ブルースプリングファイヤーモンキー

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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ナゲット一つバスタードで⚔️

ナゲット一つバスタードで12

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ケンはあまり店員と余計な会話をするのが好きじゃなかったので、この店員の無駄のない接客は実にありがたかったのだ。
店員とお喋りしたいならパブか、最低限バーにでも行く。
でも、笑顔で接客されるのは悪くない。
勘違いした客が、待ち伏せする事が有るのを知っているので要求は出来ないけど。
今日みたいなボロボロの日に、お気に入りの店員に笑顔で接客してもらえたのは、本当にラッキーだと思えた。
思いもかけず一緒に同じネタで下らない事言い合って、ゲラゲラ笑えて元気出た。
ケンの言葉を聞いて、嬉しくなったルシオ(仮名)は渾身の笑顔で言った。
「本当ですか?
 いくらでも持って帰って下さい!」
それはもう、真夜中に近いというのに、日の出と勘違いしそうな程の眩しい笑顔だった。
正面からイケメンの笑顔を受けたケンは思わず見惚れた。
「うん・・・うん。ありがとう。
 元気出た。
 それじゃ・・・」
「はい!お気をつけて!」
ケンは真っ赤になって手を振り、店員に別れを告げて元気良く自転車を漕ぎだした。
お腹が『グゥ~』と元気のいい音を出して、自分が空腹だった事を思い出した。
流石に衛生的に問題が有るので、手づかみで食べるナゲットは食べれず、シェイクを取り出して飲んだ。
帰り道、自転車を漕ぎながら飲んだオレンジミルクシェークは、最高に美味しかった。
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