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第三章
第19話『情報交換は基本だとわかっていても』
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初めて足を踏み入れる第2階層。
なにが待ち受けているのか、カズアキはソワソワしつつも、なにが変わってわけではない景色を前に少しだけ安堵する。
相変わらず天井からは光苔の淡く蒼白い光が通路を照らしていた。
「第2階層で注意しなきゃいけないことってある?」
「んーやっぱり、モンスターだよね。まあでも、基本的には第1階層とあんまり変わらないよ」
「こっちから攻撃を仕掛けない限りは攻撃をしてこないってことか」
「そうそう、そんな感じ」
それじゃあ、と、カズアキは【叶化の剣】を納刀し、配布の剣へと持ち替えた。
「一番注意しなくちゃいけないのは階段前。攻撃力自体は低いんだけど、数が増えていくモンスターとの戦いになる」
「じゃあ駆け抜けちゃえばいい感じ?」
「それはそうでもあるんだけど、一番の稼ぎ所ってことだよ」
「あー、なるほど。じゃあタイミングが悪いと、他の探索者達と被るっていうわけか」
「だね。厳密なルールはないけど、基本的には誰かが戦ってるモンスターを横取りするのはマナー違反って感じになってるからね」
カズアキはソラノの話を聴きながら、いつかプレイしていたオンラインゲームのことを思い出していた。
当初も、厳密なルールこそなかったものの、モンスターが出現するような『狩場』ではマナーが今の話そのままで存在していたのを憶えている。
ゲームでは、いわゆる『横殴り』という言葉で表されていた。これが意味するのは、『モンスターから得られる経験値の減少』にあるが、1人で討伐すれば100%得られたところ、たったの1発だけでも攻撃した人に数割分の経験値が入ってしまうことを指す。
しかし、他のゲームでは100%と10%のようなシステムもあり、パーティを組まずとも協力プレイができるといったものもあった。だから一様にそれら行為が悪というわけでもないのが難しいところ。
今回でいうところのマナーに該当するのは、経験値ではなく魂紅透石の所有権のこと。
「まあ4人も居れば、そこまで気にする必要はないよ。数が居てもある程度は対処できるし。そもそも第2階層のモンスターだしね」
「言われてみればそうだな」
「しかも攻撃手段は体当たりだけだから、緊迫した戦闘になるわけでもない」
「じゃあ筋肉痛的な痛みが残るって感じか」
「大体そんな感じ」
カズアキは、不意に食らってしまったスライムの体当たりを思い出す。
「でもその前に」
一行は足を止め、目の前に集まっているモンスター群を前に武器を構え直す。
「この際、タッグ戦の練習をしてみない?」
「それいいかもっ」
「どんな組み合わせでやるんだ?」
唐突にセリナからはそう提案する。
「なにがどうってわけじゃないけど、私とマアヤ・カズとソラノとか? タッグ戦の練習なんだから、後から変えてもいいし」
「確かにそれはいいな」
「ダンジョン内ではなにが起きるのかわからないからね」
「いい練習になるってわけだね」
「じゃあそうと決まれば、お先に失礼っと――」
話を切り上げたセリナは前へ進み始め、マアヤも後を追う。
それを見送った後、ソラノはカズアキに近寄って肩をちょんちょんと叩く。
「ん? どうかしたか?」
「ちょい、ミュートってできる?」
「ああ」
ネックレスをトントンっと優しく指で叩き、視界を横へずらしてマイクマークに射線が入っているのを確認する。
「ミュートはした」
「悪口とかではなく、純粋な疑問なんだけど。セリナってどんな感じの性格なの?」
「んー、簡単には言い表せな。表ではいい子を演じ、裏では素を出す。俺と同じでオタク気質な感じだが、実際には俺より勉強ができる。って感じ」
「まあ、特に変なところはないわね」
随分と当たり障りの回ことを言い、まるでセリナのことを庇っているようにも捉えられるないどうだが、それぐらいの情報しか手元にないから仕方がない。
そもそもただのクラスメイトからスタートし、偶然にも話が合った知人でしかなく、特に秘密を握っているわけでもないのだから。
「後、少しだけ気になってたんだけど関係性ってどうなってるの? 仲がよさそうな雰囲気を出しているのに、そこまで距離感が近そうにも見えないんだけど」
