僕らの…

シラウス

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エピローグ

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「お かあさん?ねぇ…どうして?」
少女は問う、だか、返事はなく静寂だけがそこにはあった

少女の手には真っ赤な布の切れ端…
力を込めると布は灰のように崩れていく
少女が手を開くとそこにはもう何もない
「おかあさん…どうして…どうして…」
少女はまた問う、その問いに答えられるものはいないのに…



後日、ニュースとして取り上げられる事になるこの大事件  
都市の半分以上の人間が消滅した事件 と
そして、一人の髪に蝶々のヘアピンをした少女が保護された






あの惨劇から10年の月日が流れた

「お母さん、今日から新しい学校生活が始まるんだ、 私、頑張るね …それじゃ行ってきます」
神棚に手を合わせる、少女の日課である
階段を降りドアに手をかけると

「行ってらっしゃい…」
母の声が聴こえた気がした、少女は軽く微笑み鞄に着いていた蝶々のブローチにてを当て、心のなかで"行ってきます"と母に返し扉を開ける


不安を隠すため少女は走った、走った
駅に着き改札を通り学校行きの電車に乗る


学校の門まで到着すると門の前には"入学式"と書かれた看板が置いてあり門の付近は人でいっぱいであった
少女は門の前で一息つき小声で
「お母さん、私頑張るから!観ててね」
といい手に力を込め歩き出す


悪と戦うために建設された学校
"希願降"学校へと
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