9 / 16
うみのこえ
しおりを挟む
うみのこえ
「やっほー、また会ったね。」
「俺は生態研究科の面積には詳しくないがそう頻繁に同じ人に会うもんかね…。」
「もしかしてよその人?案外狭いよ、この街は。…目的の人物を探すことなど容易なくらい。」
つい先日互いに名も名乗らず会話しただけなのにこやつは俺に一体何の用があるんだろう。全く読めないやつだ。
「ああ、待って!そんな怪しい人を見るような目で見ないで!そもそもここの人たちは自分たちの生活区域からあまり出ないから辺境地にいたらかえって目立つんだよ。」
「…確かに中心街から外れると本当に人を見かけなくなるな。」
「でしょー?こんなところをウロウロしているのなんて物珍しさで散歩しているよそ者か、俺か、トモちゃんくらいだよ。」
「トモちゃん?」
「あ、いや知り合い。気にせんといて~。」
「…はぁ。」
「でもこんなところにいるってことはもう帰っちゃうのかな?それとも電子工学研究科の方にも観光?というかそもそも電子工学研究科の人?いずれにせよ物好きだと思うけど~。」
今俺がいるところは理研特区の入り口。来た道を戻れば生態研究科、反対側へ下れば電子工学研究科。全てを見渡せる高台で両都市に加え奥には海まで見える。100年前にあった戦争、もとい理不尽な人体実験の被害者の名が刻まれた慰霊碑もある。まあこれは俺が作ったのだが。
「で、ぺらぺらと喋っていないでいい加減要件を言ったらどうだ。こんなところまでわざわざ来たのだから何かあるのだろう。」
「おお、怖い怖い。キミとお話しに来ただけだよ~。」
「…じゃあ帰っていいか。」
「だめだめ、なんでそうなるの!暇そうだしいいでしょ!おしゃべりしようよ~!」
「素性もわからんやつと呑気にお喋りするほど暇ではない。」
「俺は杉谷瑞希だよ~。高校生兼本部の研究者…だったけど今は追い出されて放浪してま~す。あ、本部ってわかる?」
「一応ここの常識は多少調べた。最大級の研究機関であり域内の学校経営や行政も担っている、要は理研特区各科の頭みたいなものだろう。ただ生態研究科は知らんが電子工学研究科では未成年の職員はいなかったと記憶しているが…。」
「生態研究科も“今までは”いなかったよ~。」
「“今までは”?」
「そう、俺が史上初ってことになりますなぁ~。どやっ!」
は?理研特区各科の本部って国の政府と最高レベルの研究機関をドッキングした機関みたいなもんだろ…?史上初めて高校生ながらそこの研究者になった天才がこんなへにゃへにゃとしたやつなのか…?かつて電子工学研究科にもこれとはまた違った感じで気の抜けた感じの天才はいたが。
「で、キミは何者なのかなぁ?こちらにだけ情報を開示させるのはフェアじゃないよねぇ。」
「確かにそれもそうだ。俺は白城。若市という辺境の地から来た旅人だ。」
「やっぱり旅人さんだ!でも遥々若市から理研特区まで…ただの観光とは思えないけどねぇ。」
「若市を知っているのか!?」
「一度行ったことあるよ。100年ちょっと前まで電車も走っていないような場所だったらしいけど今は割と発展していたね。でも未だに人ならざるものが紛れ込んでいたのはなかなか興味深いことだったよ。」
2000年代になってようやく鉄道という文明が登場したことは理研特区の人間にとっては面白いネタになるのだろうか。確か地球の裏側でも電気で走行する鉄道は1900年代後半に普及したと記憶しているが…。
「別にただの観光だ。」
「えー?理研特区って観光地ではないけど?」
疑うのも無理はない。実際理研特区には歴史的建造物も無ければ美味い飯も写真映えのする風景も無い。ガイドブックに載っているかどうかも怪しいところだ。ここに訪れるのは他国の技術者や留学生であり観光目的の旅人ではない。