「まあ、そこはその通りだな。1年生の時に知り合って、2年生も同じクラス。だけど3年生の時は別クラスって感じだったから。つい最近連絡を入れた時は数カ月ぶりって感じだったんだ」
「なるほど、そういうことだったんだ」
カズアキは内心バクバクの状況で、インターネット活動のことだけを避けて事実を並べ続ける。
「よくある展開ではるけど、よくあるイベントとかはどんな感じだったの?」
「なんだよそれ」
「いわゆる、遠足で隣の席、同じグループ。バレンタインデーやホワイトデー、長期休暇中に勉強をどちらかの家でやったり。登下校は肩を並べて歩いて……とかとか」
「いやまったく。別に幼馴染とかではないし、付き合っていたとかでもない。本当にただのクラスメイト」
「そう。本当に? それ以上でもそれ以下でもなく?」
ソラノは、ジト―ッと疑いの眼差しを真っ直ぐに向けてくる。
「いやいや、本当の本当だってば」
「だって、なんだかよそよそしい感じがしてさ」
「なにそれ、女の勘ってやつですか?」
「あら、よくわかったね」
「つい最近、似たようなことを感じたと言いますか言われたといいますか」
隠していることはないが、言葉にするのを避けていることはあるため目線を逸らしそうになる。
しかしカズアキはゲームで培った知識ではあるが、知っていた。こういった時に目線を外してしまうのは、自身の非を認めたり隠し事をしているということを現すということを。だからこそソラノから目線を逸らさない。
「ふぅーん。まあそれならいいけど」
「まあでもそうだよな。ソラノとマアヤからすれば、急にどこぞの誰とも知らない人間がパーティに入ってきたわけだし、いろいろと気にはあるよな」
と、今更ながらに自分の行いを振り返る。
睡眠欲に負け連絡を怠ったことを含めて。
「こういうのは時間で解決するしかないだろうからな。俺もみんなのことをもっと知りたいし」
「そうだね。じゃあ今度、2人だけでお出か――」
「うわっ、あっちはあっちでスゲー」
「むっ」
ソラノはこの2人だけという状況を好機と捉え、いわゆる抜け駆けをしようとしていた。だが、誰にも邪魔をされないと思っていたのに、まさかのカズアキが話を遮ってくるものだから煮え切らない感情を抱き、カズアキが向ける方向へ目線を移す。
すると、今日が初めましての2人が交戦していた。
縦横無尽に立ち回っている、というのは大袈裟だが、前身と後退を繰り返して互いに互いのタイミングを見計らっている。
対峙している相手が強くも大きくもない、【岩鳥】というところどころに小石が付いている硬い皮膚のモンスターだからということもあるのだろう。しかし、背中を預けているかのように互いの死角となるところを、互いに補いながら戦っていた。
「性格的には真逆だけど、戦いの相性は良さそう」
「予想外」
「俺達も負けてられないな」
「そうだね――というかたった今、新しい疑問が浮かび上がったんだけど」
「どうした?」
「セリナって口ぶり的には初心者寄りだと思ってたんだけど、もしかして違うの?」
「そこまではわからないが、どうしてそう思ったんだ?」
「いやさ、私とマアヤもそこまで探索者歴が長いかって言われたらそうではない。だけど、少なくともここより下の階層まで2人で行けるぐらいには腕があると思ってる」
「言われてみればそうだな。俺はこの装備があるから今も下でも戦えていたわけであって、探索者としては素人でしかないし」
カズアキは、自分でそう言っておきながら勝手に精神的ダメージを負う。
「そんなことはあってほしくはないんだけど、ゲームの動きを見様見真似でやってるとか?」
「いやいや、もしもそれができたとしたら怖すぎでしょ。逆に訊くけど、カズアキはあんな動きができる?」
「無理」
「でしょ」
『だが世の中にはそんな天才も居るのでは』という考えも捨てきれない中、動きを観察しているとモンスターを一掃し終えてしまった。
辺りを一瞥した二人は魂紅透石をせっせと回収し始める。
「なにはともあれ、そこら辺のことは後から訊けるとして。次は私達の番だから、頑張ろ」
「できるだけ足を引っ張らないように頑張ります」
「頑張らず、落ち着いてタイミングを合わせよう」
「おおう」
カズアキはソラノに改めてそう言われると、体に力が入ってしまう。
「すぐにモンスターは出てこないから大丈夫だよ」
「落ち着いて、周りを見て、力まずに攻撃と回避」
「そうそう、その調子」
100億円を超える装備を所有し、強敵を打ち破った人間とは思えない緊張が表に出る。
「終わったよーっ」
「お待たせ」
