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幸せな2人
Gerbera7話 天使の裏切り 哀しみのはじまり
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ガーベラ7話
天使の裏切り 哀しみのはじまり
一条 瑠樹
救急車のサイレンとパトカーが点滅する交差点…
悲しみの瞬感
彗星が観えたあの日はまるで嘘の様に…
彼女は想う…天使はいないと…
悲劇の中のフラッシュライト
「起きて!…起きてよ…!早く…ヨーロッパ行こうって言ったじゃない!何してんのよ!…早くお願いだから…早くお願いだから…死なないで…誰が助けてよ…観てないで!!……助けなさいよ…早くお願い…見世物じゃ無いのよ…早く助けて…聞いてんの…?」
彼女は叫んだ…
叫んでもどうにもならないのに狂った姿を公衆の面前で晒し…それからまた泣きわめいて…救急隊が到着して慌ただしく…手際良くタンカーに乗せて運んで行く…
貧しい叫びに変わる前に…
「あたしも乗せてください!!
貴方は?
あたしは婚約者です!この人の女です…」
5分~から8分?!
泣きながら…人工呼吸をされながら…心肺停止状態ですと云われてあきらめられる事も無く救急車の中がまるで未来のメカドックみたいになっている…
奇跡的に彼は救急車の中で何とか息を吹き返した…
彼はまるで違う、、蝋人形の様…
「この人は助かりますよね…
この人は大丈夫だよね…
病院はまだ?!ねぇ…
聴いてますか?!
聴いてんのかよ?!…ねぇ…!! 聴いてんの?! …」
彼女とは思えない汚ない言葉…
彼の家族…彼の母親が駆けつけてきた時にはもう既に彼女は泣き疲れていて…息もつかぬ間に…
緊急手術が始まって6時間以上経過してる…
彼女は事の次第をやっと彼の母親に説明した…
病院の中の紙コップの自販機で冷たいコーヒーを買ってくれた母親に…
涙目の感情を抑えるのがやっとの控えめな物静かな彼の母親に…
彼女は口を開いてこう言った…
「ねぇ…お母さん…あたしが悪いんです…あたしが最低なんです…あたしが変な心配をして彼に傘も持たせないで大学に行かせたから…あたしがバイトに行かなければ…あたしがコンビ二に戻らなければ……あたしが彼を1人にしなければ…こうはならなかったんです…あたしがナマクラだから…」
彼の母親は涙で手が震えて鼻水をハンカチで拭いながら…
「もうわかったわ…貴方が悪いわけじゃ無いのよ…この子は優しくて強い子だから!!だれが悪いとか…だれがこうしたとか言わないの!! この子は今意識が無いの…目に焼き付いた事は話せないの!!
貴方も自分を責めるんじゃ無いのよ…自分で自傷する貴方は好きじゃ無いわよ!! 落ち着いて座りなさい…この子が好きになった貴方がそんなに取り乱して何で落ち着かないの私の言う事聴いてちょうだいね…頼むから…貴方らしく無いわ…」
病院のICU 緊急治療室に彼のベッドが移されたのはもう夜中というより朝方だった…
脚の骨…肩も複雑骨折して…脳にも影がある…
相変わらずまだまだ意識は戻らない…
病院のオペを担当したのは珍らしく女医だった…
オペ服でキャビンアテンダントの様に自信とオーラに満ちた姿で助手を2人看護士を引き連れて指示を送りながら歩いてきた…
この女医はたまたま国立病院から外科の外来の患者のために週1から~2回ほど病院の第2診察室を受け持っているそうだ…
年の頃は40代全般位か?…
