40 / 99
2章
ゴールドーン山 part2
しおりを挟む
この山の特徴は季節問わず、年中雪山であるということだ。
標高が高い山であること、氷雪系の精霊や魔物の住処になっていることが主な原因らしい。
シグムンド大陸には四季があり、今は4月。
なので、基本的には標高の高い山はどこも雪化粧をつけている。
フローラは深紅のワンピース(一張羅)姿で春らしい格好だが、山登りをする格好とは言えない。
きている本人はサシャお手製のワンピースの加護によりへっちゃらなのだが、ニーナさんは心配のようだ。
古龍種の鱗を溶解して作られた糸には効果が付与されているのだ。
・耐寒、・炎無効、・熱無効。
耐熱性能は完備しているのだが、寒さは肌寒い程度には感じるようだ。
全く寒さを感じていない訳では無いのでニーナさんがローブを1つバックパックから取り出す。
ゴールドーン山に登るにあたり、ニーナさんは耐寒装備をフル装備している。
「わたしの予備だけどこれ使って。」
別に付けなくてもいいし、サイズも合わないだろうけど厚意を無下にすることもできないのでフローラはニーナさんからローブを受け取る。
フローラが羽織ると足元をずるずる引きずらないよう、余ったローブを折り込み、ピンで留めてくれた。
おかげで、サイズの問題は多少改善されている。
フードまでは調整できなかったのだ。
雪よけにフードまで被ると前の視界を完全に奪ってしまう。
あかちゃは雪道になると、肌寒いようで動きが少し鈍くなっている。
一方、ゆきじは水を得た魚のように、機敏になって動いている。
バッグベアは山登りには幅を取ってしまうので、【ストック】を発動して、預けている。
フローラはあかちゃを、すっと持ち上げると自分の頭の上に載せる。
すると、あかちゃの防寒もでき、フローラの視界は明瞭になった。
ゆきじは少しばかり、フローラの頭の上に載っているあかちゃを羨ましがっているようだ。
「ゆきじー。あかちゃのぶんも頑張ってわたし達を守ってね」
ゆきじはフローラに頼ってるよ。と言われると、あかちゃに対して思っていたことなどすっかり忘れてしまったかのようにやる気がみなぎっている。
「ほんとよく懐いてるというか、調教されてるというか・・・。扱いが上手ね、フローラちゃん」
「ゆきじとあかちゃだけですよ~。ずっと一緒にいましたからね」
ニーナさんがやり取りをみて、フローラに言う。
フローラは謙遜しているけれど、喜びが顔に出ている。
そんな素直なフローラをみてニーナはまた微笑ましくなるのであった。
ゴールドーン山、山頂を目指し登っているとイエティ達に遭遇する。
白い毛に覆われた中型の猿のモンスターだ。
一本道の登り坂に現れた三体のイエティ。
ゆきじは【アイススピア】を発動する。
【アイススピア】・・・氷槍を1方向に撃つ魔法。
イエティの大きな体に氷槍が突き刺さる。
腕でガードし、軌道を逸らされたため、致命傷には至らない。
また相性が悪いため貫通するほどの威力もなかったようだ。
だが、深手を負ったのは間違いない。
激昴したイエティが両腕を振り上げ、こちら目掛け突進してくる。
ゆきじは新しく魔法を練ろうするが、ニーナさんが前に出る。
両腕で殴殺せんと振り上げられていた腕をニーナさん目掛け振り下ろしてくる。
腰に手を当て、武器を引き抜いた。
右腰に差してあったのはレイピア。
細い刀身で攻撃速度が持ち味の武器だ。
真正面からの力比べで受けるのは分が悪い武器だ。
ニーナさんの剣閃が円弧を描く。
すると、振り下ろされた腕は地面に落ちていた。
突如として切り落とされた腕に唖然とするイエティとフローラ達。
すると、また一閃。
今度はレイピアを鞘に納めたキンっという音だけが聞こえるとイエティの胴体から首が切り離された。
あまりの速さに剣閃の軌跡すらフローラは分からなかった。
ニーナさんが腰にあてている武器に再び手をかけようとしたところで、形成不利と見たのか撤退していくイエティ達。
ニーナさんは無駄な殺生はしないようだ。
無論、フローラも殺さなくていいなら戦闘は避けたい方なので、追撃する気は毛頭ない。
「ふぅ、ちょっと怖かったねー。」
ニーナさんはフローラの心配をする。
「わたしなんてただ見てただけで、、ニーナさんかっこいいです!!すごい剣術ですね!」
「いやいや、ゆきじくんが先制攻撃してくれてた手負いだったし。それに、フローラちゃんは後衛向きだから近距離相手はしょうがないよ」
フローラのフォローをしながら、謙遜するニーナさんはやっぱり大人の女性だ。
フローラにとっての頼れるお姉さんという印象はより強くなったようだ。
標高が高い山であること、氷雪系の精霊や魔物の住処になっていることが主な原因らしい。
シグムンド大陸には四季があり、今は4月。
なので、基本的には標高の高い山はどこも雪化粧をつけている。
フローラは深紅のワンピース(一張羅)姿で春らしい格好だが、山登りをする格好とは言えない。
きている本人はサシャお手製のワンピースの加護によりへっちゃらなのだが、ニーナさんは心配のようだ。
古龍種の鱗を溶解して作られた糸には効果が付与されているのだ。
・耐寒、・炎無効、・熱無効。
耐熱性能は完備しているのだが、寒さは肌寒い程度には感じるようだ。
全く寒さを感じていない訳では無いのでニーナさんがローブを1つバックパックから取り出す。
ゴールドーン山に登るにあたり、ニーナさんは耐寒装備をフル装備している。
「わたしの予備だけどこれ使って。」
別に付けなくてもいいし、サイズも合わないだろうけど厚意を無下にすることもできないのでフローラはニーナさんからローブを受け取る。
フローラが羽織ると足元をずるずる引きずらないよう、余ったローブを折り込み、ピンで留めてくれた。
おかげで、サイズの問題は多少改善されている。
フードまでは調整できなかったのだ。
雪よけにフードまで被ると前の視界を完全に奪ってしまう。
あかちゃは雪道になると、肌寒いようで動きが少し鈍くなっている。
一方、ゆきじは水を得た魚のように、機敏になって動いている。
バッグベアは山登りには幅を取ってしまうので、【ストック】を発動して、預けている。
フローラはあかちゃを、すっと持ち上げると自分の頭の上に載せる。
すると、あかちゃの防寒もでき、フローラの視界は明瞭になった。
ゆきじは少しばかり、フローラの頭の上に載っているあかちゃを羨ましがっているようだ。
「ゆきじー。あかちゃのぶんも頑張ってわたし達を守ってね」
ゆきじはフローラに頼ってるよ。と言われると、あかちゃに対して思っていたことなどすっかり忘れてしまったかのようにやる気がみなぎっている。
「ほんとよく懐いてるというか、調教されてるというか・・・。扱いが上手ね、フローラちゃん」
「ゆきじとあかちゃだけですよ~。ずっと一緒にいましたからね」
ニーナさんがやり取りをみて、フローラに言う。
フローラは謙遜しているけれど、喜びが顔に出ている。
そんな素直なフローラをみてニーナはまた微笑ましくなるのであった。
ゴールドーン山、山頂を目指し登っているとイエティ達に遭遇する。
白い毛に覆われた中型の猿のモンスターだ。
一本道の登り坂に現れた三体のイエティ。
ゆきじは【アイススピア】を発動する。
【アイススピア】・・・氷槍を1方向に撃つ魔法。
イエティの大きな体に氷槍が突き刺さる。
腕でガードし、軌道を逸らされたため、致命傷には至らない。
また相性が悪いため貫通するほどの威力もなかったようだ。
だが、深手を負ったのは間違いない。
激昴したイエティが両腕を振り上げ、こちら目掛け突進してくる。
ゆきじは新しく魔法を練ろうするが、ニーナさんが前に出る。
両腕で殴殺せんと振り上げられていた腕をニーナさん目掛け振り下ろしてくる。
腰に手を当て、武器を引き抜いた。
右腰に差してあったのはレイピア。
細い刀身で攻撃速度が持ち味の武器だ。
真正面からの力比べで受けるのは分が悪い武器だ。
ニーナさんの剣閃が円弧を描く。
すると、振り下ろされた腕は地面に落ちていた。
突如として切り落とされた腕に唖然とするイエティとフローラ達。
すると、また一閃。
今度はレイピアを鞘に納めたキンっという音だけが聞こえるとイエティの胴体から首が切り離された。
あまりの速さに剣閃の軌跡すらフローラは分からなかった。
ニーナさんが腰にあてている武器に再び手をかけようとしたところで、形成不利と見たのか撤退していくイエティ達。
ニーナさんは無駄な殺生はしないようだ。
無論、フローラも殺さなくていいなら戦闘は避けたい方なので、追撃する気は毛頭ない。
「ふぅ、ちょっと怖かったねー。」
ニーナさんはフローラの心配をする。
「わたしなんてただ見てただけで、、ニーナさんかっこいいです!!すごい剣術ですね!」
「いやいや、ゆきじくんが先制攻撃してくれてた手負いだったし。それに、フローラちゃんは後衛向きだから近距離相手はしょうがないよ」
フローラのフォローをしながら、謙遜するニーナさんはやっぱり大人の女性だ。
フローラにとっての頼れるお姉さんという印象はより強くなったようだ。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる