ハズレ召喚されたら、「GO HOME」って書かれたTシャツを着た子供を見たのだが

月野槐樹

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ハズレ召喚されたら、「GO HOME」って書かれたTシャツを着た子供を見たのだが

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「おーい、ハズレ。早くしろよ」
「グズグズするな!ハズレ!
「クスクス。ダメよぉ。そんなに言ったら可哀想よ」
「そうだよなぁ。出来ないから『ハズレ』なんだよなぁ」

キラキラ輝く豪奢な鎧に、輝く大剣を携えた勇者。大きな杖を抱える魔導師。戦いに似つかわしくないフワフワした白い装いの聖女、身長より大きな盾を背負った戦士。

彼らは先日、王国の勇者召喚によって召喚され、勇者パーティーを組んでいるメンバーだ。

一方、大きな荷物を背中に背負い、両手にあれこれ抱えている彼らもまた勇者召喚で呼び寄せられた学生達だ。「鑑定F」「回復D」など、特別役には立たず、戦闘にも向かないスキルを得た彼らは「ハズレ勇者」と呼ばれていた。
同時に召喚された「勇者パーティー」の面々は同級生だか、「ハズレ勇者」達を見下した発言をする。
元々、「勇者パーティー」のメンバーは、テニス部のエース隼人、生徒会副会長賢一、ミス学園沙耶香、柔道で全国大会に出場した剛。クラスカーストで言えば上位に位置する。「ハズレ勇者」とされた、祐介、瑛二、美優、由衣達とは殆ど交流はなかった。

ハズレ勇者でも訓練はするべき、と王都郊外のダンジョンに連れて行かれる事になったのだが、「役に立たないのだから荷物くらい持て」と、荷物持ちをさせられている。移動に用いる馬車も勇者パーティーは、貴族が乗るような豪華な馬車で、ハズレ勇者達は、幌つきの荷馬車だった。硬い荷台に座らされて腰が痛くなったが、ダンジョン近くの村で馬車を降りたら、荷台から荷物を下ろして、背負ったり抱えたりしないと行けない。

キラキラした剣だけ担いで颯爽と歩く勇者、隼人を見て祐介は、唇を噛み締めた。

「勇者様~!」
「聖女様は別嬪さんだぁ」
「うほ、イイオトコ」

ダンジョン近くの村に水などの補給の為に立ち寄ると、村人達が勇者の姿見たさに集まってきた。

「はぁ」

瑛二が溜息をつく。

「凄い人気ね」

美優は勇者パーティと村人達の様子を感心したように眺めた。

「勇者様、だからな」

よいしょっと、背中の荷物の位置を調整するように動かしながら祐介はボソリと言った。

「私達だって……、あ!」

カラン!コロコロコロ

由衣が背負った大きな麻袋の蓋が少し開いていて、カップがひとつ転がり落ちた。
慌てて拾おうとかがみこもうとする由衣の麻袋を祐介が手を伸ばして支える。

「ありがと……、あれ?」
「うん? どうした?」

立ち上がった由衣が村人達の集団の方に目を向けていたので祐介もその視線を追った。

「今、『GO HOME』って見えた気がしたの」
「は? 『GO HOME』って帰れって意味だろ? ハズレだから帰れってか? 」
「そうじゃないよ。英語なの。アルファベットで書いてあったの!ねえ、おかしくない?」
「英語?」

言われてみれば確かにおかしい。この国の文字はアルファベットではない。召喚された時、何故か喋っている言葉は理解出来るようになったが、文字は読めなかった。
祐介はキョロキョロと由衣が見たという人物の姿を探してみたが、Tシャツの子供の姿は見えない。

「見間違いじゃないか?」
「見たもん。ホントに見たもん。でもいなくなっちゃった……」
「ねえ。本当にいたとしたらさ。何か地球と繋がりがあるってことじゃないの?」

美優も少し背伸びをして村人達の姿を見回している。

「繋がりって……。帰る手段を知ってるとか?」
「分からないけど、転生者とかさ。日本から来た人が他にもいるのかも」
「いや、『GO HOME』だったら英語じゃん。日本から来たとは限らないだろ」
「え?英語喋れない!」