かなりの美人だ…
「手は尽くしましたよ…
様子を観てまだまだ治療を考えましょう…
脈拍や心拍数も正常値には達していないです…
後は本人がどこまで耐えてくださるかです…
生命は危険です…
血が足りないですがそれ専用の輸
血を緊急手術にて勝手に私の勝手な判断にて致しましたので後からにはなりますが御家族のサインを頂けたら医師として幸いです…
私がもう一度状況と身体の動きを確認したらICUの中にお入りください…
お顔を観て勇気付けてあげてくださいね~
意識はまだもどらないし…
かなりの時間や御家族に協力をお願いするかぎりですかね。」
女医は手は尽くしているとの事だ…
もし意識が戻っても身体は完璧には元に戻らないだろうとのとの事だそうだ…
「もしものことがあっても貴方の責任じゃ無いわ…
貴方がもし並んでたってたら貴方も事故に合って今度はあの子1人じゃ済まないわ…
本人は何もわからないんだから…待つのよ!!」
一般病室に移るまでまだ予定も未定だ…
彼を跳ね飛ばした車のドライバーは酒気を帯びてはいない…
しかしかなりの脇見だったみたいだ…
金持ちそうな主婦でドライブテクニックもないくせに四駆のドイツ車に乗って適当な運転をしていたとの事だ…
赤信号と車線の間違いに気が付かずに彼に突っ込んできたとの事だ…
申し訳無さそな作り演技をして助手席にはツバメ君が空気も読まずに馬鹿面で立っている…
汚い八重歯を出していい歳して不倫して…人を跳ねて平気な顔をしている様にも伺える…
病院に駆け付ける誠意も無く…亭主に内緒で…しかも…若い男を載せていたのだし…
最低な女だとは言うまでも無い…
簡単な話雨の中密会を若い男とラブホテルで済ましてふざけながら運転をしていたと警察から遠巻きに話されたけれど彼女も母親も脱力と精神状態とが重なり…
その女ドライバーにまだ憎悪感だけを残ししてる
かなりリッチそうだ。…
看護士がICUの中まで案内をしにきた…
彼女は彼に申し訳ない気持ちでいっぱいだ…
朝を病院で迎えて仮眠すら取ってない2人は…
眠気も疲れも忘れて取り返しのつかない瞬間に胸は切り裂かれた様な気分だった…
かならず助かりますよね…と看護士さんを困らせる発言ばかりだ。
彼の顔を観るのもこわい気分だった…
天使の裏切り 哀しみのはじまり
一条 瑠樹
救急車のサイレンとパトカーが点滅する交差点…
悲しみの瞬感
彗星が観えたあの日はまるで嘘の様に…
彼女は想う…天使はいないと…
悲劇の中のフラッシュライト
「起きて!…起きてよ…!早く…ヨーロッパ行こうって言ったじゃない!何してんのよ!…早くお願いだから…早くお願いだから…死なないで…誰が助けてよ…観てないで!!……助けなさいよ…早くお願い…見世物じゃ無いのよ…早く助けて…聞いてんの…?」
彼女は叫んだ…
叫んでもどうにもならないのに狂った姿を公衆の面前で晒し…それからまた泣きわめいて…救急隊が到着して慌ただしく…手際良くタンカーに乗せて運んで行く…
貧しい叫びに変わる前に…
「あたしも乗せてください!!
貴方は?
あたしは婚約者です!この人の女です…」
5分~から8分?!
泣きながら…人工呼吸をされながら…心肺停止状態ですと云われてあきらめられる事も無く救急車の中がまるで未来のメカドックみたいになっている…
奇跡的に彼は救急車の中で何とか息を吹き返した…
彼はまるで違う、、蝋人形の様…
「この人は助かりますよね…
この人は大丈夫だよね…
病院はまだ?!ねぇ…
聴いてますか?!
