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2章
マグナ大森林part30
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隠里カルアに三日経った昼過ぎ、偵察に向かってもらっていたゴブリンのアシシ達が帰ってきた。
ティガ宅でお昼を済ませていたので、幸いなことに皆揃っている。
「お疲れ様。大変だったね。」
フローラは労う。
「有難キ、オ言葉。探シテイタ、池ノ場所迄ハ特定出来タ。住処モ分カッタ!…ケド人ノ気配ハ、ナカッタ…。」
アシシが報告し、イシシも頷いている。報告をしているアシシは少しばかりバツが悪そうだ。
「それじゃ、行ってみるしかないね。里に居ても襲ってこなかったから、てっきりミネストロ池にいるものだと思ってたけど…。」
「もしかしたら、逃げた…?それとも、罠…?」
「そうなのかな…。」
「うむ。罠の線も否定は出来ん。どのみち行ってみる他なかろう。」
フローラ、ニーナ、ミルト、ティガの順に反応する。
「じゃあ、遅くなったのは索敵してたから…?」フローラがまたまたアシシイシシ兄弟に聞く。
「ンダ、ソレもアルけど何セ霧ガ濃くテ…、行ってミタラ分かンダけど、迷っちまったンダ。フローラ様のシヴァ様に似てるような…おっかねぇ霧ダってトレント達も言ってたゾ。」
今度はイシシが答えてくれる。
「ふむ。それは獄炎の指輪(イフリート)のせいかもしれん。盗賊に襲撃を受け、奪われたあの指輪がまた暴れておるのか。がっはっは!!」
「ほぇ~。」
「「……。(それって私達が探してるやつ??!)」」
ティガが原因を早々に突き止める。ミルトはよく分かっていないようだが、フローラとニーナが驚き、顔を見合わせている。ティガは話を続ける。
「俺が17の時、親父に腹が立って、奪った時にも同じような事が在ってな。まぁ、7年も前の話だが…懐かしいな。もし良かったら、ついでに指輪も探してきてくれんか?」
「喜んでお引き受け致しますわ。獄炎の指輪ってティガさんにとってはお父様の形見みたいなモノなんでしょう?」
ニーナは快諾しつつ、さりげなく指輪について探りを入れる。
「がはは、形見じゃないぞ。それに親父は旅に出掛けてるだけで生きてるぞ。まぁ…此処にいないし、俺が里長なんてしてるから、変に誤解させたな。悪い。」
「いえいえ、此方も早とちりしてしまいましたわ。」
「獄炎の指輪は親父が何処かの商人からか買い取ってきたものでな。親父から預かり受けているものなんだが、アレ(獄炎の指輪)を使いこなせるものに譲渡しろとも言われてる物だ。面倒こそすれ、手放せるものなら手放してもよい。」
「あら…。実は、私達が探してる指輪に酷似してますの。私では無理でしょうけど、フローラちゃんなら使いこなせて見せますわ。もし、ティガ様に使いこなしている様を、お披露目出来たら譲っていただけますの?」
「ああ、勿論。俺も彼の指輪の真価がどれ程のものか見届けれるなら…、いや、フローラ殿に譲れるのなら本望だ。なんなら、使いこなせなくとも欲するなら此れまでの報酬ということで譲ってもかまわんぞ。」
ティガとニーナが指輪の件について話しているのをフローラが黙って聞いていると、ミルトが小声で話し掛けてくる。
「フローラ達は指輪を集めて、旅をしてるの?」
「うん、そんなとこ。ギルドは情報収集と日銭集めのついでに活動してるんだよね。」
「なるほどね。因みに今ギルドランクはどうなってるの?僕はCランクだよ」
「わたしはなんだったかな。Dランクとか…?」
「ふむふむ…。じゃぁ…。」
ミルトがフローラに何か言いかけるが…。
「そろそろミネストロ池にいきましょっか。ね、フローラちゃん。ミルトはどうする?ん、何か話してた?」
ニーナの勘は冴えわたっているようだ。ずばっと、核心を突いてくる。
「あ、いえ。大丈夫です!!迷惑じゃなければ僕も付いていっていいですか…?足だけは引っ張らないように気を付けるんで!!」
「…そう?勿論いいよ!ね、フローラちゃん?ヒーラーが居てくれれば多少無茶もできるしね!」
「うん、わたしもいいと思うよ。ニーナさんはミルトが居るからって無茶し過ぎないように…!!」