祐介達が、荷物を地面に下ろして話していると遠くから怒鳴るような声が聞こえてきた。

「おい!ハズレ!遅いぞ!」
「……」

隼人の声に、祐介達は顔を見合わせて肩をすくめた。仕方なく、「GO HOME」の子供を探すのを中断して、隼人達の背中を追いかけた。

ダンジョンの中に入って少し歩くと、ピョンピョンとスライムが跳ねながら近づいてきた。

「うわっ」

両手が塞がっていた祐介はスライムを蹴った。グニョっと妙な感触がしたあと、スライムがパアンと弾ける。

「祐介、大丈夫!?」
「ああ」

心配そうに声がけする由衣に頷き、先を行く隼人達の後ろ姿を睨んだ。チラリと隼人が振り返り、ニヤリと笑った。

「……わざとかよ」

モンスターが湧いてくるエリアではないため、先行している勇者パーティがスライムをしっかり討伐していたら、後方を歩く祐介達をスライムが襲ってくることはないはずだった。どうやら、仕留め損ねた訳ではなくわざとだったようだ。

「遅いぞー!ハズレ!」
「置いていっちゃうわよ!」

ダンジョンの壁に隼人達の声が反響する。

「あいつら……」

苛立ちながら、落とした荷物がないか足元を見回して歩き出す。

しばらく勇者パーティの背中を追いかけながら一本道を進むと、道が二つに分かれている場所に辿り着いた。隼人達は右の道を進んでいる。

祐介達は地図も持たされていないので、追いかけるしかない。

隼人達のあとを追って右の道を進み始める。後ろを歩く美優達がついてきているか確認するために振り返ると、分岐路の辺りを小さい影が通過するのが見えた。

その後ろ姿がTシャツを着た子供のように見えた。

「あ!」

祐介の声で、瑛二達も後方を振り返った。

「居た!」
「あ!おい!」

美優が子供の後を追って走り出した。瑛二は止めようとしたが、すぐに美優の後を追いかける。祐介と由衣も一度顔を見合わせてから子供の後を追いかけた。

「待って!ねえ!待って!」

由衣が声をかけると子供が立ち止まって振り返った。しかしすぐに再び駆け出してしまう。

「待ってったら!」

由衣が呼び止めようとするが子供は止まらない。
振り返った子供の顔付きは日本人のように見えた。だから、余計に気になって追いかける。

「ねえ!待ってよ!」

由衣が声を張っていうと子供は走りながらチラリと振り返った。

「知らない人について言っちゃいけないんだよ!」
「ちょっとで良いから~!怪しくないから~」
「ダメなんだよ」

もう少しで追いつくと思った時、由衣はいつの間にか切り立った崖の上にいた。しかも青空の下だ。

「え?」
「は?」

後ろからついてきた祐介達もキョロキョロと周囲を見回す。

ダンジョンの中にいたはずなのに、なぜか晴れた空の下。崖の上にいるのだ。

「あ!」

緩い斜面がある側の先を先ほどの子供が駆けていくのが見えた。由衣達は再び走り出す。

ピカ!

「危ない!」

Tシャツの子供が走っていた足元で何かが光った。
驚いて立ち止まった子供の腕を由衣は咄嗟に掴んで引っ張った。

ボムッ

紫色の煙が上がった。

ピシピシピシッ

煙が上がったところから導火線のように地面の上を光の線が走る。

ドーン!

遠くで爆発音が聞こえた。

ドドドッ

爆発音の後、遠くに見えた吊り橋が崩れて、吊り材が崖の下にバラバラと落ちていく。

「何? 何があったの?」
「……もしかして、これ、魔法陣?」

紫色の煙が上がった場所の地面に、丸い円の中に模様が描かれたものが見えた。

「罠か何かってこと?」
「そうかも……。でも、ここが罠っていうより、橋が落ちるようにした時限装置かなにかじゃない?」
「君。大丈夫?」

由衣に抱えられてキョトンとした様子で橋が崩れた方に目を向けていた子供が頷く。

「うん!へいき!」

子供のTシャツにはやはり「GO HOME」と大きな文字で書かれていた。顔つきも、日本人のように見える。

「君、名前は?」
「陽太!」
「どこから来たの?」
「えーとね……。わかんない。……あ!お家!」
「……おうちはどこにあるの?」
「神社の裏だよ!」
「……」

由衣はちょっと困ったように眉を下げて、祐介達の方を振り返った。
祐介は一歩前に踏み出して、しゃがみ込んで陽太と目線を合わせながら陽太に話しかけた。

「神社の裏ってことはさ……。ここじゃないところから来たんだね?」
「うん! ここには迷子なの」
「迷子……。まさか日本から迷子でここまで来た?」
「知らないうちに来ちゃうんだ。早く帰らないとお母さんに怒られちゃう」
「「「「帰れるの?」」」」

祐介、由衣、美優、瑛二がずいっと陽太を寄せた。陽太はちょっと驚いて、ジワリと後退りした。
四人からの視線を逸らすように顔を横に向けた陽太がハッとした顔をする。

「あった!」
「え?」

答えずに陽太がぴょんと立ち上がって、駆け出す。すると陽太の姿が、消えた。

「ちょっ」
「由衣⁈」

後を追った由衣の姿も消える。一瞬空間が揺らいだように見えた。

「俺も行くぞ!」
「祐介! ……よ、よし!」
「う…、えい!」

祐介は空間が揺らいだ辺りに迷わず突っ込んで行き、その後を瑛二て美優が意を決して飛び込んだ。
飛び込んだ先は、眩しい日差し。照りつく日光。足元には熱い砂。

「砂漠……」
「あー、何にもない……」

陽太が眩しそうな顔で砂漠の光景を眺め、不満そうに口を尖らした。

「また、変なとこ来ちゃった」
「ね、ねえ。陽太君、これは一体? どうやって来たの」 
「わかんない。隙間が見えたから……」
「隙間?」
「ほら、あれ」

トトトっと、陽太が駆け出す。次の瞬間、10メートル程先の砂漠の砂が急に吹き出し、砂の中から大きな陰が現れた。

「キャア!」
「ひっ」

美優と由衣が悲鳴をあげる。出て来たのは爬虫類の顔をした二足歩行の生き物だ。

「リザードマン?」

瑛二がゲームのキャラクターを思い出して呟く。

「リザードマンがどうしてここに?」
「そもそも此処どこ?」
「あっ! 陽太君待って!」

陽太は振り返り、ぴょんぴょんしながら手招きをした。

「早く早く!」
「「「「ええ!」」」」

グォォォ

リザードマンから、あまり友好的ではなさそうな声がしたので、四人は陽太の後に続いた。
また、目の前の景色が変わり、今度は森の中だった。

「ここも、違うなあ……」
「よ、陽太君。君、さっき、隙間って言ってたけど、何か入り口みたいなのが見えるの?」
「うん。隙間が見えるよ? 皆、見えないの?」
「見えないよ」
「へーえ」

陽太はまた、キョロキョロと周囲を見回り、右と左を交互に指差した。

「あっちと……、あっちにもあるよ。こっち行ってみよっか」
「あっ! ちょっと……」

また駆け出す陽太をみて、これでは迷子になるわけだ、と祐介は思った。よくわからない空間を見つけ出す上に、相談等せずに駆け出して行くのだ。
由衣がすぐ後を追い、祐介達も続いた。

「……コドモ、ハッケン……。ホゴシマス……」

薄暗いサーバールームみたいな場所。いくつも並んでいたサーバーの一つが、動き出し、機械的な口調で喋り出した。

「あ! ロボットのおじさん!」

陽太は近所の顔見知りのおじさんに会った時のように気軽に喋りかける。

「……ゴーホーム……。ジクウノハザマヲイイキシコドモヨ……。ワレハサーバーナリ」
「サーバーさん!」

「サーバー」は名前じゃないと思うぞ、と祐介は心の中で思ったが、陽太と「サーバー」が初対面ではなさそうなのと、「サーバー」が陽太の力を知っていそうな事が気になった。

「あ、あの! 『時空の狭間を行き来し子供』って……」
「カエリナサイ。……ゴーホームコマンドハツドウ……」
「あ、待って。サーバーさん!これあげるね!」

「サーバー」の中央付近のランプが光り始めたとき、陽太はポケットから何か出して、床の上を走らせた。
小さいロボットのおもちゃだ。下に車輪がついていて、一度後ろに引いて手を離す時前に進む作りのようだ。

「ロボットのお友達!」
「……アリガト」
「じゃあ、またね!」

陽太が「サーバー」に向かって元気よく手を振った。彼らがいた場所が光に包まれる。眩しくて一瞬目を閉じて、再び目を開いたら、公園の砂場の中に立っていた。近くの道路を自動車が通過して行くのが見える。

「え? 帰れた⁈」
「地球? 日本!」
「マジ?」
「本当に帰れたの……」

祐介達が驚いたり、安堵して涙ぐんだりしていると、一人の女性が近づいて来た。

「陽太!」
「あっ!お母さーん!」
「またあんたはすぐどっか行っちゃって!」
「迷子になっちゃったー」
「もう! 迷子になってばっかりなんだから! ……あら、こんにちは?」

陽太の母親らしき人物は、祐介達の存在にやっと気がついたらしく、急に他所行きの声で挨拶をした。

「あ、ども……」
「お兄さん、お姉さん達が付いてきてくれたよ」
「まあ! うちの陽太がお世話になりまして」
「いえいえいえ」

異世界に居た時とのギャップに戸惑いながら、ぺこぺこ必要以上に頭を下げ合う。日本に戻ってきたんだ、というじわじわと湧いてきた。

「じゃあ。またねぇ!」

母親に手を引かれながら陽太は元気に帰って行った。

「また」はあるかは分からない。再びハズレ召喚だけは勘弁して貰いたい。陽太の力については良く分からなかったが、四人で考えた結果、時空の狭間が見えて行き来できる能力と、もしかしたら時空の狭間を引き寄せる能力があるのでは、という結論に至った。
時空の狭間があちこちに出現しまくっていたからだ。

日も暮れ始めていたので、解散して、それぞれの帰路を急いだ。召喚されてからどのくらい経っているのだろう。少なくとも1か月は経過していた筈だ。
大騒ぎになっているのではないだろうか?

恐る恐る自宅に戻ると、祐介の母親の三恵が玄関先のポストから郵便物を取り出しているところだった。

「祐介! あんた昨日家に帰らないで何処に行ってたのよ!」
「え?」
「瑛二君も帰ってないって聞いたけど、一緒だったの? 何か悪いことしたりしてないでしょうね⁈」
「してないよ! えーと……。迷子で……」
「何よ! 迷子って」

どうやら、異世界ではかなりの日数が経過していたのに、日本では一日しか経っていなかったらしい。
母親に叱られながらも、ホッとしながら祐介は久しぶりの我が家に足を踏み入れた。

一方、勇者パーティ一行は、ダンジョンの中で揉めていた。

「ハズレ達、何処行ったんだよ!」
「知らないわよ。気がついたら居なくなってたんだから!」
「あいつら、逃げ出したのか……」
「いいじゃないか。どうせダンジョンに置き去りにするつもりだったんだから」
「でも、トラップはどうするんだよ」

勇者パーティ一行は、王国からハズレ勇者達をダンジョンに置き去りにして、厄介払いしろと命じられていた。ついでにダンジョンのトラップに利用してやろうと目論んで、荷物持ちと称してダンジョンに同行させたのだ。
トラップは一人をトラップゾーンに入れると、一人がダンジョンの先に進めるというものだった。生贄のようなものである。
トラップゾーン近くになって、ハズレ勇者達を呼び寄せようと振り返ったら誰も居なかったのだ。

勇者隼人は顎を撫で、暫し考えた後、賢者賢一と戦士剛の方を向いた。

「一人につき、一人なら、俺たちのうち二人だったら先に進めるんじゃないか?」
「はあ? 二人生贄になれって事?」
「ふざけんな!」

ギャーギャー揉めて、結局トラップの先には進まずに、ダンジョンを出てみると、王国の騎士達が深刻な表情で彼らを出迎えた。

「勇者様、事件発生です」
「は?」
「魔族を誘き寄せてから破壊する予定の橋が、魔法陣の誤作動で落ちてしまいました。至急、橋の復旧にご協力いただきたい?」
「はあ? 橋を直すなんて、俺たちの仕事じゃないだろう⁈」


陽太が、崖の上で踏んだ魔法陣は、王国が魔族を誘き寄せて古い橋を落とそうとしていた罠だった。発動させるのは魔族の重要人物を攫ってからにする予定だった。橋の罠が突然発動してしまったので、王国側は大慌てだ。
ちなみに、王国が勇者召喚をした名目は「魔王を倒すため」であるが、魔王は魔族の王であるが、王国を侵略しようとはしていない。逆に王国が、魔族の国に侵攻しようとしていたのだった。

橋を修復する労働力として駆り出されそうになって、勇者パーティ一行は紛糾していた。彼らが帰れるのは、陽太がまた「迷子」になった時であろう。

とある世界線のサーバールームでは、「サーバー」が小さなロボットを起動させていた。

「システムキドウカンリョウ。ゼンシンテストジッコウシマス」

ウィーンと小さな音を立てて、ミニロボットが前進し、くるりと円を描いた。

「ゼンシンテスト、セイジョウシュウリョウ」
「ツギハ、ゴーホームノウタヲジッコウセヨ」
「ゴーホームノウタヲウタイマス」

「サーバー」は、いつか陽太が来た時に見せてやろうと、陽太から貰ったミニロボットを改造していた。

ピコン、と中央付近のランプが機嫌良さそうに光った。


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