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ことの終わりは始まりとなれ!(本編)
お礼② 夜会の令嬢たち
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※お気に入り800突破の、お礼第②弾です。想定外にご登録いただき、間に合わないので、次回は1300辺りに……。
本話に出ないモブの令嬢たちのお話。
◇◇◇
《ガールズトーク:好きなのは?》
「シオン様、リアム様、クリストフ様、お揃いですわ!」
「ああ、なんて麗しいのかしら」
「あちらはアンリ様とエリオット様よ。ご卒業されて大人の殿方の魅力が素敵。キャサリンはどなた?」
「わ、わたくし!?」
「「あ、な、た」」
「わ…わたくしは……わたくしは……わたくしは、マリオン公爵様!…ですわ」
「「--!?」」
「マリオン公爵様の苛烈なお噂も、伝説の数々も、何もかも素敵ですわ! 特に公爵夫人エレノア様に甘く微笑んだあとのどうでもよい者を見る、あの虫けらを見るような眼差し!わたくしはマリオン公爵様がいち押しですの!」
ふんっ、と云ってのけた瞬間。
「ありがとう、マース子爵令嬢」
冷たく響く声が落ち、恐る恐る振り向いた先に、マリオン公爵が立っていた。
「「「--!?」」」
近くの花瓶から花を手折りキャサリンの髪に挿す。
「ご機嫌よう」
立ち去る背が遠くなり、
「「キャサリン!?」」
感動と興奮のあまり白目を向いて立ったまま気絶した令嬢の元に、マリオン一族からの縁談の申し入れが来るのは、数日後のことだった。
◇◇◇
《ガールズトーク:エリオット様》
「ねえ、イザベラ様がエリオット様に縁談お断りされたそうよ?」
「あら、セリナ様もよ」
「……」
いいえ、そもそも釣り書き、調理場で燃やしてるみたいです、読まずに。
「隣国の王女様が圧力かけてるそうね」
「……」
その隣国、経済制裁発動されて混乱状態で、姫君軟禁中ですわ。
「………規制事実作戦実行したかたがいるようですわ」
「きゃ、はしたない」
「…………」
その令嬢、全身丸刈りにされてご自宅静養中ですわ。ええ、あらぬところまですべて、つるつるピカピカに。
「婚約者をお決めにならないなんて諦めつかないんですわね、皆様」
「!!、…………」
いますよ、婚約者。まだ公表されないだけで、ええ、います。
「「ナンシー?」」
「……………」
それは可愛らしく。お転婆で、平気で床で爆睡しちゃう令嬢らしからぬ--
「「ナンシー!?」」
「リンジーちゃん、八歳、私のかわいい妹です!」
「「えっ?」」
黙りこくっていたナンシーの唐突な宣言に友人二人が目を丸くした。
「--ナンシー嬢」
ふいに、
「「エリオット……様?」」
「失礼」
エリオットは優雅に一礼し、
「ナンシー嬢のご様子がおかしかったので。心ここにあらずとお見受けしましたが、妹さんのお名前を呼んでらしたが何かご心配があるのですか?」
ナンシーの肩に手を置いた。
「幼馴染みとして助力いたしますよ、さ、あちらでお話をお聴きしましょうね?」
ギリギリ食い込む指がナンシーに教えていた。これは殺られる…と。
「--は…い」
強制連行されるナンシー嬢の顔は、絶望で魂が抜けて見えた……。
本話に出ないモブの令嬢たちのお話。
◇◇◇
《ガールズトーク:好きなのは?》
「シオン様、リアム様、クリストフ様、お揃いですわ!」
「ああ、なんて麗しいのかしら」
「あちらはアンリ様とエリオット様よ。ご卒業されて大人の殿方の魅力が素敵。キャサリンはどなた?」
「わ、わたくし!?」
「「あ、な、た」」
「わ…わたくしは……わたくしは……わたくしは、マリオン公爵様!…ですわ」
「「--!?」」
「マリオン公爵様の苛烈なお噂も、伝説の数々も、何もかも素敵ですわ! 特に公爵夫人エレノア様に甘く微笑んだあとのどうでもよい者を見る、あの虫けらを見るような眼差し!わたくしはマリオン公爵様がいち押しですの!」
ふんっ、と云ってのけた瞬間。
「ありがとう、マース子爵令嬢」
冷たく響く声が落ち、恐る恐る振り向いた先に、マリオン公爵が立っていた。
「「「--!?」」」
近くの花瓶から花を手折りキャサリンの髪に挿す。
「ご機嫌よう」
立ち去る背が遠くなり、
「「キャサリン!?」」
感動と興奮のあまり白目を向いて立ったまま気絶した令嬢の元に、マリオン一族からの縁談の申し入れが来るのは、数日後のことだった。
◇◇◇
《ガールズトーク:エリオット様》
「ねえ、イザベラ様がエリオット様に縁談お断りされたそうよ?」
「あら、セリナ様もよ」
「……」
いいえ、そもそも釣り書き、調理場で燃やしてるみたいです、読まずに。
「隣国の王女様が圧力かけてるそうね」
「……」
その隣国、経済制裁発動されて混乱状態で、姫君軟禁中ですわ。
「………規制事実作戦実行したかたがいるようですわ」
「きゃ、はしたない」
「…………」
その令嬢、全身丸刈りにされてご自宅静養中ですわ。ええ、あらぬところまですべて、つるつるピカピカに。
「婚約者をお決めにならないなんて諦めつかないんですわね、皆様」
「!!、…………」
いますよ、婚約者。まだ公表されないだけで、ええ、います。
「「ナンシー?」」
「……………」
それは可愛らしく。お転婆で、平気で床で爆睡しちゃう令嬢らしからぬ--
「「ナンシー!?」」
「リンジーちゃん、八歳、私のかわいい妹です!」
「「えっ?」」
黙りこくっていたナンシーの唐突な宣言に友人二人が目を丸くした。
「--ナンシー嬢」
ふいに、
「「エリオット……様?」」
「失礼」
エリオットは優雅に一礼し、
「ナンシー嬢のご様子がおかしかったので。心ここにあらずとお見受けしましたが、妹さんのお名前を呼んでらしたが何かご心配があるのですか?」
ナンシーの肩に手を置いた。
「幼馴染みとして助力いたしますよ、さ、あちらでお話をお聴きしましょうね?」
ギリギリ食い込む指がナンシーに教えていた。これは殺られる…と。
「--は…い」
強制連行されるナンシー嬢の顔は、絶望で魂が抜けて見えた……。
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