魂紅透石を回収し終えた2人が戻ってきた。
「お疲れ」
「お疲れ様――じゃあ、行こ」
「おう」
なにが待ち受けているのか、カズアキはソワソワしつつも、なにが変わってわけではない景色を前に少しだけ安堵する。
相変わらず天井からは光苔の淡く蒼白い光が通路を照らしていた。
「第2階層で注意しなきゃいけないことってある?」
「んーやっぱり、モンスターだよね。まあでも、基本的には第1階層とあんまり変わらないよ」
「こっちから攻撃を仕掛けない限りは攻撃をしてこないってことか」
「そうそう、そんな感じ」
それじゃあ、と、カズアキは【叶化の剣】を納刀し、配布の剣へと持ち替えた。
「一番注意しなくちゃいけないのは階段前。攻撃力自体は低いんだけど、数が増えていくモンスターとの戦いになる」
「じゃあ駆け抜けちゃえばいい感じ?」
「それはそうでもあるんだけど、一番の稼ぎ所ってことだよ」
「あー、なるほど。じゃあタイミングが悪いと、他の探索者達と被るっていうわけか」
「だね。厳密なルールはないけど、基本的には誰かが戦ってるモンスターを横取りするのはマナー違反って感じになってるからね」
カズアキはソラノの話を聴きながら、いつかプレイしていたオンラインゲームのことを思い出していた。
当初も、厳密なルールこそなかったものの、モンスターが出現するような『狩場』ではマナーが今の話そのままで存在していたのを憶えている。
ゲームでは、いわゆる『横殴り』という言葉で表されていた。これが意味するのは、『モンスターから得られる経験値の減少』にあるが、1人で討伐すれば100%得られたところ、たったの1発だけでも攻撃した人に数割分の経験値が入ってしまうことを指す。
しかし、他のゲームでは100%と10%のようなシステムもあり、パーティを組まずとも協力プレイができるといったものもあった。だから一様にそれら行為が悪というわけでもないのが難しいところ。
今回でいうところのマナーに該当するのは、経験値ではなく魂紅透石の所有権のこと。
「まあ4人も居れば、そこまで気にする必要はないよ。数が居てもある程度は対処できるし。そもそも第2階層のモンスターだしね」
「言われてみればそうだな」
「しかも攻撃手段は体当たりだけだから、緊迫した戦闘になるわけでもない」
「じゃあ筋肉痛的な痛みが残るって感じか」
「大体そんな感じ」
カズアキは、不意に食らってしまったスライムの体当たりを思い出す。
「でもその前に」
一行は足を止め、目の前に集まっているモンスター群を前に武器を構え直す。
「この際、タッグ戦の練習をしてみない?」
「それいいかもっ」
「どんな組み合わせでやるんだ?」
唐突にセリナからはそう提案する。
「なにがどうってわけじゃないけど、私とマアヤ・カズとソラノとか? タッグ戦の練習なんだから、後から変えてもいいし」
「確かにそれはいいな」
「ダンジョン内ではなにが起きるのかわからないからね」
「いい練習になるってわけだね」
「じゃあそうと決まれば、お先に失礼っと――」
話を切り上げたセリナは前へ進み始め、マアヤも後を追う。
それを見送った後、ソラノはカズアキに近寄って肩をちょんちょんと叩く。
「ん? どうかしたか?」
「ちょい、ミュートってできる?」
「ああ」
ネックレスをトントンっと優しく指で叩き、視界を横へずらしてマイクマークに射線が入っているのを確認する。
「ミュートはした」
「悪口とかではなく、純粋な疑問なんだけど。セリナってどんな感じの性格なの?」
「んー、簡単には言い表せな。表ではいい子を演じ、裏では素を出す。俺と同じでオタク気質な感じだが、実際には俺より勉強ができる。って感じ」
「まあ、特に変なところはないわね」
随分と当たり障りの回ことを言い、まるでセリナのことを庇っているようにも捉えられるないどうだが、それぐらいの情報しか手元にないから仕方がない。
そもそもただのクラスメイトからスタートし、偶然にも話が合った知人でしかなく、特に秘密を握っているわけでもないのだから。
「後、少しだけ気になってたんだけど関係性ってどうなってるの? 仲がよさそうな雰囲気を出しているのに、そこまで距離感が近そうにも見えないんだけど」
「まあ、そこはその通りだな。1年生の時に知り合って、2年生も同じクラス。だけど3年生の時は別クラスって感じだったから。つい最近連絡を入れた時は数カ月ぶりって感じだったんだ」
「なるほど、そういうことだったんだ」
