り候補である
優しいハル兄とは真逆で、厳しい言動が目立つ。まさに王様のような人だ
幼い頃から何かと「王族のくせに」や「無礼者」と言われ続け、しまいには3年前に「プロレスなんて過去の産物に囚われた大馬鹿者」と言われたので、怒りに任せてアルゼンチン・バックブリーカー(肩の上に相手を仰向けに乗せ、顎と腿を掴んで自分の首を支点とし、相手の背中を反らせる技)とドロップキックを食らわせてしまったことがある為、唯一コーラル兄とは仲が悪い
「大丈夫だよ。コーラル兄さんには私が連れてきたって言うから」
「そういうことだ。よし!行こうぜ~」
「なんでお前がやる気なんだ…」
部屋を出てからしばらく歩くと、庭の真ん中に剣を持った1人の男がいた
黒いマッシュの髪型、身長は高く程よい筋肉がついた体型の目の前の男。これがコーラル兄だ
「遅い!!貴様この兄との稽古に遅れるとは偉くなったものだな」
「ごめんなさい兄さん…」
「ふん…んっ?」
コーラル兄がこちらに気づく
「誰かと思えば、そこに居るのは時代遅れの大馬鹿者ではないか。なぜ貴様がここに居る」
「挨拶もなしに第一声がそれかよ…客をもてなす言葉も言えずに王様気取りとは片腹痛ぇわ」
「貴様!!次期跡取りに何を申すか!!」
「まあまあコーラル兄さん。私が連れてきたんだ」
「ハルよ。こんな馬鹿の相手をしていると、貴様も格下の王族と見られてしまうぞ」
「私は別に…昔から家族同然で付き合ってきたし…」
「何が家族同然だ。こいつがただ腰巾着の如くキラにくっついているだけではないか」
「言ってろよ薄馬鹿下郎(ウスバカゲロウ)。悪いがてめぇよりハル兄の方が跡取りにはふさわしいぜ」
「言うではないか小僧…そこになおれ!!叩き斬ってやるわ!!」
「やめてよ兄さん!!アルも興奮しすぎだ!!」
「止めるなキラ!!前からこやつはここで斬っておかねばと思っていたのだ!!」
「嬉しいねぇ!!嫌ってるのはお互い様ってか!!」
「あはは…これはもう止められないね…」
「笑ってる場合じゃないよハル兄!!」
「もうよい…稽古は終わりだ…今からこいつを殺して、その首を家畜の餌にしてやる!!」
「そっちの稽古が終わったならこっからは俺の稽古に付き合ってもらうぜ…ちょうど試したい技がいっぱいあるんだ」
「ほざけ餓鬼が。剣と無手ではもはや勝敗など見えておるわ」
「今度は頭にパイルドライバー(前屈みになった相手の頭を両足で挟み、相手の胴体を両腕で抱えて持ち上げながら後ろに倒れ込み、相手の頭部を打ちつける技)叩き込んで、その王様気取りを出来ないようにしてやるよ!」
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