喫茶「ヤスラギ」

睦月丸

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店長不在

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「あら?まだ開店前?
おかしいな、、、
もう9時すぎてるのに?」


「あれ?ねえね、
ジュンくん。
まだヤスラギ空いてないよ?」

「え?そんなはずはないよ…」


「あ!ユキちゃん!」


「あ、黒木さん。
いらっしゃい。入らないの?」


「それが店が閉まってるんだよ。」


「まさか、、、
店長がとっくに開けてるはずなのに」

「カランッ」


「店長~?もう開店時間ですけど。」


「うっ…うっ…」



「て、店長!?どうしたんですか!?」

「ユキちゃん!とにかく救急車だ!」


「ピーポー!ピーポー!」




(店長…)





「お待たせしました。」

「あ、あの…店長は?」

「急性胃腸炎です。」


「急性胃腸炎!?」



「おそらくストレスからきているものですがまあ二、三日安静にしていれば
大丈夫かと…」

「そうですか。ありがとうございます」
(よかった。大したことなくて。)



「こ、ここは?」


「店長!!気が付きましたか!」

「ユキちゃん?どうしてここに?」



「何も覚えてないんですか?
店長お店で倒れてて慌てて救急車を
呼んだんです。」



「え、お店は?」


「緊急事態で休みにしてきました。」


「そっか、ありがとう。
ユキちゃん。」


「店長明日と明後日まで安静なので
明後日まで休みにしてありますけど…」


「大丈夫。ユキちゃんのおかげで
大事には至らなかったみたいだから
明日からはお店開けてくれる?」


「でも、
店長、お医者さんがストレスがって…」


「心配しないで!大丈夫だから。」



「店長がおっしゃるならこれ以上は
何も聞きませんが…
話せば楽になることもありますから…」



「ありがとう。ユキちゃん。」









ー翌日ー
「店長が急性胃腸炎!?」


「うん、だから緊急でハルマくんを呼んだの。」


「なるほど、、、
で、店長の容態は大丈夫なんすか?」


「一応、お医者さんの話だと
二、三日で退院出来るんだけど、、」

「けど!?」


「ストレスが原因なんだっていうから
心配なんだ。」


「そっすか、、、」


「カランッ」


「いらっしゃいま…
あ!うららちゃん!来てくれたんだ。」



「ええ、、、
本当なんですか、
店長が入院したって。」



「急性胃腸炎で二、三日だけどね。」



「そうですか、、、」
(頑張らないと!!)


「カランッ」

「いらっしゃいませ。」


「ご注文は?」


「オムライス、それとミルクティー。」

「かしこまりました。」


「ユキちゃん!オムライスお願い!」

「うららちゃん!ミルクティー!」


「OK!」


「はい!」



「きゃっ!」


「ガシャーン!!」


「だ、大丈夫!?うららちゃん!」


「ごめんなさい!食器が…」

「大丈夫。あと片付けるから
新しいの入れてお客さんに持って行って」

「ありがとうございます。」


(あ~…  また、やっちゃった…
ユキさんみたいに上手く出来ればいいのに)








「ありがとうございました!」


「今帰ったお客さんが今日の最後みたいね。」


「さ、後片付けしよ。」






「じゃあ、終わったみたいですし
俺先に上がりますね!」


「ありがとう。ハルマくん。」



「あの、ユキさん。
今日はすみませんでした。」

「ん?なんのこと?」


「私失敗ばかりでユキさんとハルマくんに迷惑ばかりかけてて、、、」



「うららちゃん。この店でバイトするようになってどのくらいたった?」



「え!?そうですね、、、
明日でちょうど一年です。」



「はやいねぇ、、、
もううららちゃんが来て一年か~」



「でもさ、覚えてる?
一年前、うららちゃんは人見知りだし
食器の場所もお客さんの名前も覚えられなくて困ってたよね?
でも、今はお客さんの名前もバッチリだし接客もこなしてる。
そりゃ、確かにうららちゃんからしたら
料理とかの問題はあるかもしれないけど
ゆっくりでいいの。
私だってここまでくるのに相当かかったの。
それに私は仕事が覚えられなくて
クビになりかけた。」


「え!?ユキさんが!?」



「ええ、、
誰にでも得意、不得意があるから
落ち込まなくていいの。
うららちゃんは間違いなく力をつけてる。
今はその成長段階なんだから。」



「ユキさん、、、
ありがとうございます。
私、頑張ります!!」



「うん!さあ、帰りにラーメンでも食べて帰ろっか!」

「いいですね!私豚骨がいいですw」


「じゃあ、いこっか!」


「はい!」










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