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副業
副業2−13
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銀の様子を見て、何を考えているのか察した白髪が笑いながら言った。
「エレベーターあるから。外観鹿鳴館チックだけど、けっこう新しいんだよこのビル」
白髪は、やっぱり銀の肩に手を置いてビルの中にいざなった。
白髪の言う通り、外観と打って変わって、中の作りは新しくて綺麗だった。
エレベーターも新品で、静かに階層を上って行った。
しかし、今の銀は、自分の激しい動機を白髪に気づかれるのではないかと心配で、エレベーターがあった事を喜んでいる場合ではなくなっていた。
白髪から漂ってくるあの香りが、強さを増していた。
何か強いフェロモンでも使用されているのか、その匂いを嗅いでいると、銀は猛烈に白髪とどうにかなりたいという強い欲求が沸き起こって来るのだ。
銀の口の中は、生唾でいっぱいになっていた。
気を抜くと、縋り付いて『今すぐ抱いて』とか口走ってしまいそうだった。
頭を振ろうが唇を噛もうが、沸き起こる強い欲求は全く治まってくれなかった。
せめて白髪から身を離そうとしたけれど、白髪はケンの肩を抱き直して銀が白髪から体を離すのを許さなかった。
「どうしたの上野君?眠くなっちゃった?」
銀の様子がおかしいと気が付いた白髪が、首をかしげて銀の顔を覗き込んできた。
銀の目の前に白髪の唇が現れた。
この唇の感触を、銀はもう知っている。
銀は吸い寄せられるように白髪の唇に唇を寄せそうになって、慌てて顔を背けた。
「すみませんっ、眠くは無いんですが、まだ酔ってるみたいでクラクラするんです。
・・・あれ?」
顔を背けた先の銀の視界に、エレベーター内の案内板があった。
8階に『白髪調査相談所』というパネルが出ていた。
「エレベーターあるから。外観鹿鳴館チックだけど、けっこう新しいんだよこのビル」
白髪は、やっぱり銀の肩に手を置いてビルの中にいざなった。
白髪の言う通り、外観と打って変わって、中の作りは新しくて綺麗だった。
エレベーターも新品で、静かに階層を上って行った。
しかし、今の銀は、自分の激しい動機を白髪に気づかれるのではないかと心配で、エレベーターがあった事を喜んでいる場合ではなくなっていた。
白髪から漂ってくるあの香りが、強さを増していた。
何か強いフェロモンでも使用されているのか、その匂いを嗅いでいると、銀は猛烈に白髪とどうにかなりたいという強い欲求が沸き起こって来るのだ。
銀の口の中は、生唾でいっぱいになっていた。
気を抜くと、縋り付いて『今すぐ抱いて』とか口走ってしまいそうだった。
頭を振ろうが唇を噛もうが、沸き起こる強い欲求は全く治まってくれなかった。
せめて白髪から身を離そうとしたけれど、白髪はケンの肩を抱き直して銀が白髪から体を離すのを許さなかった。
「どうしたの上野君?眠くなっちゃった?」
銀の様子がおかしいと気が付いた白髪が、首をかしげて銀の顔を覗き込んできた。
銀の目の前に白髪の唇が現れた。
この唇の感触を、銀はもう知っている。
銀は吸い寄せられるように白髪の唇に唇を寄せそうになって、慌てて顔を背けた。
「すみませんっ、眠くは無いんですが、まだ酔ってるみたいでクラクラするんです。
・・・あれ?」
顔を背けた先の銀の視界に、エレベーター内の案内板があった。
8階に『白髪調査相談所』というパネルが出ていた。
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