ニーナは冗談交じりにはぁーい。と空返事をしてフローラを困らせている。
ティガ宅でお昼を済ませていたので、幸いなことに皆揃っている。
「お疲れ様。大変だったね。」
フローラは労う。
「有難キ、オ言葉。探シテイタ、池ノ場所迄ハ特定出来タ。住処モ分カッタ!…ケド人ノ気配ハ、ナカッタ…。」
アシシが報告し、イシシも頷いている。報告をしているアシシは少しばかりバツが悪そうだ。
「それじゃ、行ってみるしかないね。里に居ても襲ってこなかったから、てっきりミネストロ池にいるものだと思ってたけど…。」
「もしかしたら、逃げた…?それとも、罠…?」
「そうなのかな…。」
「うむ。罠の線も否定は出来ん。どのみち行ってみる他なかろう。」
フローラ、ニーナ、ミルト、ティガの順に反応する。
「じゃあ、遅くなったのは索敵してたから…?」フローラがまたまたアシシイシシ兄弟に聞く。
「ンダ、ソレもアルけど何セ霧ガ濃くテ…、行ってミタラ分かンダけど、迷っちまったンダ。フローラ様のシヴァ様に似てるような…おっかねぇ霧ダってトレント達も言ってたゾ。」
今度はイシシが答えてくれる。
「ふむ。それは獄炎の指輪(イフリート)のせいかもしれん。盗賊に襲撃を受け、奪われたあの指輪がまた暴れておるのか。がっはっは!!」
「ほぇ~。」
「「……。(それって私達が探してるやつ??!)」」
ティガが原因を早々に突き止める。ミルトはよく分かっていないようだが、フローラとニーナが驚き、顔を見合わせている。ティガは話を続ける。
「俺が17の時、親父に腹が立って、奪った時にも同じような事が在ってな。まぁ、7年も前の話だが…懐かしいな。もし良かったら、ついでに指輪も探してきてくれんか?」
「喜んでお引き受け致しますわ。獄炎の指輪ってティガさんにとってはお父様の形見みたいなモノなんでしょう?」
ニーナは快諾しつつ、さりげなく指輪について探りを入れる。
「がはは、形見じゃないぞ。それに親父は旅に出掛けてるだけで生きてるぞ。まぁ…此処にいないし、俺が里長なんてしてるから、変に誤解させたな。悪い。」
「いえいえ、此方も早とちりしてしまいましたわ。」
「獄炎の指輪は親父が何処かの商人からか買い取ってきたものでな。親父から預かり受けているものなんだが、アレ(獄炎の指輪)を使いこなせるものに譲渡しろとも言われてる物だ。面倒こそすれ、手放せるものなら手放してもよい。」
「あら…。実は、私達が探してる指輪に酷似してますの。私では無理でしょうけど、フローラちゃんなら使いこなせて見せますわ。もし、ティガ様に使いこなしている様を、お披露目出来たら譲っていただけますの?」
「ああ、勿論。俺も彼の指輪の真価がどれ程のものか見届けれるなら…、いや、フローラ殿に譲れるのなら本望だ。なんなら、使いこなせなくとも欲するなら此れまでの報酬ということで譲ってもかまわんぞ。」
ティガとニーナが指輪の件について話しているのをフローラが黙って聞いていると、ミルトが小声で話し掛けてくる。
「フローラ達は指輪を集めて、旅をしてるの?」
「うん、そんなとこ。ギルドは情報収集と日銭集めのついでに活動してるんだよね。」
「なるほどね。因みに今ギルドランクはどうなってるの?僕はCランクだよ」
「わたしはなんだったかな。Dランクとか…?」
「ふむふむ…。じゃぁ…。」
ミルトがフローラに何か言いかけるが…。
「そろそろミネストロ池にいきましょっか。ね、フローラちゃん。ミルトはどうする?ん、何か話してた?」
ニーナの勘は冴えわたっているようだ。ずばっと、核心を突いてくる。
「あ、いえ。大丈夫です!!迷惑じゃなければ僕も付いていっていいですか…?足だけは引っ張らないように気を付けるんで!!」
「…そう?勿論いいよ!ね、フローラちゃん?ヒーラーが居てくれれば多少無茶もできるしね!」
「うん、わたしもいいと思うよ。ニーナさんはミルトが居るからって無茶し過ぎないように…!!」
ニーナは冗談交じりにはぁーい。と空返事をしてフローラを困らせている。
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