コトリの黒目

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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副業

副業2−2

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白髪は、人目なんて気にしていない様で、銀の手を握って夜の街を歩いて行った。
銀は、何度か離してくれと言ったけれど、白髪は『逃げられては困る』と言って、全く聞き入れなかった。
いくらハッテン場街の夜道だと言っても、大の大人の男同士が手を繋いで歩いて行くのはそこそこ目立つ。
好きな人と手を繋いでいる嬉しさと、いくばくかの他人の視線を感じて、銀の心臓は高鳴っていった。
「下着とシャツはストック無いからコンビニで買って行こう。
 シャツはそもそもサイズが合わない。
 そうだ、上野君、夕飯はもう食べたの?」
「・・・まだです。今日は時間が無くて」
「あぁ・・・桶川君にウザがらみされてたもんね。
 よし、下着買うついでに食事も調達しよう!」
「うざ・・・あはは!」
白髪の歯に絹着せない言い様を見て、銀は思わず笑った。
滅多に見れない銀の笑顔を見て、白髪の機嫌も良くなった。
「笑った」
「え?」
「上野君の笑顔はレアだからねぇ。
 よしよし。全部奢るよ、好きな子に服を着せるのは男のロマンだしね」
「何ですかそれ。
 そんなロマン無いですよ」
白髪の浮かれようが可愛くて、銀は思わず笑いながらチャチャを入れた。
そんな銀を見て、白髪は銀を引き寄せると、銀の耳元でささやいた。
「・・・気持ちよかった?俺のアレ・・・」
銀の鼻を、白髪のあの香りがくすぐった。
銀は思わず鵺に・・白髪に抱かれていた時の、全てを思い出してしまった。
暗闇の中、自分の体を怪しく這いずる手、大小合計4本の光るリング、胸を辱められた時の乳首の先がジンと甘くしびれる快感。
リングの揺れと快感が連動して、最中の銀は、次第にリングが揺れるだけで快感を期待する様になっていった。
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