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サクライロ
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「扉が閉まります。」
「プシュー…」
電車の扉が閉まった。
私は今駅のホームにいる。
ここはクレヨン駅。
この駅には色ごとに行き先の違う電車が来る。
赤なら過去へ、青なら未来へ
黄色なら天国へ、紫なら地獄へと
言った感じだ。
でも、私が待っているのは
1番レアな色の電車なんだ。
その電車に乗ると自分が大好きな人に
会うことができるのだ。
私は大好きな人と辛い別れ方をした。
それはおじいちゃんだ。
おじいちゃんは半月ほど前に死んだしまった。
おじいちゃんが入院している時に
一緒に桜を見る約束だった。
花見がおじいちゃんと一緒で好きな私はおじいちゃんときっともう一度
見に行って美味しいものを食べながら
話すことが夢だった。
でも、おじいちゃんの体は急激に悪化してしまい、そのまま意識は戻らなかった
もうこの電車で黄色、紫に
赤といろいろ乗ったけど一度も
おじいちゃんには会えなかった。
だから私は待っているのだ。
真っ白な電車を。
ガタンゴトン、ガタンゴトンとまた
今日もこの駅には電車が次々やってくる
そして夕方になる。
(今日もダメか…)
そう思った時だった。
私の前に真っ白な電車が停車した。
私は慌てて飛び乗った。
そして、
電車が動き出す。
どこの駅へ向かっているかは言ってくれない。
でも、きっとおじいちゃんに会えるはずだ。
おじいちゃんにあって謝りたい。
あの日、
おじいちゃんに嘘つきと怒鳴ったことを
「プシュー…」
電車が止まった。
電車を降りるとそこにはいつもの
お気に入りの服を着たおじいちゃんの
後ろ姿があった。
私は泣いてしまっていた。
「おじいちゃん!」
おじいちゃんは振り返った。
「ああ、やっぱりお前だったのか…」
「え?やっぱり?」
「実は数日前にお天道様から
お前が大好きな人と素晴らしい場所で
思い出が出来ると占ってもらったんじゃよ」
「え?大好きな人と素晴らしい場所?」
「ああ。
何も言わずに着いてくるといい。」
私はおじいちゃんについて行った。
おじいちゃんは迷わずにテクテク歩く
「おじいちゃん?どこへ行くの?」
「ほら、ついたぞ。
ここだ。」
そこは素晴らしい桜並木が見られる場所だった。
「ここでお前と花見をする約束じゃったからのぉ。」
私はボロボロ涙が止まらなかった。
「おじいちゃん。ごめんなさい。
嘘つきなんて言って…
ごめんなさい…
大嫌いなんて言って…
本当は大好きなのに…
素直に心配出来なくって…
ごめん… なさい…」
おじいちゃんはにっこり笑っていた。
「いいんじゃよ。
わしこそ、約束の日にすまんかったのぉ
でも、ここでお前と桜が見れてよかったわい。」
おじいちゃんは桜を見ながら私に言った。
「さあ、泣き止んでおくれ。
もう時間がない…
迎えの時間みたいじゃ。」
目の前に黄色い電車が停車した。
「おじいちゃん…」
「最後にお前の笑った顔を見せてくれ」
私は顔を横に振り涙を無理やり止めた。
「ありがとう。おじいちゃん…」
すると、おじいちゃんは黄色い電車に
乗り旅立っていった。
私に素晴らしい思い出と景色を残して。
帰りの真っ白な電車が満開の桜のおかげでサクライロに見えていた。
私は家へと帰って行った。
「プシュー…」
電車の扉が閉まった。
私は今駅のホームにいる。
ここはクレヨン駅。
この駅には色ごとに行き先の違う電車が来る。
赤なら過去へ、青なら未来へ
黄色なら天国へ、紫なら地獄へと
言った感じだ。
でも、私が待っているのは
1番レアな色の電車なんだ。
その電車に乗ると自分が大好きな人に
会うことができるのだ。
私は大好きな人と辛い別れ方をした。
それはおじいちゃんだ。
おじいちゃんは半月ほど前に死んだしまった。
おじいちゃんが入院している時に
一緒に桜を見る約束だった。
花見がおじいちゃんと一緒で好きな私はおじいちゃんときっともう一度
見に行って美味しいものを食べながら
話すことが夢だった。
でも、おじいちゃんの体は急激に悪化してしまい、そのまま意識は戻らなかった
もうこの電車で黄色、紫に
赤といろいろ乗ったけど一度も
おじいちゃんには会えなかった。
だから私は待っているのだ。
真っ白な電車を。
ガタンゴトン、ガタンゴトンとまた
今日もこの駅には電車が次々やってくる
そして夕方になる。
(今日もダメか…)
そう思った時だった。
私の前に真っ白な電車が停車した。
私は慌てて飛び乗った。
そして、
電車が動き出す。
どこの駅へ向かっているかは言ってくれない。
でも、きっとおじいちゃんに会えるはずだ。
おじいちゃんにあって謝りたい。
あの日、
おじいちゃんに嘘つきと怒鳴ったことを
「プシュー…」
電車が止まった。
電車を降りるとそこにはいつもの
お気に入りの服を着たおじいちゃんの
後ろ姿があった。
私は泣いてしまっていた。
「おじいちゃん!」
おじいちゃんは振り返った。
「ああ、やっぱりお前だったのか…」
「え?やっぱり?」
「実は数日前にお天道様から
お前が大好きな人と素晴らしい場所で
思い出が出来ると占ってもらったんじゃよ」
「え?大好きな人と素晴らしい場所?」
「ああ。
何も言わずに着いてくるといい。」
私はおじいちゃんについて行った。
おじいちゃんは迷わずにテクテク歩く
「おじいちゃん?どこへ行くの?」
「ほら、ついたぞ。
ここだ。」
そこは素晴らしい桜並木が見られる場所だった。
「ここでお前と花見をする約束じゃったからのぉ。」
私はボロボロ涙が止まらなかった。
「おじいちゃん。ごめんなさい。
嘘つきなんて言って…
ごめんなさい…
大嫌いなんて言って…
本当は大好きなのに…
素直に心配出来なくって…
ごめん… なさい…」
おじいちゃんはにっこり笑っていた。
「いいんじゃよ。
わしこそ、約束の日にすまんかったのぉ
でも、ここでお前と桜が見れてよかったわい。」
おじいちゃんは桜を見ながら私に言った。
「さあ、泣き止んでおくれ。
もう時間がない…
迎えの時間みたいじゃ。」
目の前に黄色い電車が停車した。
「おじいちゃん…」
「最後にお前の笑った顔を見せてくれ」
私は顔を横に振り涙を無理やり止めた。
「ありがとう。おじいちゃん…」
すると、おじいちゃんは黄色い電車に
乗り旅立っていった。
私に素晴らしい思い出と景色を残して。
帰りの真っ白な電車が満開の桜のおかげでサクライロに見えていた。
私は家へと帰って行った。
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