【R18BL/短編】引きこもりイケメンは幼馴染の平凡にご執心

ナイトウ

文字の大きさ
3 / 6

3(エロ)

しおりを挟む

腕が自由になったから抵抗しなきゃいけないのに、やわやわと体の前半分を刺激されると腕から力が抜ける。

マキメの5本の指が俺のあまり凹凸がない腹を下から上にじっくりなぞりあげた。

「んひぃああああぁっ……」

気持ちいい。

そのまま鎖骨まで指が達すると、今度は浮き出た骨に沿って横に撫で上げる。

「ん、ふうぅぅっ……」

気持ちいい。

どんどん気持ち良さが貯められていって、1つのゴールがほしくて堪らなくなる。


イきたい。


口には絶対出したくなくて、でもどうにかしたくて体を捻り自分から背後のマキメの顔を覗き込んだ。
こんなやつの面、出来ればコンリンザイ拝みたくないのに。
小4までは学校中の女子人気を総なめしていたキレイな顔がこちらを見つめ返す。
あんな事があってマキメが学校に行くのを諦めなければ、今でもこいつは学校中の女に気に入られてたに違いない。
どうでもいいけど。

「メイタ……」

俺の名前を呼ぶマキメは思ったより余裕がないギラギラした顔をしていた。
体を起こすと俺をベッドに寝かせて自分は対面で上から被さってくる。
見上げるとじっと見つめてくる瞳と目が合った。


小5になりたての頃、マキメは誘拐に遭った。
マキメの父の研究成果を欲しがった外国の独裁者が、情報を引き出す手段として息子のマキメを狙ったんだ。
まあ、その成果ってだいたいマキメが出したものだから、実質本人が誘拐されたことになる。

『警察の努力』でマキメは早々に無事に解放されたけど、やっぱり誘拐された事はトラウマだったのかそれからマキメは外に出なくなった。

誘拐事件は結局国際問題化を恐れた国の圧力でうやむやにされ犯人は捕まらず仕舞い。
世の理不尽さに俺たち家族はみんな憤ったけど、マキメは外見上飄々としていた。

引きこもるくらいにショックだったくせに、周りにはそれを見せない不器用なところがマキメにはある。
だから散々ひどい事をされても、何だかんだ俺はやつとの関係を切れずに今に至っていた。

そして事件のしばらく後、マキメを誘拐した独裁国の中央研究所で大規模な毒ガス漏出騒ぎが起きたらしいというニュースが出た。正確な人数は報道がなかったけど犠牲者も出たらしい。
リビングでおやつを食べながらテレビを見ていたらいつの間にか入ってきたマキメがそのニュースを見て、

「あ、やっと作れたんだ。」

とポツリと言った。
驚いて見つめると、

「心配ないよ。扱い難い割に数時間で無毒化しちゃうから実用性はないんだ。」

とまるで世間話みたいに続けて俺の口の端についたプリンを指で拭った。

犯行グループの背景を察して面倒がりろくに動かなかった警察と、なのに早々に解放されたマキメ。
小5のマキメが一体どんな交渉を誘拐犯としたのか。

俺は考えないことにして、日本の警察はちゃんと凄いしマキメは傷ついた心を隠してケナゲに生きる可哀想な幼馴染なんだと思う事にした。
今でもそう言い聞かせている。
でないと俺がこれまでこいつの仕打ちに耐えてきた意味がなくなるからな。


俺を見下ろしてくるマキメの目は熱っぽいけどどこか優しい。
その表情を見る度に胸がぎゅっと詰まる感覚になる。

もしあの日俺がマキメを置いて遊びに行かないで一緒に帰っていたら、俺がマキメを守ってやれたかもしれないのに。
そしたらマキメは今頃友達に囲まれて暮らして、俺もツルツルじゃないし黒歴史動画だって爆誕しなかっただろう。
……多分。

「口開けて、成分吸い込んでるから、中もきっと気持ちいいよ。」

細くて長い指が顎に触れて口を開けるよう促してくる。
言われるまま口を開けたら、マキメの顔がどんどん近づいてきてふにっと柔らかい感触がした。
マキメの口が俺の口を塞いで、はむはむ唇を啄ばみながら器用に開いた口から舌を差し込んでくる。

ちゅるっと舌を軽く吸われるだけでマキメの言ってる事がわかった。

気持ちよすぎる。

亀頭を直接擦るくらいの快感が、口のどこを触られてもすぐ近くの脳にどんどん送り込まれてくる。

「んむっ……んっ……んんんっ」

マキメの舌が俺の口の粘膜を撫でる度勝手に体が跳ねる。
マキメはそれを俺の腰と腕を抑えるだけで封じ込めてキスを続けた。

さっきまでしつこく撫でていた上半身には今度は一切触ってこない。
ひたすら口の中を舐め回すだけ。
それがただただ気持ちいい。
自分のとマキメのが混ざり合ったよだれが首筋を伝って、それにも物凄く感じた。

ちゅくっ、ちゅくっ、ぷちゃ、ちゅぷん

ネバネバした水の音が耳に入って恥ずかしい。
なのにマキメの舌の動きを夢中で受け止めている自分がいる。
舌を引きずり出されて、フェラするみたいにじゅぽじゅぽ唇で扱かれたのが留めだった。
はあ、だめだ……何かくるっ

「ん゛ん゛ん゛っ…………っ!……ん゛ん゛っ」

限界を超えた快感が体を貫いて、マキメがのしかかっている体が弓なりに沿って股間を突き出す姿勢になった。
その股間から、触ってもないのにびゅくびゅく射精する感覚がしてとにかく解放が気持ちいい。

吐き出している最中、ジャージの上からマキメが俺のちんこを掴んだ。
グチュッと中に溜まった精液が音をたてる。

「メイタ、おくち中クリトリスになっておちんぽ触らないでもいっぱい潮噴けたね。偉い。」

熱っぽく呟いて、鼻の頭にちゅっとキスをされる。
こいつが何言ってるか分からない。
いや、分かりたくない。

で、こいつは分かってるのか。今のが俺のファーストキスだって。
神様、いやこの悪魔はどうしてこうも俺から甘酸っぱい初体験のチャンスを次々奪うのか。

「じゃあもう、いいだろ。効果ありってことで。」

出して少し冷静になった頭で返す。
こんなとんでもない事されても、怒るだけ無駄だ。
セクハラだセーテキボーコーだって騒いだところで、こいつは外面が恐ろしくいいのでこいつの親も俺の親も信じないし、下手すると俺が悪者になる。
もう何度も経験してきた。
こいつの一家を怒らせて父ちゃんがまた無職になっても困るしな。まだこの家の住宅ローンがいっぱい残ってる。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談?本気?二人の結末は? 美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。 ※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

隣の番は、俺だけを見ている

雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。 ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。 執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。 【キャラクター設定】 ■主人公(受け) 名前:湊(みなと) 属性:Ω(オメガ) 年齢:17歳 性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。 特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。 ■相手(攻め) 名前:律(りつ) 属性:α(アルファ) 年齢:18歳 性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。 特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。

百合豚、男子校に入る。

BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。 母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは―― 男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。 この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。 それでも眞辺は決意する。 生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。 立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。 さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。 百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。

天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら

たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生 海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。 そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…? ※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。 ※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

処理中です...