ルルの大冒険

あおいろえんぴつ

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ブラックキャッスル

昇格

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シルバーシティにいるブライアンのもとへとミッション完了の報告に戻ってきたルル一行。

「ふぅ…     やっと着いたぜ。」

「なんか、懐かしさを感じるね…」

「よし、行こう。」

「ガチャン…    ゴー…   チーン…」

エレベーターに乗り最上階へとたどり着いた。

「ん?誰だ?こんな夜中に…」
ブライアンのところに着いた時間は
真夜中でありブライアンは
寝ぼけていた。

「ブライアン。久しぶりだな。」
黄金丸がブライアンの顔を見ながら言った。

「ん?な、な…    黄金丸!!」

ブライアンは驚いた。

「ブライアンさん、お久しぶり!」

「おー!ルルか!」

「俺もいるぜ!!」

「リズにアルウィンも無事か、
そうか、よかった。ありがとう。」

ブライアンはすごく喜んでいた。

「本当になんとお礼を言えばいいか…」

「あたしからもお礼を言うよ。
兄さんを助けてくれてありがとう。」

「なんか、改まれると照れるな…」

「よかったね、黄金丸くん。」

「ったく、世話が焼けるぜ、ヘッポコ剣士は」

「すまねぇな、ルル、アルウィン。
今回も助けてもらって、、」

「お、おい!俺には感謝しないのかよ!」

「お前には感謝のかの字もないな!」

「んだと!?俺だってボロボロに
なってまで戦ったんだぞ!」

「ほう…あの程度の相手でボロボロに
なるのか…
お前こそポンコツガンマンだな!」

「フン!くそっ!」
リズがすねて場からいなくなった後、

「レイラ、
あとでリズにも礼を言っておいてくれ。」

「自分で言えばいいのに…」

「今更言いづらくてな。」

「ツバメから聞いたよ。あいつも懸命に
戦ったと…」

「まったく素直じゃないね~
わかったよ。」


そして、ブライアンが再び全員を集めた。

「約束通り幸運石の氷結を溶かすぜ!」

「やった!!」

「みんな離れててくれ!」

全員ブライアンと距離を取った。

「神炎・極大業火!!!」

「ボゴウ…」

すると氷結は溶けた。

「な、なんて威力だ…」

「まあな。」

その後ブライアンは全員を集めて話し始めた。

「今回はミッション完了として
俺がシルバーシティの指揮官から
お前たちに手紙を預かっている。」

するとルル、リズ、アルウィンに
それぞれ手紙を渡した。

手紙にはこう記されていた。

“今回の活躍によりレベル5
すなわち5000万以上の上級者の
階級に昇級を認める。”


「やっとだね。」

「レベル5か!まだまだレイラに
追いつくには努力のみだぜ!!」

「まだまだ強くならねばならない。」

「まったく、君たちは頼もしいな、、」

ブライアンはルルたちの言葉を聞き
決心した。

「どうだ?君たちに1つ聞きたいことがある。」

「聞きたいこと?」

「実はな俺たちベスト9は指揮官の
会議に半年に一回参加することになっているんだ。
その会議がつい先月行われたんだが、
その会議でベスト9の称号を
変更することになってな、、
9人から10人に増やして
ベスト10という称号にしようということになったんだ。」

「ベスト10か、」

「でもその方がキリがいいかな。」

「それで10人目の称号を誰にするか
会議で話し合った結果、、
偶然にもベスト9にはそれぞれ
弟子がいることがわかって
その9人でトーナメントを行い
優勝したものが10人目になることが
先日の会議で決定したんだ。」


「な、なに!?」

「私たちが…」

「最高級のランクの称号を…」

「どうだ!?燃えてくるだろ!?
この間の会議では半数がレベル5に
到達してなかったんだが今度の
ミッションで全員が到達したことにより
先日再度指揮官から通達があったんだ。」

「そんなトーナメントに私たちが出られるなんて…」

「そのトーナメントが行われる場所はどこなんですか?」

「ブラックキャッスルとは真反対の
方向にゴールドコロシアムという
施設があるんだ。」

「ゴールドコロシアム…」

「ゴクリッ」


「その名もゴールデントーナメント!!」


「ゴールデントーナメント…」

「開催されるのは今から2ヶ月後!
それまでは修行、休養の期間なんだ。
しっかりコンディション整えてこい!
面白い試合を期待しているぜ!」

《階級について》
レベル1→初級者

レベル2→下級者

レベル3→中級者

レベル4→中級者、特例の場合上級者

レベル5→上級者

レベル6→最高級者(ベスト9)

レベル7→未階級者
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