カズアキは内心バクバクの状況で、インターネット活動のことだけを避けて事実を並べ続ける。
「よくある展開ではるけど、よくあるイベントとかはどんな感じだったの?」
「なんだよそれ」
「いわゆる、遠足で隣の席、同じグループ。バレンタインデーやホワイトデー、長期休暇中に勉強をどちらかの家でやったり。登下校は肩を並べて歩いて……とかとか」
「いやまったく。別に幼馴染とかではないし、付き合っていたとかでもない。本当にただのクラスメイト」
「そう。本当に? それ以上でもそれ以下でもなく?」
ソラノは、ジト―ッと疑いの眼差しを真っ直ぐに向けてくる。
「いやいや、本当の本当だってば」
「だって、なんだかよそよそしい感じがしてさ」
「なにそれ、女の勘ってやつですか?」
「あら、よくわかったね」
「つい最近、似たようなことを感じたと言いますか言われたといいますか」
隠していることはないが、言葉にするのを避けていることはあるため目線を逸らしそうになる。
しかしカズアキはゲームで培った知識ではあるが、知っていた。こういった時に目線を外してしまうのは、自身の非を認めたり隠し事をしているということを現すということを。だからこそソラノから目線を逸らさない。
「ふぅーん。まあそれならいいけど」
「まあでもそうだよな。ソラノとマアヤからすれば、急にどこぞの誰とも知らない人間がパーティに入ってきたわけだし、いろいろと気にはあるよな」
と、今更ながらに自分の行いを振り返る。
睡眠欲に負け連絡を怠ったことを含めて。
「こういうのは時間で解決するしかないだろうからな。俺もみんなのことをもっと知りたいし」
「そうだね。じゃあ今度、2人だけでお出か――」
「うわっ、あっちはあっちでスゲー」
「むっ」
ソラノはこの2人だけという状況を好機と捉え、いわゆる抜け駆けをしようとしていた。だが、誰にも邪魔をされないと思っていたのに、まさかのカズアキが話を遮ってくるものだから煮え切らない感情を抱き、カズアキが向ける方向へ目線を移す。
すると、今日が初めましての2人が交戦していた。
縦横無尽に立ち回っている、というのは大袈裟だが、前身と後退を繰り返して互いに互いのタイミングを見計らっている。
対峙している相手が強くも大きくもない、【岩鳥】というところどころに小石が付いている硬い皮膚のモンスターだからということもあるのだろう。しかし、背中を預けているかのように互いの死角となるところを、互いに補いながら戦っていた。
「性格的には真逆だけど、戦いの相性は良さそう」
「予想外」
「俺達も負けてられないな」
「そうだね――というかたった今、新しい疑問が浮かび上がったんだけど」
「どうした?」
「セリナって口ぶり的には初心者寄りだと思ってたんだけど、もしかして違うの?」
「そこまではわからないが、どうしてそう思ったんだ?」
「いやさ、私とマアヤもそこまで探索者歴が長いかって言われたらそうではない。だけど、少なくともここより下の階層まで2人で行けるぐらいには腕があると思ってる」
「言われてみればそうだな。俺はこの装備があるから今も下でも戦えていたわけであって、探索者としては素人でしかないし」
カズアキは、自分でそう言っておきながら勝手に精神的ダメージを負う。
「そんなことはあってほしくはないんだけど、ゲームの動きを見様見真似でやってるとか?」
「いやいや、もしもそれができたとしたら怖すぎでしょ。逆に訊くけど、カズアキはあんな動きができる?」
「無理」
「でしょ」
『だが世の中にはそんな天才も居るのでは』という考えも捨てきれない中、動きを観察しているとモンスターを一掃し終えてしまった。
辺りを一瞥した二人は魂紅透石をせっせと回収し始める。
「なにはともあれ、そこら辺のことは後から訊けるとして。次は私達の番だから、頑張ろ」
「できるだけ足を引っ張らないように頑張ります」
「頑張らず、落ち着いてタイミングを合わせよう」
「おおう」
カズアキはソラノに改めてそう言われると、体に力が入ってしまう。
「すぐにモンスターは出てこないから大丈夫だよ」
「落ち着いて、周りを見て、力まずに攻撃と回避」
「そうそう、その調子」
100億円を超える装備を所有し、強敵を打ち破った人間とは思えない緊張が表に出る。
「終わったよーっ」
「お待たせ」
魂紅透石を回収し終えた2人が戻ってきた。
「お疲れ」
「お疲れ様――じゃあ、行こ」
「おう」
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