「ここの歴史について興味があって来たんだよ。なんでも100年くらい前に理研特区内でドンパチやり合ったそうじゃないか。」
「えっ、なんで外の人がそれを…?」
「おっと、その事実すらも隠蔽しているのか。だとしたらこの慰霊碑が残っているのは奇跡だな。」
「白城くん、君は一体どこまで知っている…?」
「2040年代の電子工学研究科の様子、当時の艦艇、MM企画で使用されたマイクロチップの効能、被験者たちの分裂、後は…須藤艦長の部屋が汚かったということ、等々。」
理研特区の頭脳に話すにはリスクがデカいということに気付かずに思わず色々と口にしてしまった。
「まるで当時生きていたかのように話すね。まさか事細かに記録していた者が外にいたとは…。その記録をもっと早く直也に見せてやりたかったな。」
なるほど、俺が当時生きていたとは捉えずに詳細な記録が存在することにしたのか。まあそれも正しいのだが。MM企画の一部始終(Side電子工学研究科)や須藤らとの生活については『剣崎雄の世界論』の中にばっちり記録されており、若市にある奴の実家を訪ねればいつでも読み返すことが可能だからだ。
「なんならそいつを連れてきてくれれば語って聞かせるぞ?内容はばっちり頭に入っているからな。」
「いや、もう手遅れだね。彼とは互いのために距離を置こうってことになったし、何より既に我々に害をもたらす寄生虫を彼は世間に解き放ってしまった。」
「寄生虫騒ぎの犯人を知っているのか!?」
「あくまで予測だけどね。かつてのMM企画首謀者、悪魔の一族一文路に生まれた直也くんはある日自分の家のルーツを知りたくなった。それが例え非人道的犯罪でもやはり自分の先祖がやったことは知っておきたい、そんな好奇心は人間としてはまあ普通だ。でも一文路家の人はもちろん、理研特区全体もあの黒歴史は無かったことにしたいのが本心だ。それに関する資料はことごとく消され、歴史を知る関係者たちもみんなだんまり。いくら直也くんが大財閥のおぼっちゃまでも彼はまだ学生の身。一文路家の総力をもって彼の好奇心は潰されるわけだね。」
「あの一文路の末裔か…。しかし何故それが寄生虫に繋がる?」
「まだお話は終わってないよ。彼は人工生物とマインドコントロールの分野に手を出した。何故かって?そりゃあ誰も教えてくれないなら力ずくでも情報を引き出せばよい。きっと無理やり情報を吐かせる自白剤のようなものを作りたかったんだろうね。薬品や機械にしなかったのは彼が元々寄生生物が好きだったからかな。まあ趣味だね。でも直也くんには何かが足りなかったのかな、失敗しちゃうんだ。失敗して別のものができちゃう。そしてその失敗作が外に逃げ出しちゃう。全くドジだね。」
「待て、じゃああの騒ぎは単なるミスによって起きたものなのか…?」
「俺の推測ではそういうことになるね。」
「だがそんな事情誰も納得しないだろう。散々な目に遭ってそれが事故でした、なんて。」
「だろうね。だからこそ直也は未だに罪悪感はありながらものうのうと暮らせている。この間発破をかけてみて彼がこの件に関与していることは確信したよ。俺なら今すぐにでも彼を社会的死に追い込むことができる。」
「そうするつもりなのか?」
「いいや、一応直也は元とはいえ親友だからね。そんな酷いことはしないさ。それに彼のせいで本部を追放された俺が今度は彼を告発する…、マスコミが好きそうな仲間割れ、報復…そんなので俗世間の下世話な人々を喜ばせたくないね。まあ最終兵器として使うかもしれないけど。」
「随分と“綺麗好き”なんだな。」
「そうだねー、俺は“人魚姫”だからねぇ。汚い地上は息苦しいのだよ。だから安心して、君のことは世間に公表しないし研究対象にもしない。不老不死の白城千くん♪」
「やっほー、また会ったね。」
