Prisoners(千年放浪記-本編4)

しらき

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おまけストーリー

想起:浜野出版の若社長

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 ―数年後。とあるビルの一室にて。
 「久しぶりだな。そのスーツ、ドレスよりも似合っている。」
「美形に褒められたって嫌味にしか聞こえないがな。特に同性の場合は。」
「ハハハ、相変わらずネガティブなやつだ。好きなように生きているわけじゃないのか?」
「いや、自由に生きてはいるさ。両親は案外すんなりと籍を変えることを許可してくれたしな。うちはそもそもよそ者だし、後継者が血縁者である必要もないらしいからさ。」
「それは良かったな。だが家は継いだのだろう?」
「別に本は嫌いじゃないし…。俺は一度浜野の名に泥を塗りかけた。これくらいはするべきだろう。」
「俺より全然親孝行者じゃないか。」
「…王位継承権を譲ったというのは本当か?」
「ああ。猛反対されたがなんとか、な。俺より弟の方が優秀だし、目的のためには王になっては色々と不都合なんだ。」
「ホルニッセ、お前…!自分が何をしたかわかってるのか…!?」
「お前なら型にはまらない同士わかってくれると思ったが…」
「わかり合いたくもないな」
「まあそれはいいとして、俺だってわざわざ他国への留学の機会も与えてもらったのに期待を裏切ったのは悪いと思っているんだぞ。」
「なら尚更今からでも撤回しろ」
「いやいやそうはいかない。亡くなった母上のためにも俺は王なんてやっている暇はないんだ。」
「興味も無いし、詳しく聞くつもりはないが王権をもってしても出来ないことなのか?」
「ああ、そうだな。むしろ王だからこそ出来ないことだ。」
「あ、そう。まあHornisse=Zachariasを批判する書物が流通しても俺には嬉しいだけだが。」
「国の汚点して歴史に残るのも悪くはないな。」

 …浜野のもとを訪れたのも随分前になるのだろうか。多くの人間から期待され愛されていた俺だが、彼女…いや、彼のようにはなれなかった。実際弟のアルフォンスの方が優秀だし王として相応しいだろう。だが、だからと言って代々守られてきた絶対的なしきたりを破り挙句の果てに家を出るなど親不孝者の極みである。父上もアルフォンスも、王宮の誰もがもはやあの裏切り者のことなど忘れて生きているだろう。俺自身何故ここまであいつを追い続けているのかわからない。しかし俺にはもうそれ以外の生き方はあり得ないのだ。

Prisoners Fin...?
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