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2章
商館 Part2
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「おいしい・・・!」
服飾店から出て、ミルククリームというアイスをニーナさんに奢ってもらっている。すっかり夢中になってぺろりと舐め、食べているフローラ。ミルクの甘みが引き立つように無駄なものが一切入っていないこのアイスは女性に人気のデザートだ。
ニーナは羞恥に悶えさせてしまった罪滅ぼしに、気分を変えるためフードコートに連れてきているのだ。
丸テーブルを囲みながらニーナとフローラは座っている。
「あ、あのニーナさんはどうして服飾店に・・・?」
「あー、私の方も用が済んだからフローラちゃんと合流しようと思ってね。下に降りていってる途中で可愛いエルフちゃんがちょこちょこ服飾店に入ってくのを見かけたのよ。それでもしかしたらって・・・な感じね♪」
「つ、つまり一部始終見られてたわけですか・・・」
また仄かに顔を赤らめるフローラに、
「あらあら、女のコはみんなそうよ。私だってフローラちゃんの年くらいには下着の1枚くらい取っておきを用意してたものよ、ふふっ」
上手く丸め込まれているような気もしないような・・・。
複雑な気持ちになりながらも相手がニーナさん言うこともあり、自分の気持ちに折り合いをつける。
「わたしの方はミネストロ池で賊狩りのクエストがあったので、受諾しておきました!色んな商人から強奪した金品の中にお目当てのものがあるかもしれないって、」
「おおお!私の方も直接関係ないけど愚痴で散々その話聞かされたよ~。それっぽい指輪はここにはなかったから行ってみる価値はあるよねって相談しようと思ってたんだ~」
どうやらここの商人の幾人かも商品を奪われたらしい。
ニーナさんはものすごく張り切ってるようだ。仲間想いなんだなぁ。
「取り返してあげましょうね!」
「・・・?そうだね~。(全部奪い取ってやろー!)」と生返事をする。
ニーナの頭の中は奪われた財宝を手に入れ、売り捌く姿を想像し、やる気が漲ってるだけなのだが、。ニーナの心はお宝の山へ傾き、闘志を燃やしているとは知らずにフローラは良いふうに解釈してくれている。
「・・・で、ミネストロ池ってどこだっけ?」
「えっとですね、、」
ごそごそとバッグの中から地図を取り出して広げ、場所を確認してみる。
どうやらゴールドーン都市から南東に南下していくようだ。
すると見えてくるのはマグナ大森林。ここにミネストロ池があるらしい。
「あー、マグナ大森林のとこにあるんだー。何度も通りはしてきたけど現地で長居したことなかったから全然知らなかったな~。でもここからだと2週間くらい掛からないっけ?」
馬車で行く予定だが結構な食料の備蓄が必要になりそうである。マグナ大森林の滞在期間も考慮すると多めにみて1月半はかかりそうだ。道中のほうが時間を要してしまうが食費自体はそれほど心配はしていない。ニーナさんと費用を折半するためにも本格的に相談し始めるのであった。
服飾店から出て、ミルククリームというアイスをニーナさんに奢ってもらっている。すっかり夢中になってぺろりと舐め、食べているフローラ。ミルクの甘みが引き立つように無駄なものが一切入っていないこのアイスは女性に人気のデザートだ。
ニーナは羞恥に悶えさせてしまった罪滅ぼしに、気分を変えるためフードコートに連れてきているのだ。
丸テーブルを囲みながらニーナとフローラは座っている。
「あ、あのニーナさんはどうして服飾店に・・・?」
「あー、私の方も用が済んだからフローラちゃんと合流しようと思ってね。下に降りていってる途中で可愛いエルフちゃんがちょこちょこ服飾店に入ってくのを見かけたのよ。それでもしかしたらって・・・な感じね♪」
「つ、つまり一部始終見られてたわけですか・・・」
また仄かに顔を赤らめるフローラに、
「あらあら、女のコはみんなそうよ。私だってフローラちゃんの年くらいには下着の1枚くらい取っておきを用意してたものよ、ふふっ」
上手く丸め込まれているような気もしないような・・・。
複雑な気持ちになりながらも相手がニーナさん言うこともあり、自分の気持ちに折り合いをつける。
「わたしの方はミネストロ池で賊狩りのクエストがあったので、受諾しておきました!色んな商人から強奪した金品の中にお目当てのものがあるかもしれないって、」
「おおお!私の方も直接関係ないけど愚痴で散々その話聞かされたよ~。それっぽい指輪はここにはなかったから行ってみる価値はあるよねって相談しようと思ってたんだ~」
どうやらここの商人の幾人かも商品を奪われたらしい。
ニーナさんはものすごく張り切ってるようだ。仲間想いなんだなぁ。
「取り返してあげましょうね!」
「・・・?そうだね~。(全部奪い取ってやろー!)」と生返事をする。
ニーナの頭の中は奪われた財宝を手に入れ、売り捌く姿を想像し、やる気が漲ってるだけなのだが、。ニーナの心はお宝の山へ傾き、闘志を燃やしているとは知らずにフローラは良いふうに解釈してくれている。
「・・・で、ミネストロ池ってどこだっけ?」
「えっとですね、、」
ごそごそとバッグの中から地図を取り出して広げ、場所を確認してみる。
どうやらゴールドーン都市から南東に南下していくようだ。
すると見えてくるのはマグナ大森林。ここにミネストロ池があるらしい。
「あー、マグナ大森林のとこにあるんだー。何度も通りはしてきたけど現地で長居したことなかったから全然知らなかったな~。でもここからだと2週間くらい掛からないっけ?」
馬車で行く予定だが結構な食料の備蓄が必要になりそうである。マグナ大森林の滞在期間も考慮すると多めにみて1月半はかかりそうだ。道中のほうが時間を要してしまうが食費自体はそれほど心配はしていない。ニーナさんと費用を折半するためにも本格的に相談し始めるのであった。
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