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第12章 ルチル3
第154話 天力アラート
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自信なさそうにそう言ったアンバー君は、背筋を伸ばしてすーっと大きく息を吸った。そして思い切ったように大きな声を出した。
「アンババ バンバンバン! ハー アバババ アンババ バンバンバン!!」
「おおー?」
「アンババ バンバンバン! ハー アバババ アンババ バンバンバン!! ハーアバババ!」
アンバー君の気弱っぽいイメージと違う、元気な歌声。ノリの良いリズム!
「アンバー君!それ良いね! アンババ バンバンバン!」
「えへへ。ハー アバババ!」
自分のお歌だとリズムを合わせやすいのか、アンバー君のダンスの動きも軽快になった。
乗って来たので、僕の名前も歌詞に入れてもらう。
「アンババ ル・チ・ル! ハーアバババ アンババ ル・チ・ル!」
「ハーアバババ!」
良い感じになってきた、と思ったらラピスお姉ちゃんが笑い転げていた。
「アハハ!急にノリノリね!」
ピコン!
首からぶら下げていた天フォンから何かお知らせが来たみたいだ。
ダンスを一旦止めて、天フォンを見てみる。
ーーーー天力が1アップしました。警告アラートが解除されました。
「あ!天力がアップしたって!」
「「え?」」
僕の言葉に、ラピスお姉ちゃんとアンバー君が僕の天フォンを覗き込んだ。
「ホントだ。1アップしたって出てる。‥‥というか、警告アラート出てたの?ダメじゃない!」
保持している天力が一定以上の基準にないと、天フォンにアラートが表示されるんだ。 でも、今どこも天力不足だから「警告」はよく表示されると思うよ。「緊急」が出ていなければ大丈夫じゃないかなぁ。
「ちょっとギリギリ下回っちゃっただけだよ。」
「甘く考えちゃだめよ。『緊急』まで天力がさがっちゃうと、輸天しなくちゃいけないかもしれないのよ。
この天力不足のときに見習い天使に輸天なんてしてもらえないわよ。」
「ええ!?」
僕はビックリしてちょっと飛び上がっちゃった。羽根がブワッと広がった。「あ」と思って残天力を天フォンでチェックしたけどセーフだったみたいだ。
でも「緊急」の時に助けてもらえないかもしれないなんて大変だ。以前、サファイヤお兄ちゃんが倒れた時、救護雲で運ばれて行ってたけど、もしかして救護雲に乗せてもらえずに置いていかれちゃうってこと?
「‥‥いやだよ。置いていかれちゃうなんて‥‥。」
想像したら涙が出て来た。ラピスお姉ちゃんが呆れた顔をした。
「もう!何泣いてんのよ!とにかく!気をつけなさいよ!」
「はーい。」
僕はもう一度天フォンを見た。今の所、僕の残天力は「正常」の範囲になってる。さっき1つ天力がアップしたからだ。あれ、でもどうして天力がアップしたんだろう。
天力は、天からの光を浴びながら眠っているときとかにアップするんだよね。だから毎日しっかりお昼寝はかかさないけど‥‥。
「僕、今お昼寝してたのかな?」
「はあ?何言ってるのよ!寝言は寝て言ってよ!」
「だから、お昼寝してたのかなって思って‥‥。残天力がアップしたから‥‥。」
はぁぁぁ!? とラピスお姉ちゃんに呆れた声を出されたとき、アンバー君がクイクイっと僕の服を引っぱった。
「ね‥‥。僕も、天力アップしたみたい‥‥。」
「え?本当?じゃあ、アンバー君もお昼寝してたの?」
「お昼寝してた後にも一回見てるけど、それよりアップしたみたいだよ。ねえ、もしかしてダンスかな。」
「それだ!」
もう一回踊ってみようということになった。ラピスお姉ちゃんは呆れたような様子のままだったけど、アンバー君は気合いを入れて歌ってくれた。
「アンババ バンバンバン! ハー アバババ アンババ バンバンバン!!」
「おおー?」
「アンババ バンバンバン! ハー アバババ アンババ バンバンバン!! ハーアバババ!」
アンバー君の気弱っぽいイメージと違う、元気な歌声。ノリの良いリズム!
「アンバー君!それ良いね! アンババ バンバンバン!」
「えへへ。ハー アバババ!」
自分のお歌だとリズムを合わせやすいのか、アンバー君のダンスの動きも軽快になった。
乗って来たので、僕の名前も歌詞に入れてもらう。
「アンババ ル・チ・ル! ハーアバババ アンババ ル・チ・ル!」
「ハーアバババ!」
良い感じになってきた、と思ったらラピスお姉ちゃんが笑い転げていた。
「アハハ!急にノリノリね!」
ピコン!
首からぶら下げていた天フォンから何かお知らせが来たみたいだ。
ダンスを一旦止めて、天フォンを見てみる。
ーーーー天力が1アップしました。警告アラートが解除されました。
「あ!天力がアップしたって!」
「「え?」」
僕の言葉に、ラピスお姉ちゃんとアンバー君が僕の天フォンを覗き込んだ。
「ホントだ。1アップしたって出てる。‥‥というか、警告アラート出てたの?ダメじゃない!」
保持している天力が一定以上の基準にないと、天フォンにアラートが表示されるんだ。 でも、今どこも天力不足だから「警告」はよく表示されると思うよ。「緊急」が出ていなければ大丈夫じゃないかなぁ。
「ちょっとギリギリ下回っちゃっただけだよ。」
「甘く考えちゃだめよ。『緊急』まで天力がさがっちゃうと、輸天しなくちゃいけないかもしれないのよ。
この天力不足のときに見習い天使に輸天なんてしてもらえないわよ。」
「ええ!?」
僕はビックリしてちょっと飛び上がっちゃった。羽根がブワッと広がった。「あ」と思って残天力を天フォンでチェックしたけどセーフだったみたいだ。
でも「緊急」の時に助けてもらえないかもしれないなんて大変だ。以前、サファイヤお兄ちゃんが倒れた時、救護雲で運ばれて行ってたけど、もしかして救護雲に乗せてもらえずに置いていかれちゃうってこと?
「‥‥いやだよ。置いていかれちゃうなんて‥‥。」
想像したら涙が出て来た。ラピスお姉ちゃんが呆れた顔をした。
「もう!何泣いてんのよ!とにかく!気をつけなさいよ!」
「はーい。」
僕はもう一度天フォンを見た。今の所、僕の残天力は「正常」の範囲になってる。さっき1つ天力がアップしたからだ。あれ、でもどうして天力がアップしたんだろう。
天力は、天からの光を浴びながら眠っているときとかにアップするんだよね。だから毎日しっかりお昼寝はかかさないけど‥‥。
「僕、今お昼寝してたのかな?」
「はあ?何言ってるのよ!寝言は寝て言ってよ!」
「だから、お昼寝してたのかなって思って‥‥。残天力がアップしたから‥‥。」
はぁぁぁ!? とラピスお姉ちゃんに呆れた声を出されたとき、アンバー君がクイクイっと僕の服を引っぱった。
「ね‥‥。僕も、天力アップしたみたい‥‥。」
「え?本当?じゃあ、アンバー君もお昼寝してたの?」
「お昼寝してた後にも一回見てるけど、それよりアップしたみたいだよ。ねえ、もしかしてダンスかな。」
「それだ!」
もう一回踊ってみようということになった。ラピスお姉ちゃんは呆れたような様子のままだったけど、アンバー君は気合いを入れて歌ってくれた。
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