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第一章
従魔師の依頼
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登録を待つ間、張り出されている依頼を見てみた。
どれどれ~、ペット探しに害虫駆除、薬草採取と魔物の討伐か。荷運びなんてのもあるな。でも、討伐系の依頼は少なくないか?
俺達が依頼を見ていると、目付きの悪い女が近付いてきた。
「ちょっと良い?」
「何か用か?」
「あんた、何でこのギルドに来たわけ?その鳥が本物のダリオンなら、ここに来る必要ないでしょ?」
「何でって、身分証が欲しかったからだけど」
「なら尚更、冒険者ギルドでも良いじゃない。ダリオンを従魔にできるエリート様は、底辺のわたし達を見下しに来たわけ?」
何だこの女は?被害妄想が激しい奴だな。
俺はヴィヴィをさりげなく後ろにやろうとしたら、とっくに後ろに回っていた。
速いな!全く気付かなかったぞ。
「何が言いたい?俺はただ条件に合ったギルドに来ただけだ」
「条件ってなによ」
「仕事がないギルド」
「はぁ?」
「仕事ないギルド」
「二回も言わなくても聞こえてるわよ!」
「登録終わりましたよ~」
顔を真っ赤にして吠える女を無視して、優男の方に向かった。後でまだ吠えているが気にしない。
カウンターに着くと、優男が鎖の付いた金属のタグを差し出した。
「では、こちらを首にかけてください」
「これは?」
「当ギルドの所属を証明するもので、身分証にもなります」
「ふ~ん」
「まずはタグに魔力を流してください」
俺達は言われた通りに魔力を流す。
「結構です。タグには本人識別の魔法がかけられていて、本人の魔力に反応して名前が浮かびます。あと、ランクを示すための石が埋め込まれていますので無くさないようにしてください。再発行には銀貨五枚かかります」
「分かった。そのランクってのは?」
「ランクは全部七つあって、下から透明・緑・青・赤・紫・金・黒と上がって行きます。ランクは依頼達成件数やギルド貢献度で上げられますが、紫からは試験もありますよ」
「分かった。ところでレベルとかは測らないのか?」
「あぁ、冒険者ギルドでは必須ですけど、うちは希望しない限り測りません。それとこの紐を従魔に結んでください。従魔と証明するものになります。こちらも本人識別の魔法がかかってますから、主人が魔力を流してくださいね」
「分かった」
プティーとククルの首に紐を結びそれぞれ魔力を流した。
登録が終わったな。まだ時間もあるし試しに依頼を受けてみるか。
「そんじゃあ早速、この依頼受けるぜ」
「はい……ゴブリンの討伐ですね。ゴブリンの討伐証明は右耳になります」
「あぁ、じゃ行ってくる」
「行ってらっしゃい!あっ、冒険者には気を付けてくださいね~」
「「???」」
優男の言葉を不思議に思いつつ、ヴィヴィの手を引きギルドを出てその足で門に向かった。門で仮身分証を返し銀貨を受け取るとそのままゴブリンを探しに向かう。
早く終わらせてゆっくりするか。観光も良いよな。町なんて久しぶりだし。
「さぁ、狩るぞ~!」
「おぉ~!」
「クゥ~!」「ピィ~!」
張り切って出発した俺達はこの後、優男の言葉の意味を知ることになる。
どれどれ~、ペット探しに害虫駆除、薬草採取と魔物の討伐か。荷運びなんてのもあるな。でも、討伐系の依頼は少なくないか?
俺達が依頼を見ていると、目付きの悪い女が近付いてきた。
「ちょっと良い?」
「何か用か?」
「あんた、何でこのギルドに来たわけ?その鳥が本物のダリオンなら、ここに来る必要ないでしょ?」
「何でって、身分証が欲しかったからだけど」
「なら尚更、冒険者ギルドでも良いじゃない。ダリオンを従魔にできるエリート様は、底辺のわたし達を見下しに来たわけ?」
何だこの女は?被害妄想が激しい奴だな。
俺はヴィヴィをさりげなく後ろにやろうとしたら、とっくに後ろに回っていた。
速いな!全く気付かなかったぞ。
「何が言いたい?俺はただ条件に合ったギルドに来ただけだ」
「条件ってなによ」
「仕事がないギルド」
「はぁ?」
「仕事ないギルド」
「二回も言わなくても聞こえてるわよ!」
「登録終わりましたよ~」
顔を真っ赤にして吠える女を無視して、優男の方に向かった。後でまだ吠えているが気にしない。
カウンターに着くと、優男が鎖の付いた金属のタグを差し出した。
「では、こちらを首にかけてください」
「これは?」
「当ギルドの所属を証明するもので、身分証にもなります」
「ふ~ん」
「まずはタグに魔力を流してください」
俺達は言われた通りに魔力を流す。
「結構です。タグには本人識別の魔法がかけられていて、本人の魔力に反応して名前が浮かびます。あと、ランクを示すための石が埋め込まれていますので無くさないようにしてください。再発行には銀貨五枚かかります」
「分かった。そのランクってのは?」
「ランクは全部七つあって、下から透明・緑・青・赤・紫・金・黒と上がって行きます。ランクは依頼達成件数やギルド貢献度で上げられますが、紫からは試験もありますよ」
「分かった。ところでレベルとかは測らないのか?」
「あぁ、冒険者ギルドでは必須ですけど、うちは希望しない限り測りません。それとこの紐を従魔に結んでください。従魔と証明するものになります。こちらも本人識別の魔法がかかってますから、主人が魔力を流してくださいね」
「分かった」
プティーとククルの首に紐を結びそれぞれ魔力を流した。
登録が終わったな。まだ時間もあるし試しに依頼を受けてみるか。
「そんじゃあ早速、この依頼受けるぜ」
「はい……ゴブリンの討伐ですね。ゴブリンの討伐証明は右耳になります」
「あぁ、じゃ行ってくる」
「行ってらっしゃい!あっ、冒険者には気を付けてくださいね~」
「「???」」
優男の言葉を不思議に思いつつ、ヴィヴィの手を引きギルドを出てその足で門に向かった。門で仮身分証を返し銀貨を受け取るとそのままゴブリンを探しに向かう。
早く終わらせてゆっくりするか。観光も良いよな。町なんて久しぶりだし。
「さぁ、狩るぞ~!」
「おぉ~!」
「クゥ~!」「ピィ~!」
張り切って出発した俺達はこの後、優男の言葉の意味を知ることになる。
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