聴いてんのかよ?!…ねぇ…!! 聴いてんの?! …」
彼女とは思えない汚ない言葉…
彼の家族…彼の母親が駆けつけてきた時にはもう既に彼女は泣き疲れていて…息もつかぬ間に…
緊急手術が始まって6時間以上経過してる…
彼女は事の次第をやっと彼の母親に説明した…
病院の中の紙コップの自販機で冷たいコーヒーを買ってくれた母親に…
涙目の感情を抑えるのがやっとの控えめな物静かな彼の母親に…
彼女は口を開いてこう言った…
「ねぇ…お母さん…あたしが悪いんです…あたしが最低なんです…あたしが変な心配をして彼に傘も持たせないで大学に行かせたから…あたしがバイトに行かなければ…あたしがコンビ二に戻らなければ……あたしが彼を1人にしなければ…こうはならなかったんです…あたしがナマクラだから…」
彼の母親は涙で手が震えて鼻水をハンカチで拭いながら…
「もうわかったわ…貴方が悪いわけじゃ無いのよ…この子は優しくて強い子だから!!だれが悪いとか…だれがこうしたとか言わないの!! この子は今意識が無いの…目に焼き付いた事は話せないの!!
貴方も自分を責めるんじゃ無いのよ…自分で自傷する貴方は好きじゃ無いわよ!! 落ち着いて座りなさい…この子が好きになった貴方がそんなに取り乱して何で落ち着かないの私の言う事聴いてちょうだいね…頼むから…貴方らしく無いわ…」
病院のICU 緊急治療室に彼のベッドが移されたのはもう夜中というより朝方だった…
脚の骨…肩も複雑骨折して…脳にも影がある…
相変わらずまだまだ意識は戻らない…
病院のオペを担当したのは珍らしく女医だった…
オペ服でキャビンアテンダントの様に自信とオーラに満ちた姿で助手を2人看護士を引き連れて指示を送りながら歩いてきた…
この女医はたまたま国立病院から外科の外来の患者のために週1から~2回ほど病院の第2診察室を受け持っているそうだ…
年の頃は40代全般位か?…
かなりの美人だ…
「手は尽くしましたよ…
様子を観てまだまだ治療を考えましょう…
脈拍や心拍数も正常値には達していないです…
後は本人がどこまで耐えてくださるかです…
生命は危険です…
血が足りないですがそれ専用の輸
血を緊急手術にて勝手に私の勝手な判断にて致しましたので後からにはなりますが御家族のサインを頂けたら医師として幸いです…
私がもう一度状況と身体の動きを確認したらICUの中にお入りください…
お顔を観て勇気付けてあげてくださいね~
意識はまだもどらないし…
かなりの時間や御家族に協力をお願いするかぎりですかね。」
女医は手は尽くしているとの事だ…
もし意識が戻っても身体は完璧には元に戻らないだろうとのとの事だそうだ…
「もしものことがあっても貴方の責任じゃ無いわ…
貴方がもし並んでたってたら貴方も事故に合って今度はあの子1人じゃ済まないわ…
本人は何もわからないんだから…待つのよ!!」
一般病室に移るまでまだ予定も未定だ…
彼を跳ね飛ばした車のドライバーは酒気を帯びてはいない…
しかしかなりの脇見だったみたいだ…
金持ちそうな主婦でドライブテクニックもないくせに四駆のドイツ車に乗って適当な運転をしていたとの事だ…
赤信号と車線の間違いに気が付かずに彼に突っ込んできたとの事だ…
申し訳無さそな作り演技をして助手席にはツバメ君が空気も読まずに馬鹿面で立っている…
汚い八重歯を出していい歳して不倫して…人を跳ねて平気な顔をしている様にも伺える…
病院に駆け付ける誠意も無く…亭主に内緒で…しかも…若い男を載せていたのだし…
最低な女だとは言うまでも無い…
簡単な話雨の中密会を若い男とラブホテルで済ましてふざけながら運転をしていたと警察から遠巻きに話されたけれど彼女も母親も脱力と精神状態とが重なり…
その女ドライバーにまだ憎悪感だけを残ししてる
かなりリッチそうだ。…
看護士がICUの中まで案内をしにきた…
彼女は彼に申し訳ない気持ちでいっぱいだ…
朝を病院で迎えて仮眠すら取ってない2人は…
眠気も疲れも忘れて取り返しのつかない瞬間に胸は切り裂かれた様な気分だった…
かならず助かりますよね…と看護士さんを困らせる発言ばかりだ。
彼の顔を観るのもこわい気分だった…
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