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第6章
第04話 希望を宿す境界の島
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頬を撫でる港の風が、優しく私達を受け入れてくれた。パラレルワールドに来て初めてのギルドクエストに緊張もある。だが、慌ただしく下船する剣士や魔法使い、そして鉱山へと出稼ぎに来てるらしき炭坑夫のホビットやドワーフ達の瞳には希望という光が輝いている。
私だけが未知の世界へと足を踏み入れるのではないと実感する。いわばこの島に訪れたすべての人が冒険者だ。
「……兄さん、大丈夫かな? 仕事中みたいで、スマホに繋がらない。お守りのペンダントがヒビ入ったからもしかして……と思ったんだけど」
無事に薔薇柘榴島に到着し、荷物を下ろして滞在先へ……というタイミングで、アルダー王子が不安を口にする。よくよく見ると、アルダー王子の胸元に掛かっているペンダントが、少しひび割れたようだ。宿泊施設行きのバスを待つベンチに座り、ペンダントの様子を三人で確認する。
「そのペンダント、何かリーアさんと縁があるものなの? せっかく綺麗に光っているのに亀裂が出来てしまったわ」
「あぁ、オレがギルドに加入した時にお守りとして貰ったものなんだ。ほら、サナちゃんも女神ルキア様からメダイユを授かっただろう。オレの場合は、ギルドマスターの兄さんから贈られた。兄さんの魔力がこもったこの【希望のお守り】をね」
そう言われて、私もルキア様から授けられた胸元のペンダントを手に取ってみる。青いコーティングがされているメダイユは、アルダー王子のイエローのメダイユとぱっと見似て見えた。
「そっか、リーアさんの魔力が込められているなら、逆にひび割れたということに不安を覚えるのも無理ないわ。あとは、ゼルドガイア領土の中では加護が利きにくい島に移動したせいとか?」
「どうだろう? これまでは、海外へ遠征した際にもメダイユは無事だったからな。あぁでも、この島は他国との境界だし、大昔は禁足地だったから磁場が荒れているとも言われているよ」
巨大な湖の中に浮かぶこの島は一応、ゼルドガイア領土の端に該当している。けれど、この島をさらに進んだ先は既に東方の領土であり、島そのものが国家間の境界と呼べるだろう。それだけ、まるで海のように大きな大きな湖であるということなのだが。
かつての禁足地ということで、磁場影響の線も捨てきれず、早急にリーアさんの身を案じて引き返すということも出来ない。念のため、クルルがこの後船が出る予定があるか、船着場で作業中の水兵さんに訊いてくれている。
「水兵さんのお話によると、本日の便は僕達が乗って来た船が最後。折り返しでゼルドガイアの大陸側へとUターンして、今日はそこまでのようです」
「そっか……予定表通りなら貨物などの定期便は今日は来ないし、不安要素を感じたとしても今日はこの島で待機するしかない。それは分かってるんだけど。一応、修復魔法をかけてみるか……我が兄リーアの刻印を持つメダイユよ、再び栄光を取り戻せ……!」
よっぽど嫌な予感がするのだろうか、アルダー王子はペンダントのヒビをなぞりながら、修復魔法を唱える。
パキン!
だが、祈りは虚しく、再びヒビが入ってしまう。
「アルダー王子、もしかすると聖品が劣化しやすい瘴気が漂っているのやも知れません。僕達の世界線ではいまだに禁足地の領域です。加護魔法を重複してかけておきましょう」
クルルが詠唱を一旦ストップさせて、加護魔法を上からかけると、少しだけヒビが修繕出来た。
「多少良くなったみたいだ。ありがとう、クルル」
「……お守りに故障が起きてもおかしくない立地ってことよね。うん、私も自分のお守りに気を配って魔力に変化がないか様子を見るようにするわ。もし、私のお守りに変化がなければ本当にリーアさんの魔力にのみ異変があった可能性も……」
「実は……ゼルドガイアの港からしばらく歩くと、ギルドの旧本部がある。ボディガードのミュゼットくんを連れていたし、兄さんはオレたちに言えない別の任務をするために港に立ち寄ったのかも。でも、任務がいつも成功するとは限らないし……」
心細そうなアルダー王子を励ますために、何か気の利いたセリフを考える。クルルが私の肩をちょっとだけ引き寄せてから、『リーアさんのためなら、クエストを辞退することになっても』と耳打ちして来た。私も最終的にはその方向性が最もだと思った。
「もし……アルダー王子の予感が当たって、リーアさんの身に何かあったなら。今回のクエストを途中辞退してでも帰還しましょうって、クルルが。私もクルルと同意見だわ」
「今回の研修クエストは東方に橋をかける素材を探す意味では重要だと思います。けど、その役割は別の人でも替えが効く。リーアさんの代わりはアルダー王子にとっても僕達にとってもいないはず」
「そうよね。アルダー王子にとってはたった一人のお兄さん、私とクルルにとっては……鏡の向こうから来た異邦人の私達の身元を保証してくれた大切な人だもの。緊急時の移動手段は……個人の船舶が借りられるか、調べてみればいいわ。これだけの島だし、誰かしら個人船舶くらい所有しているはずよ」
最悪の事態なんか考えたくもないが、万が一の時の方針は今から決めておいた方がいい。
「二人とも……。うん、じゃあ取り敢えず、軍の詰所に寄ってゼルドガイア本土の今の状況を確認してもいいかな。本当に緊急で船が必要になったら、軍の船を借りられるか交渉するよ。バスは次の便になってしまうけど」
「えぇ。クエスト手続きは一般宿泊施設じゃなくて、詰所で行いましょう。どっちにしろ、今日の任務は島のモンスター生息区域の把握と特定数のモンスター排除だったし、エリアを変えてサクッと終わらせておくわ。アプリにもその内容で登録しておくわね」
初期予定とは異なる行動になってしまうが、ギルドクエストはノルマの条件を達成してしまえば一応はクリア扱いになる。冒険者用スマホのアプリを立ち上げて、本日分の見回り区域を宿泊施設周辺から軍港詰所周辺に変更する。
(それにしても、このパラレルワールドでは民間人扱いの私では、軍の船を借りるという発想そのものがなかったわ。けれど、次期国王のアルダー王子ならば可能だということなのよね。アルダー王子とアルサルって、似ているはずなのにやっぱり立場が全然違うんだわ)
『見回り予定地を軍港詰所区域に変更。変更受け付けました』
スマホを取り出した流れで、今日のニュースやお知らせ項目をチェックするが、今のところゼルドガイア本土の変わったニュースはない。仕方なくスマホの画面を閉じて、詰所へと移動する。この時、この瞬間までは、まだリーアさんの身は辛うじて守られていたのだろう。
――ゼルドガイア本土にてギルド旧本部襲撃事件が起きたのは、この直後だった。
私だけが未知の世界へと足を踏み入れるのではないと実感する。いわばこの島に訪れたすべての人が冒険者だ。
「……兄さん、大丈夫かな? 仕事中みたいで、スマホに繋がらない。お守りのペンダントがヒビ入ったからもしかして……と思ったんだけど」
無事に薔薇柘榴島に到着し、荷物を下ろして滞在先へ……というタイミングで、アルダー王子が不安を口にする。よくよく見ると、アルダー王子の胸元に掛かっているペンダントが、少しひび割れたようだ。宿泊施設行きのバスを待つベンチに座り、ペンダントの様子を三人で確認する。
「そのペンダント、何かリーアさんと縁があるものなの? せっかく綺麗に光っているのに亀裂が出来てしまったわ」
「あぁ、オレがギルドに加入した時にお守りとして貰ったものなんだ。ほら、サナちゃんも女神ルキア様からメダイユを授かっただろう。オレの場合は、ギルドマスターの兄さんから贈られた。兄さんの魔力がこもったこの【希望のお守り】をね」
そう言われて、私もルキア様から授けられた胸元のペンダントを手に取ってみる。青いコーティングがされているメダイユは、アルダー王子のイエローのメダイユとぱっと見似て見えた。
「そっか、リーアさんの魔力が込められているなら、逆にひび割れたということに不安を覚えるのも無理ないわ。あとは、ゼルドガイア領土の中では加護が利きにくい島に移動したせいとか?」
「どうだろう? これまでは、海外へ遠征した際にもメダイユは無事だったからな。あぁでも、この島は他国との境界だし、大昔は禁足地だったから磁場が荒れているとも言われているよ」
巨大な湖の中に浮かぶこの島は一応、ゼルドガイア領土の端に該当している。けれど、この島をさらに進んだ先は既に東方の領土であり、島そのものが国家間の境界と呼べるだろう。それだけ、まるで海のように大きな大きな湖であるということなのだが。
かつての禁足地ということで、磁場影響の線も捨てきれず、早急にリーアさんの身を案じて引き返すということも出来ない。念のため、クルルがこの後船が出る予定があるか、船着場で作業中の水兵さんに訊いてくれている。
「水兵さんのお話によると、本日の便は僕達が乗って来た船が最後。折り返しでゼルドガイアの大陸側へとUターンして、今日はそこまでのようです」
「そっか……予定表通りなら貨物などの定期便は今日は来ないし、不安要素を感じたとしても今日はこの島で待機するしかない。それは分かってるんだけど。一応、修復魔法をかけてみるか……我が兄リーアの刻印を持つメダイユよ、再び栄光を取り戻せ……!」
よっぽど嫌な予感がするのだろうか、アルダー王子はペンダントのヒビをなぞりながら、修復魔法を唱える。
パキン!
だが、祈りは虚しく、再びヒビが入ってしまう。
「アルダー王子、もしかすると聖品が劣化しやすい瘴気が漂っているのやも知れません。僕達の世界線ではいまだに禁足地の領域です。加護魔法を重複してかけておきましょう」
クルルが詠唱を一旦ストップさせて、加護魔法を上からかけると、少しだけヒビが修繕出来た。
「多少良くなったみたいだ。ありがとう、クルル」
「……お守りに故障が起きてもおかしくない立地ってことよね。うん、私も自分のお守りに気を配って魔力に変化がないか様子を見るようにするわ。もし、私のお守りに変化がなければ本当にリーアさんの魔力にのみ異変があった可能性も……」
「実は……ゼルドガイアの港からしばらく歩くと、ギルドの旧本部がある。ボディガードのミュゼットくんを連れていたし、兄さんはオレたちに言えない別の任務をするために港に立ち寄ったのかも。でも、任務がいつも成功するとは限らないし……」
心細そうなアルダー王子を励ますために、何か気の利いたセリフを考える。クルルが私の肩をちょっとだけ引き寄せてから、『リーアさんのためなら、クエストを辞退することになっても』と耳打ちして来た。私も最終的にはその方向性が最もだと思った。
「もし……アルダー王子の予感が当たって、リーアさんの身に何かあったなら。今回のクエストを途中辞退してでも帰還しましょうって、クルルが。私もクルルと同意見だわ」
「今回の研修クエストは東方に橋をかける素材を探す意味では重要だと思います。けど、その役割は別の人でも替えが効く。リーアさんの代わりはアルダー王子にとっても僕達にとってもいないはず」
「そうよね。アルダー王子にとってはたった一人のお兄さん、私とクルルにとっては……鏡の向こうから来た異邦人の私達の身元を保証してくれた大切な人だもの。緊急時の移動手段は……個人の船舶が借りられるか、調べてみればいいわ。これだけの島だし、誰かしら個人船舶くらい所有しているはずよ」
最悪の事態なんか考えたくもないが、万が一の時の方針は今から決めておいた方がいい。
「二人とも……。うん、じゃあ取り敢えず、軍の詰所に寄ってゼルドガイア本土の今の状況を確認してもいいかな。本当に緊急で船が必要になったら、軍の船を借りられるか交渉するよ。バスは次の便になってしまうけど」
「えぇ。クエスト手続きは一般宿泊施設じゃなくて、詰所で行いましょう。どっちにしろ、今日の任務は島のモンスター生息区域の把握と特定数のモンスター排除だったし、エリアを変えてサクッと終わらせておくわ。アプリにもその内容で登録しておくわね」
初期予定とは異なる行動になってしまうが、ギルドクエストはノルマの条件を達成してしまえば一応はクリア扱いになる。冒険者用スマホのアプリを立ち上げて、本日分の見回り区域を宿泊施設周辺から軍港詰所周辺に変更する。
(それにしても、このパラレルワールドでは民間人扱いの私では、軍の船を借りるという発想そのものがなかったわ。けれど、次期国王のアルダー王子ならば可能だということなのよね。アルダー王子とアルサルって、似ているはずなのにやっぱり立場が全然違うんだわ)
『見回り予定地を軍港詰所区域に変更。変更受け付けました』
スマホを取り出した流れで、今日のニュースやお知らせ項目をチェックするが、今のところゼルドガイア本土の変わったニュースはない。仕方なくスマホの画面を閉じて、詰所へと移動する。この時、この瞬間までは、まだリーアさんの身は辛うじて守られていたのだろう。
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