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第30話 魔道具を持ってきたデイカーと一緒に食事をしよう
今日は定休日で、デイカーがコーヒーミルと自動泡立て器の魔道具を持ってきてくれることになっている。
定休日には納品があるのだが、時間は大体午後のことが多い。
昼前に来ると言っていたから、お昼を一緒に食べるのもいいかもしれないと思いデイカーの分も用意しておくことにした。
今日のお昼は玉子丼にしようと思っている。
玉子丼はまだ日替わりメニューでも出したことがない。
簡単にできて、美味しい。
温めたらすぐに食べられるように、早速作っておく。
玉子丼は卵と玉ねぎだけで前世では作ることが多かった。
今日は色々な野菜を入れて玉子野菜丼にしてみた。
そうそう、味噌スープも忘れずに作る。
もう、味噌は私が魔道具で作ったものに切り替わっている。
魔道具で作ったものだけど、最初に買った味噌より自分で作った味噌の方が美味しいと思っている。
「デイカーがきたら一緒に食べましょう」
「はい!」
「そういえば、今日は店の入り口は開けていないから、前みたいに裏口から来てくれるかしら? 言うのを忘れていたわ」
「私、ちょっと見てきますよ」
シサが裏口を見にいった。裏口にはすでにデイカーが来ていたようで二人が喋っている声が聞こえてきた。
「エルティアお嬢様、デイカーきましたよ!」
「エル、こんにちは。昨日話していた魔道具を持ってきた」
シサとこの前と同じリュックを背負ったデイカーが裏口から入ってきた。
定休日の時はデイカーが気を利かせて、裏口にまわってくれるようだ。
「デイカーありがとう。私達、今からお昼を食べるんだけど、一緒にどうかしら?食べてから魔道具を見せてもらってもいい?」
私はキッチンからデイカーに声をかけた。
「! ありがとう!! いただいていいのだろうか?」
デイカーが驚いた顔を見せた。思いもよらなかったのだろう。
「ええ、そのつもりで準備したから、一緒に食べましょう」
「ありがとう! いただくよ」
デイカーは笑顔で返事をした。用意しておいてよかった。
「じゃあ、用意するわね。今日は私とシサも一緒に食べるから、カウンターじゃなくて、あっちのテーブルで食べましょう」
「ああ、エルとシサと一緒に食べるのは初めてだな」
「そうね。今日は普段の日替わりランチみたいなものじゃなくて、賄い料理になるわ」
「それも楽しみだ」
「さっき作っているのを見ましたが、すごく美味しそうでしたよ!」
「じゃあ、今用意してくるからちょっと座って待ってて」
「わかった、ありがとう。楽しみだ」
デイカーが四人掛けテーブルへ座り、横に背負っていたリュックを置いた。
「シサ、配膳手伝ってくれる?」
「はーい!」
私は玉子野菜丼の具を温めて、ライスの上に載せた。そして味噌スープも温めた。
「準備できたわ。配膳をお願い」
「はいはーい!」
シサにテーブルまで運んでもらった。
「お待たせしました~! 今日は玉子野菜丼と味噌スープです!」
「ありがとう。美味しそうだ」
私は紅茶を持って、デイカーの前に座った。
「さぁ、食べましょう」
「はーい!」
「いただくとしよう」
ぱくっ
もぐもぐもぐ
デイカーは玉子野菜丼を口に入れた後、味噌スープをすぐに口に運んでいた。
「! これは……今までのエルの料理の中で一番味噌スープが合う料理だ」
「本当ですね! 玉子野菜丼の優しい味が味噌スープに似ていてとても合いますね! 美味しい!!」
シサもデイカーと同じような食べ方をしていた。
「喜んでもらえてよかったわ」
玉子野菜丼も味噌スープの前世でいう和食だった。
和食同士なので合うのだろう。
「こんなに美味しいランチを食べさせてもらえたって聞いたら、あとの三人が羨ましがるだろう」
「コロンなんて“デイカーだけずるいら“っていいそうですね!」
「三人分はないかもしれないけど、まだ残っているから持って帰る?」
「いいのか? ありがとう! 喜ぶだろう」
「入れ物は持っていたりするかしら?」
「すまない、今日は入れ物は持っていない」
「ううん、そうよね。そんなつもりではなかったものね。あとで何か入れ物に入れて渡すわね」
「ありがとう。今度きた時に入れ物は忘れずに返すよ」
「ええ。それで大丈夫よ」
私は深めの器に残った玉子野菜丼の具を入れ、余っていたライスも別の器に入れて紙で包み、デイカーに渡した。
「ごめんなさい、食器の器しかなくて。こぼさないように気をつけて持って帰ってね」
「ああ、大丈夫だ。ありがとう」
「ちなみに、普段の食事ってどうしてるんですか?」
シサがデイカーに聞いた。
私もちょっと気になっていた。お昼はいつもここで食べてくれているが、朝や夜はどうしているのだろうか?
「朝は泊まっている宿屋で食べていることが多いな。夜は町の酒場や店で食べている」
「夜は宿では食べないんですね」
「ああ、夜は時間が読めないから頼まないんだ」
「そうなのね」
「魔物には時間なんて関係ないですもんね」
シサのいう通りだ。
「そうだな」
ちょっとだけデイカーの日常を知ることができて興味深かった。
「エル、美味しかったよ。ありがとう。では作ってもらった手動で粉にする道具、それから自動でメレンゲが作れる魔道具を見せよう」
「わかったわ。先に食器を片付けるわね」
「ああ、頼む」
私とシサは食べ終わった食器をキッチンに運んで片付けた。
そして、コーヒー用のお湯を沸かし、残しておいたコーヒー豆、コーヒーを淹れるための漏斗、布、カップ、泡立てるための卵、小皿、器を用意した。
「お待たせ。準備もできたわ」
「じゃあ、まず手動で粉にする道具だ。これは結局俺が作った」
「えっ、そうなの?どうやって作り方がわかったの?」
「実はエルに頼まれたすぐ後に、その冒険者と偶然ナイト街で会ったんだ」
「それはすごい偶然ですね!」
「本当ね」
「俺も最初は驚いた。コロンが気づいた。それでこの手動で粉にする道具について聞いた。そしたら今持っていて、もう少しナイト街に滞在するからって言って貸してくれた。それで道具を色々と観て作ることができたんだ」
「じゃあ、大討伐の後、そのままナイト街に来たのかしら?」
「そうみたいだ」
「それにしてもデイカーってすごいわね。道具を観ただけで作れるなんて」
「俺は魔道具師だし、道具も魔力を使う道具か、魔力を使わない道具かの違いだけだしな。それで、できたのがこれだ」
デイカーがリュックから出してきたのは前世でよく見かけたコーヒーミルだった。
「ありがとう。使い方を教えてくれる?」
多分知っているのと同じだと思うけど、教えておいてもらう。
「わかった。まず最初に、この上の方に付いているつまみを引っ張って開けて、空いているスペースにコーヒーの種を入れる。そしたら一番上に付いているハンドルを回すと、下の空洞に粉砕された粉が貯まる仕組みだ」
やっぱり同じだった。
「わかったわ。ちょっとやってみるわね」
「ああ」
私は残していたコーヒー豆をさっきのデイカーの説明通りにしてみたところ、下の空洞に粉砕された粉が溜まっていった。
この前の残していたコーヒー豆は半分といってもたくさんあった。
手動が大変なので、とりあえず一人分くらいで粉砕するのをやめておく。
「……この前と同じいい香りがしますね!」
「豆を粉砕するといい匂いがするのよね」
「本当だ。以前コーヒーを飲んだ時に嗅いだ匂いと一緒だ」
「じゃあ、これを漏斗で濾してコーヒーを作るわね」
布を敷いた漏斗に粉砕したコーヒー豆を入れて、合うカップにセットした。
そして、さっき沸かしておいたお湯を注ぎ込んでいった。
さっきよりコーヒーのいい香りが充満してきた。
「なんか、この前よりいい感じに見えます」
「そうね、これなら大丈夫そうだわ」
漏斗に入れる時に、粉砕した粉をみたが、細かすぎず、大きすぎず中挽きになっていた。
少しお湯を注いだところで、漏斗を外してカップの中を見てみると、私が前世飲んでいたコーヒーと同じ見た目のものができた。
「良さそうだわ」
「こんなに真っ黒なんですね」
「ああ、俺が飲んだのもこれと一緒だ」
カップ一杯注いだのを、三つに分けて三人で試飲した。
「……美味しいわ」
「……苦っ」
「……そうだ。こんな味だった」
三者三様の感想だった。
定休日には納品があるのだが、時間は大体午後のことが多い。
昼前に来ると言っていたから、お昼を一緒に食べるのもいいかもしれないと思いデイカーの分も用意しておくことにした。
今日のお昼は玉子丼にしようと思っている。
玉子丼はまだ日替わりメニューでも出したことがない。
簡単にできて、美味しい。
温めたらすぐに食べられるように、早速作っておく。
玉子丼は卵と玉ねぎだけで前世では作ることが多かった。
今日は色々な野菜を入れて玉子野菜丼にしてみた。
そうそう、味噌スープも忘れずに作る。
もう、味噌は私が魔道具で作ったものに切り替わっている。
魔道具で作ったものだけど、最初に買った味噌より自分で作った味噌の方が美味しいと思っている。
「デイカーがきたら一緒に食べましょう」
「はい!」
「そういえば、今日は店の入り口は開けていないから、前みたいに裏口から来てくれるかしら? 言うのを忘れていたわ」
「私、ちょっと見てきますよ」
シサが裏口を見にいった。裏口にはすでにデイカーが来ていたようで二人が喋っている声が聞こえてきた。
「エルティアお嬢様、デイカーきましたよ!」
「エル、こんにちは。昨日話していた魔道具を持ってきた」
シサとこの前と同じリュックを背負ったデイカーが裏口から入ってきた。
定休日の時はデイカーが気を利かせて、裏口にまわってくれるようだ。
「デイカーありがとう。私達、今からお昼を食べるんだけど、一緒にどうかしら?食べてから魔道具を見せてもらってもいい?」
私はキッチンからデイカーに声をかけた。
「! ありがとう!! いただいていいのだろうか?」
デイカーが驚いた顔を見せた。思いもよらなかったのだろう。
「ええ、そのつもりで準備したから、一緒に食べましょう」
「ありがとう! いただくよ」
デイカーは笑顔で返事をした。用意しておいてよかった。
「じゃあ、用意するわね。今日は私とシサも一緒に食べるから、カウンターじゃなくて、あっちのテーブルで食べましょう」
「ああ、エルとシサと一緒に食べるのは初めてだな」
「そうね。今日は普段の日替わりランチみたいなものじゃなくて、賄い料理になるわ」
「それも楽しみだ」
「さっき作っているのを見ましたが、すごく美味しそうでしたよ!」
「じゃあ、今用意してくるからちょっと座って待ってて」
「わかった、ありがとう。楽しみだ」
デイカーが四人掛けテーブルへ座り、横に背負っていたリュックを置いた。
「シサ、配膳手伝ってくれる?」
「はーい!」
私は玉子野菜丼の具を温めて、ライスの上に載せた。そして味噌スープも温めた。
「準備できたわ。配膳をお願い」
「はいはーい!」
シサにテーブルまで運んでもらった。
「お待たせしました~! 今日は玉子野菜丼と味噌スープです!」
「ありがとう。美味しそうだ」
私は紅茶を持って、デイカーの前に座った。
「さぁ、食べましょう」
「はーい!」
「いただくとしよう」
ぱくっ
もぐもぐもぐ
デイカーは玉子野菜丼を口に入れた後、味噌スープをすぐに口に運んでいた。
「! これは……今までのエルの料理の中で一番味噌スープが合う料理だ」
「本当ですね! 玉子野菜丼の優しい味が味噌スープに似ていてとても合いますね! 美味しい!!」
シサもデイカーと同じような食べ方をしていた。
「喜んでもらえてよかったわ」
玉子野菜丼も味噌スープの前世でいう和食だった。
和食同士なので合うのだろう。
「こんなに美味しいランチを食べさせてもらえたって聞いたら、あとの三人が羨ましがるだろう」
「コロンなんて“デイカーだけずるいら“っていいそうですね!」
「三人分はないかもしれないけど、まだ残っているから持って帰る?」
「いいのか? ありがとう! 喜ぶだろう」
「入れ物は持っていたりするかしら?」
「すまない、今日は入れ物は持っていない」
「ううん、そうよね。そんなつもりではなかったものね。あとで何か入れ物に入れて渡すわね」
「ありがとう。今度きた時に入れ物は忘れずに返すよ」
「ええ。それで大丈夫よ」
私は深めの器に残った玉子野菜丼の具を入れ、余っていたライスも別の器に入れて紙で包み、デイカーに渡した。
「ごめんなさい、食器の器しかなくて。こぼさないように気をつけて持って帰ってね」
「ああ、大丈夫だ。ありがとう」
「ちなみに、普段の食事ってどうしてるんですか?」
シサがデイカーに聞いた。
私もちょっと気になっていた。お昼はいつもここで食べてくれているが、朝や夜はどうしているのだろうか?
「朝は泊まっている宿屋で食べていることが多いな。夜は町の酒場や店で食べている」
「夜は宿では食べないんですね」
「ああ、夜は時間が読めないから頼まないんだ」
「そうなのね」
「魔物には時間なんて関係ないですもんね」
シサのいう通りだ。
「そうだな」
ちょっとだけデイカーの日常を知ることができて興味深かった。
「エル、美味しかったよ。ありがとう。では作ってもらった手動で粉にする道具、それから自動でメレンゲが作れる魔道具を見せよう」
「わかったわ。先に食器を片付けるわね」
「ああ、頼む」
私とシサは食べ終わった食器をキッチンに運んで片付けた。
そして、コーヒー用のお湯を沸かし、残しておいたコーヒー豆、コーヒーを淹れるための漏斗、布、カップ、泡立てるための卵、小皿、器を用意した。
「お待たせ。準備もできたわ」
「じゃあ、まず手動で粉にする道具だ。これは結局俺が作った」
「えっ、そうなの?どうやって作り方がわかったの?」
「実はエルに頼まれたすぐ後に、その冒険者と偶然ナイト街で会ったんだ」
「それはすごい偶然ですね!」
「本当ね」
「俺も最初は驚いた。コロンが気づいた。それでこの手動で粉にする道具について聞いた。そしたら今持っていて、もう少しナイト街に滞在するからって言って貸してくれた。それで道具を色々と観て作ることができたんだ」
「じゃあ、大討伐の後、そのままナイト街に来たのかしら?」
「そうみたいだ」
「それにしてもデイカーってすごいわね。道具を観ただけで作れるなんて」
「俺は魔道具師だし、道具も魔力を使う道具か、魔力を使わない道具かの違いだけだしな。それで、できたのがこれだ」
デイカーがリュックから出してきたのは前世でよく見かけたコーヒーミルだった。
「ありがとう。使い方を教えてくれる?」
多分知っているのと同じだと思うけど、教えておいてもらう。
「わかった。まず最初に、この上の方に付いているつまみを引っ張って開けて、空いているスペースにコーヒーの種を入れる。そしたら一番上に付いているハンドルを回すと、下の空洞に粉砕された粉が貯まる仕組みだ」
やっぱり同じだった。
「わかったわ。ちょっとやってみるわね」
「ああ」
私は残していたコーヒー豆をさっきのデイカーの説明通りにしてみたところ、下の空洞に粉砕された粉が溜まっていった。
この前の残していたコーヒー豆は半分といってもたくさんあった。
手動が大変なので、とりあえず一人分くらいで粉砕するのをやめておく。
「……この前と同じいい香りがしますね!」
「豆を粉砕するといい匂いがするのよね」
「本当だ。以前コーヒーを飲んだ時に嗅いだ匂いと一緒だ」
「じゃあ、これを漏斗で濾してコーヒーを作るわね」
布を敷いた漏斗に粉砕したコーヒー豆を入れて、合うカップにセットした。
そして、さっき沸かしておいたお湯を注ぎ込んでいった。
さっきよりコーヒーのいい香りが充満してきた。
「なんか、この前よりいい感じに見えます」
「そうね、これなら大丈夫そうだわ」
漏斗に入れる時に、粉砕した粉をみたが、細かすぎず、大きすぎず中挽きになっていた。
少しお湯を注いだところで、漏斗を外してカップの中を見てみると、私が前世飲んでいたコーヒーと同じ見た目のものができた。
「良さそうだわ」
「こんなに真っ黒なんですね」
「ああ、俺が飲んだのもこれと一緒だ」
カップ一杯注いだのを、三つに分けて三人で試飲した。
「……美味しいわ」
「……苦っ」
「……そうだ。こんな味だった」
三者三様の感想だった。
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