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ハネムーンはベッドの中で4

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「だってよ、泣いてすがる乙女の所にも来ないんだろ?。助けてやりゃぁ良いじゃねぇか。」
リリィは苛立ちを誤魔化す様にサナリアのボディチェーンの内側に手を差し込んで白い肌を弄った。
サナリアの膝の力が砕けて股がリリィの腹に着いてしまったが、リリィの手は止まらず、サナリアは下枝をリリィの腹で擦り扱く様に腰を揺らす事となった。
段々とサナリアの下枝が立ち上がる様子をリリィは目を細めて眺めた。
悲惨な戦場に赴く事の多かったリリィにとって、『泣いてすがる乙女』と言えば、戦場で逃げ惑う女達の事だ。
魔女が何某かの力を持つ物なのであれば、何故アレを助けてやらないのだ。酷いじゃぁないか、と思ってしまう。しかし、サナリアの見解はリリィとは異なっていた。
「リリィ歌を読み間違えてますよ、魔女が来ないのは『泣いて縋る乙女の指先』です。それに基本乙女を助けるのは恋人か王子か乙女を守る騎士と相場が決まっているでしょう。」
そう言った。
「・・・ん?」
サナリアの言葉を聞いて、当の騎士、リリィが言葉に詰まる。
「さしずめ貴方は戦場で逃げ惑う女達を思い描いたのでしょうが、この歌の『泣いて縋る乙女』は『戦場で逃げ惑う女達』じゃありません。性格の悪い女が、好きな男を繋ぎ止める為に自殺をほのめかして縋りつくのだって『泣いて縋る乙女』ですよ?その程度の『涙』の為に人が動きますか?ましてやその存在を明らかにしていない『魔女』なんて・・・・。恐らく、私達が認識している『魔女』という存在は個人を助けるという理由では動かないでしょう。それは我々ウロボロスや街を守る自警団や騎士の仕事だ。」
「・・・何だか難しい話になって来たな。」
「ふふふふっそうですね。私だって、確証が有って言っている訳では無いんです。『魔女』なんて見た事無い、ただ『サバト』には何回か出くわした事が有るだけです。聞こえて来た『歌』は店主が書き留めていた物と少々違いましたがね。」
リリィはベッドの枕とヘッドボードを背もたれにして少し身を起こした。
ヘッドボードの上に置いてあるシリンジに潤滑材を入れると、慣れた手つきでサナリアの蜜胎の入り口に宛がい、中身を中に注入して行く、
「・・・んっ・・・。」
「冷たすぎたか?」
「ん?・・・平気。」
入りきらなかった潤滑剤がリリィの手を濡らす。シリンジを抜き取るとリリィは濡れた指をサナリアの胎に潜り込ませた。
サナリアが背中を丸めてリリィの肩に、嬌声交じりの溜息を一つ吐いた。
サナリアの腰がリリィの指の圧に反応してゆらゆらと揺れる。朝日を反射しながら揺れるチェーンと宝石の隙間から、すっかり起ち上がったサナリアの胸の尖りが見え隠れしている。時折その先端にチェーンが掛かり、不規則な煌めきを放った。
「・・・違う歌が有るのか。」
「私が出くわした『サバト』で聞こえた『歌』は、どれも少しづつ歌詞が違いましたね。規模も大小色々有りました。恐らく関わっていた『魔女』が違うのでしょう、国一つ消えた物も有れば、違法魔法使いが一人消えただけの時も有った。そして『魔女』の気配だけが後に残るのです。まるで、300年前の『勇者』の様に・・・・。」
「魔王ベルムを倒した『勇者』か。アレも正体が結局ナゾのままだな、肖像画は多数あるのにどれも別人だ。」
「私はね、『勇者』とは『魔女』が起こした歴史上最も大きな『サバト』という現象そのものなのでは無いのだろうかと思っているんです。特に必要性を感じないからあえて真実の追求はしませんけどね。」
リリィの愛撫で段々とサナリアの体温が上がっていく、揺れる腰つきも少しづつ大胆になって行った。

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