ルルの大冒険

あおいろえんぴつ

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シルバーシティ

黒刀の力

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黄金丸=マヨイ丸は指揮官殺しの容疑で
総監となったブルーリッジと
その直属の部下、大幹部5人に
追い詰められていた。
「行くぞ!」
「来い。」
大幹部の5人が一斉に動き出した。
「豪炎弾!」
「水蓮弾!」
「旋風弾!」
「雷鳴弾!」
「岩石弾!」
それぞれの技が黄金丸に放たれた。
(めんどくさいな。全員魔法使いかよ…
仕方ない、まあこの6人を相手するなら
やむを得ないか…)
黄金丸の体から黒いオーラが溢れ出した。
「奥義・大黒装」
そして5人の技が当たる直前…
「大黒炎舞!」
黄金丸は体を回転させ黒刀を振り回した。
すると5つの技は黒い炎と共に消え去った。
「ば、バカな…
我ら5人の技を同時に放ったのに…
無傷だと…!?」
「どうした?もう終わりか?」
大幹部5人は言葉が出なかった。
「全員、死ぬ覚悟があるか?」
「!?」
ブルーリッジが大幹部の5人に問いた。
「全員、リミットを外せ。
こいつには命を賭けるだけの強さがある。
お前たちができなければ俺がやる。
さあ、どうする?」
大幹部5人は迷った。
そして、
「やります。全員。」
「お、おい…」
「いいのかよ…」
「俺たちは市民の平和を守るために
戦ってるんだ。指揮官殺しという危険なやつが目の前にいて戦わなくてどうする。」
「た、たしかに。」
「で、でも命はそう簡単に賭けていいものじゃ…」
すると5人の会話を聞いたブルーリッジが再び話した。
「無理にとは言わん。
別にここでリミットを外さなかったから
どうということはない。
たしかに命はそう簡単に賭けていいものではない。
自分で考えろ。」
少し悩んだ末、
「やります。」「やります。」
「俺も」「私もやります。」
「よし!全員だな!
リミットを外せば命を落とすかもしれない。
だが、あいつはしとめられる。」
「やるぞ!全員準備はいいか!?」
「“おう!!”」
5人全員がアイコンタクトをとり、
「“リミット解除!!”」
すると赤、青、黄、緑、茶それぞれの
色でオーラを纏った。
「ここからが本番だ!!」
「面白い!こうでなくちゃな!」
「超絶・豪炎弾!」
「超絶・水蓮弾!」
「超絶・旋風弾!」
「超絶・雷鳴弾!」
「超絶・岩石弾!」
5人の強大な技が一斉に放たれた。
(これは避けられまい。
終わりだ。黄金丸。)
「こいつはやばいな…
並の人間ならな!
だがこの天才黄金丸の答えを教えて
やろう!!」
「奥義・大黒龍炎波!!」
黄金丸の黒刀か黒い炎が龍のような形と
なって大幹部の5人の技を跳ね返し、
その勢いのまま5人に技が当たった。
「シュボボボッ!」
地面が焦げるほど燃えた。
気がつくと大幹部の5人は地面に
倒れていた。
「おい!大丈夫か!?」
「すみません、総監。
私たちでは太刀打ちできそうにありません。あとお願いします…」
ブルーリッジはその言葉を聞いた途端
灰色のオーラがブルーリッジを覆った。
「覚悟しろ…    黄金丸。
貴様を…   潰す!!」
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