「俺は生態研究科の面積には詳しくないがそう頻繁に同じ人に会うもんかね…。」
「もしかしてよその人?案外狭いよ、この街は。…目的の人物を探すことなど容易なくらい。」
つい先日互いに名も名乗らず会話しただけなのにこやつは俺に一体何の用があるんだろう。全く読めないやつだ。
「ああ、待って!そんな怪しい人を見るような目で見ないで!そもそもここの人たちは自分たちの生活区域からあまり出ないから辺境地にいたらかえって目立つんだよ。」
「…確かに中心街から外れると本当に人を見かけなくなるな。」
「でしょー?こんなところをウロウロしているのなんて物珍しさで散歩しているよそ者か、俺か、トモちゃんくらいだよ。」
「トモちゃん?」
「あ、いや知り合い。気にせんといて~。」
「…はぁ。」
「でもこんなところにいるってことはもう帰っちゃうのかな?それとも電子工学研究科の方にも観光?というかそもそも電子工学研究科の人?いずれにせよ物好きだと思うけど~。」
今俺がいるところは理研特区の入り口。来た道を戻れば生態研究科、反対側へ下れば電子工学研究科。全てを見渡せる高台で両都市に加え奥には海まで見える。100年前にあった戦争、もとい理不尽な人体実験の被害者の名が刻まれた慰霊碑もある。まあこれは俺が作ったのだが。
「で、ぺらぺらと喋っていないでいい加減要件を言ったらどうだ。こんなところまでわざわざ来たのだから何かあるのだろう。」
「おお、怖い怖い。キミとお話しに来ただけだよ~。」
「…じゃあ帰っていいか。」
「だめだめ、なんでそうなるの!暇そうだしいいでしょ!おしゃべりしようよ~!」
「素性もわからんやつと呑気にお喋りするほど暇ではない。」
「俺は杉谷瑞希だよ~。高校生兼本部の研究者…だったけど今は追い出されて放浪してま~す。あ、本部ってわかる?」
「一応ここの常識は多少調べた。最大級の研究機関であり域内の学校経営や行政も担っている、要は理研特区各科の頭みたいなものだろう。ただ生態研究科は知らんが電子工学研究科では未成年の職員はいなかったと記憶しているが…。」
「生態研究科も“今までは”いなかったよ~。」
「“今までは”?」
「そう、俺が史上初ってことになりますなぁ~。どやっ!」
は?理研特区各科の本部って国の政府と最高レベルの研究機関をドッキングした機関みたいなもんだろ…?史上初めて高校生ながらそこの研究者になった天才がこんなへにゃへにゃとしたやつなのか…?かつて電子工学研究科にもこれとはまた違った感じで気の抜けた感じの天才はいたが。
「で、キミは何者なのかなぁ?こちらにだけ情報を開示させるのはフェアじゃないよねぇ。」
「確かにそれもそうだ。俺は白城。若市という辺境の地から来た旅人だ。」
「やっぱり旅人さんだ!でも遥々若市から理研特区まで…ただの観光とは思えないけどねぇ。」
「若市を知っているのか!?」
「一度行ったことあるよ。100年ちょっと前まで電車も走っていないような場所だったらしいけど今は割と発展していたね。でも未だに人ならざるものが紛れ込んでいたのはなかなか興味深いことだったよ。」
2000年代になってようやく鉄道という文明が登場したことは理研特区の人間にとっては面白いネタになるのだろうか。確か地球の裏側でも電気で走行する鉄道は1900年代後半に普及したと記憶しているが…。
「別にただの観光だ。」
「えー?理研特区って観光地ではないけど?」
疑うのも無理はない。実際理研特区には歴史的建造物も無ければ美味い飯も写真映えのする風景も無い。ガイドブックに載っているかどうかも怪しいところだ。ここに訪れるのは他国の技術者や留学生であり観光目的の旅人ではない。
「ここの歴史について興味があって来たんだよ。なんでも100年くらい前に理研特区内でドンパチやり合ったそうじゃないか。」
「えっ、なんで外の人がそれを…?」
「おっと、その事実すらも隠蔽しているのか。だとしたらこの慰霊碑が残っているのは奇跡だな。」
「白城くん、君は一体どこまで知っている…?」
「2040年代の電子工学研究科の様子、当時の艦艇、MM企画で使用されたマイクロチップの効能、被験者たちの分裂、後は…須藤艦長の部屋が汚かったということ、等々。」
理研特区の頭脳に話すにはリスクがデカいということに気付かずに思わず色々と口にしてしまった。
「まるで当時生きていたかのように話すね。まさか事細かに記録していた者が外にいたとは…。その記録をもっと早く直也に見せてやりたかったな。」
なるほど、俺が当時生きていたとは捉えずに詳細な記録が存在することにしたのか。まあそれも正しいのだが。MM企画の一部始終(Side電子工学研究科)や須藤らとの生活については『剣崎雄の世界論』の中にばっちり記録されており、若市にある奴の実家を訪ねればいつでも読み返すことが可能だからだ。
「なんならそいつを連れてきてくれれば語って聞かせるぞ?内容はばっちり頭に入っているからな。」
「いや、もう手遅れだね。彼とは互いのために距離を置こうってことになったし、何より既に我々に害をもたらす寄生虫を彼は世間に解き放ってしまった。」
「寄生虫騒ぎの犯人を知っているのか!?」
「あくまで予測だけどね。かつてのMM企画首謀者、悪魔の一族一文路に生まれた直也くんはある日自分の家のルーツを知りたくなった。それが例え非人道的犯罪でもやはり自分の先祖がやったことは知っておきたい、そんな好奇心は人間としてはまあ普通だ。でも一文路家の人はもちろん、理研特区全体もあの黒歴史は無かったことにしたいのが本心だ。それに関する資料はことごとく消され、歴史を知る関係者たちもみんなだんまり。いくら直也くんが大財閥のおぼっちゃまでも彼はまだ学生の身。一文路家の総力をもって彼の好奇心は潰されるわけだね。」
「あの一文路の末裔か…。しかし何故それが寄生虫に繋がる?」
「まだお話は終わってないよ。彼は人工生物とマインドコントロールの分野に手を出した。何故かって?そりゃあ誰も教えてくれないなら力ずくでも情報を引き出せばよい。きっと無理やり情報を吐かせる自白剤のようなものを作りたかったんだろうね。薬品や機械にしなかったのは彼が元々寄生生物が好きだったからかな。まあ趣味だね。でも直也くんには何かが足りなかったのかな、失敗しちゃうんだ。失敗して別のものができちゃう。そしてその失敗作が外に逃げ出しちゃう。全くドジだね。」
「待て、じゃああの騒ぎは単なるミスによって起きたものなのか…?」
「俺の推測ではそういうことになるね。」
「だがそんな事情誰も納得しないだろう。散々な目に遭ってそれが事故でした、なんて。」
「だろうね。だからこそ直也は未だに罪悪感はありながらものうのうと暮らせている。この間発破をかけてみて彼がこの件に関与していることは確信したよ。俺なら今すぐにでも彼を社会的死に追い込むことができる。」
「そうするつもりなのか?」
「いいや、一応直也は元とはいえ親友だからね。そんな酷いことはしないさ。それに彼のせいで本部を追放された俺が今度は彼を告発する…、マスコミが好きそうな仲間割れ、報復…そんなので俗世間の下世話な人々を喜ばせたくないね。まあ最終兵器として使うかもしれないけど。」
「随分と“綺麗好き”なんだな。」
「そうだねー、俺は“人魚姫”だからねぇ。汚い地上は息苦しいのだよ。だから安心して、君のことは世間に公表しないし研究対象にもしない。不老不死の白城千くん♪」
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる